− (9) 戦い終わって日が暮れて、今日の疲れを湯でいやす(笑)。津軽公衆浴場めぐり!(3) −

この日の泊まりは「あすなろ温泉」。別棟に立派な宿泊棟、さらにはデイサービスセンターまでも有する結構大規模な温泉施設ですが、キラ☆温泉s in 津軽平野の中でこの宿を選んだ理由はといえば、

「アブラ臭の湯」。多くの方々は「何それ?」というように思われるのではないでしょうか?また、ある種石油ストーブに灯油をつぎ足しているとき「あわわ、こぼしちゃった」系の臭いがするわけですから、「いやぁ、そんな湯はいいや、勘弁!」と思われる御仁もおられることでしょう。

さらに、アブラの臭いがするからといって特にその臭いそのものに効能の特効があるわけでもありませんし(だったら自宅に石油ストーブがあるだけで湯治ができちゃうわけですし)、また湯の色にアブラ臭ならではの特徴があるわけでもないお湯ではあります(あ、北海道の豊富温泉くらいにベタベタ浴感だったりする例外はありますが)。ただ、インパクトと希少性だけは確かにあるわけで。

あすなろ温泉の泉質はこのエリアに多い「ナトリウム-塩化物泉」ですから、変な言い方をすればアブラ臭にこだわらない限りこの湯に固執する必要はない、と言えるのかもしれません(ただし同じ源泉名でも決して浴感が同じというわけではありませんが=その他様々な含有物あり)。でも、われわれ(特にTakema)はこだわるのです!(意味なくきっぱり)。

というわけで日帰り入浴と同じ受付で「あのぉ、予約を入れてありますTakemaですが‥」と申し入れました。実はこの日は「家族風呂付きの部屋」をリクエストしていたのです。浴場のある本館の日帰り用個室(もしかして以前の宿泊用施設だったのかも)に通されてとりあえずほっこり。別館の旅館棟にもお風呂はあるらしいんですが、せっかくならやっぱりメインの湯を楽しみたいし、それに、家族風呂のあるのは本館だけらしかったのです。え、なぜ家族風呂にこだわるのかって?それは‥



通路一番奥の部屋は、かなり居心地いいです。TVも冷蔵庫もお風呂もあるし‥。ちょっとガタがきてた所はまぁご愛敬の範囲内。

てなわけで部屋風呂チェックに。うわ、広い浴室内に鎮座していたのはシステムバスなどでは決してなく、何と大理石作りのお風呂!

浴槽もかなり深く、まるで部屋風呂とは思えない造りです。何だか棺桶のように見える気もしますが(笑)、これはかなりすごいぞ。でもまぁこのお風呂入浴はあとにするとして、まずは大浴場へと向かいます!‥いや、さすがに湯疲れしたのか「まずは」からかなり時間が経ってからでしたけれど(笑)。



夕ご飯は量もたっぷりで、やっぱり食べ過ぎました。

日帰りのお客さん(いや、ここはもともと公衆温泉浴場なんですが)がほぼいなくなった頃、再びゆっくりと大浴場に向かいます。これぞ宿泊客ならではの醍醐味というべきか、こんな大きなお風呂を貸しきりで使えるとは!



本来の営業時間は22:00までなんです。ただしこのあと掃除に入ります(この画像は湯から上がったときのもの)。

というわけでいざ浴室へ!(いやホントは二度目なんですが)。引き戸を開けるなり、

正真正銘純正混じりっけなし100%アブラ臭が浴室内に濃厚に充満しておりました!(期待通り)。かけ湯をしてから、すでにオーバーフローしまくっている湯船に誰もいない(&このあとも誰も入らない)ことを良いことにして‥


(さすがに動画はありませんが)

いやあのぉ、もう誰も入ってこないことはわかっていましたんで、まぁその位のお茶目は許してもらいましょ。このあとは湯を抜いて掃除に入るはずですから(実はこの時すでに女湯掃除は始まっていました=音が聞こえたので)。ちなみに右上画像にマウスオンでまったり湯画像に変わります。

続いては、火照った身体を冷やすべく露天風呂へ(何だか矛盾した表現かもしれん)。



ふぅ、この日の湯を締めくくるべく湯っくりさせてもらいました♪

この日はこれで就寝。おっと、家族風呂に湯を溜めることは忘れてませんよ!(源泉100%でいきたいので激熱湯を入れておき、自然冷却で朝になって入ろうという算段です)。

明けて翌朝。早めに起きて今度は一番風呂をいただこうと目論みます。



だぁれもいないフロントでは、アロワナだけがのんびりと朝のお散歩遊泳中でした。

冷蔵庫にはしっかり冷えた「アサヒサイダー@地域飲料」。美味しかったけれど、ビンをよく見ると‥ん?農協ビンの流用?右上画像にマウスオンすると、ラベルで隠されたビン本体の模様が透けて見える画像に変わります。さてはプラッシーのビンだったのか?
「まだ誰も入っていない、新鮮この上ない一番風呂を!」と思ったら、すでに旅館棟宿泊の方がお入りになっておられました(残念)。でもまぁほぼ貸し切り状態であることに変わりはないしと思い直しつつ、身体を流しただけでそのまま露天風呂に向かってみたら‥よかった、コンクリの乾き方からしてこちらは正真正銘の一番風呂のようです!(やっぱりこだわってる)。

よしずで隠されてはいますが、立ち上がれば広い津軽平野(の片鱗)が見渡せます。わきたつアブラ臭と朝のひんやりした空気とがミックスされて何ともいい気分です。このあとは内湯で身体も洗って、はぁ、朝からいい旅夢気分満開モード炸裂っ(何のこっちゃ)。



ちなみに女湯は完全貸し切りだったそうなので、おしんこどんに頼んで撮ってきてもらいました(上画像)。

おっと、忘れちゃいません家族風呂!湯口から出る源泉がかーなり熱い&かといって加水はしたくないので前夜のうちに湯を溜めておいたのですが‥あ゛。排水溝の蓋をしっかり閉めておかなかったのか、お湯の量は半分以下になっちゃってました。おまけにぬるいし(笑)。というわけで再び湯を追加して適温まで戻し、何とか入浴はしたわけですが‥。



結論。やっぱり無理して部屋風呂にこだわらなくてもヨカッタみたい(大笑)。

まあこれも一つのベンキョーとして考えればいいかなというわけで(旅館棟と値段は変わらないし)。

というわけでのんびり朝ご飯を食べてチェックアウト。おしんこどんはしばしこちらの飼い犬と戯れておりました。その結果、手その他がヌメヌメになってしまったということをここでコメントさせていただいてっと。



このあと、犬に腰を振られてました(笑)。

さて今日は訳のわからない行動パターンの日です。昨日のうちに予約を入れたこの日の宿はここから明らかに西に位置しているのに、われわれは自信を持ってどんどんどんと東に向かうのであります。さぁて、今日最初の立ち寄り湯はどこかいな?
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