− (10) 入浴戦士は再び湯へと立ち向か‥あれ、なぜか八甲田方面へ行っちゃうの? −

朝一番は青空だったのに、出発の頃には空全面が雲に覆われてしまいました。でもまぁ今日は野湯めぐりの予定はないんで?まぁ許しましょ。

本日最初の湯は大光寺温泉。ちょっと迷いながらも見つけた温泉浴場は、ちゃんと番台に管理人さんが居られました。脱衣場も浴室も大変綺麗に片付いていて、いわゆるB級の鄙び加減はありません(ちょっと殺風景と言えるかも知れませんが)。



入り口も男女別です。結構新しい建物でした。

浴室には1名先客が居られたのでまずはカメラを置いて浴室に入ったわけですが‥お湯に手を付けてびっくり!

これは熱いっ!45度くらいはある感じのお湯がどどどっと大量に投入されています。ちなみに加水もされてはいますが、その量は微々たるものであり、ほとんど冷却の役には立っていない感じです。

上の画像は先客の方が出られた後で撮ったものですが(でも番台からの視線を気にして隠し撮りみたいにして撮ったのはご愛敬)、右上画像をよく見ると蛇口からどどぉっと源泉が投入されています。その隣に水がほそぼそと注がれているのが見えますが、所詮これだけじゃねぇ。

しかしこの頃になるとわれわれ(というかTakema)は、「熱さに価値あり」をモットーとする?津軽の湯にだいぶ慣れてきていました。以前だったら絶対入れなかったであろうこの「あつ湯」にちゃーんと浸かってきましたからね。なお、蛇口の裏側に小さく見える湯船が「ぬる湯」です。こちらは一般的な温度より「やや熱いかな?」程度でしたから十分余裕で入れたわけですが、やはりここは「あつ湯」と戦わねば損、という気がします(根拠はないけど経験則的にね)。

ちなみにかなりしょっぱい食塩泉なので‥ぐわぁ、ここもまた全然汗がひきません!自販機などという洒落たものは置かれていないので、湯上がりの飲み物は予め準備しておくことをお勧めします(持参していなかったのでのどが渇きまくりっ!)。

身体中に汗をかきながら、一応次のチェックポイントである「鷹の羽温泉」を目指します。しかしいやぁな予感はバッチリ的中!

まだ「お風呂上がり満開あつあつモード」のまま次の湯に着いてしまったわけですから、これは気持ちの中では「キビシイぞぉ」と思う以外の何ものもありません。しかしその一方で、ここは「某国営?放送の「普段着の温泉」でも紹介されたんだよなぁ」と思うと、やっぱり入っておくべきではないかというようなミーハー的願望もフツフツと、それこそ源泉地帯の噴気口のごとくわき上がってくるわけなのです。が!

結局は、建物の立派さと駐車車両の数を見て断念しました。ゆっくりのんびりと入れてこその公衆温泉浴場でと思っていますから、数は問題じゃないんです!そもそも入浴数を目的とするならばこの地域の宿に連泊すればいいわけだし。‥というのも、このお風呂をパスする上での大きな大義名分となったわけです(要は体のいい言い訳ですな)。

このあと、しばし北上して(もう次の湯に入ってもいいかなと思えていた)、かの100円温泉を探します。前回このあたりに来たときはすぐに見つけた記憶があったのに‥あれ?あれれれ??国道102号線沿いにはそれらしき施設が見つからない?ポイント(ヤ○ト運輸の近く)は明らかに合っているはずなのに?というわけで「不思議なロスト」と相成りました。前回訪問時に入っておけばよかったなぁ。

この後はこの国道102号を東へと進みます。あれれ、今日泊まる宿は岩木山の麓なんですからこの進路はまさに完全逆行ですが、まぁそれもよろしいかと。同じエリアばかりずっと回るのでは息が詰まりますもんね(何のこっちゃ)。というわけでお次は温湯温泉近くの落合温泉共同浴場へ。

近年建て替えられたということでしたが、その通りとてもきれいな建物でした。入口正面の番台?にあたるところで管理人さんに入浴料150円なりを支払い、男女別のお風呂に入ったところで「これまたよし!貸し切り!」と喜びました。上の2枚の画像それぞれにマウスオンすると画像が変わります。ちなみに男女とも貸し切りでしたんで、湯船に浸かりながらおしんこどんと話をしていたっけ(天井部分はオープンになっています)。
ちなみに、このページ制作に関しては確認もかねてネット上の情報をチェックしているんですが、黒石市の公式サイトによればこの施設の改修に関して次のような記載がありました。

「工事費は、1228万5千円で、平成16年度原子燃料サイクル事業推進特別対策事業助成金300万円と、電源立地地域対策交付金450万円を充当しました。」

そうかぁ、下北方面関係の「特別対策事業助成金」はこちらにも恩恵を施しているわけですね。「電源立地対策交付金」も名前は違っても同じような意味合いなのでしょう。いや、それは変だとか間違っているなどというつもりは毛頭ありません。でも、六ヶ所村を中心とした下北地方における対策費がこの黒石市の共同浴場にまで予算的恩恵として回ってくるということは、総対策費はすごい額なんだろうなぁとふと思ったわけですね。願わくはその助成&交付金が目に見えないところで闇に消えていないことを‥。
ちなみにこちらの湯はみごとに無色透明無味無臭でした。しかしはっきりわかる掛け流しの湯はかなり熱めで(源泉は58度らしい)、建物そのものは新しくてもこういう素朴な湯が身近にある暮らしというものをしてみたいなと思うことしきりです。温湯温泉はまさに地元の人が「自分の家の風呂」として利用する社交場だったし、自分が訪問する前にタッチの差でなくなってしまった板留温泉の共同浴場もおそらくはそうだったのでしょう(廃止されたのは利用者の減少ではないらしいですし)。

このあとはさらに八甲田方面へと向かいます。えーっとこの辺に「あれ」があるんじゃないかなぁ、確証は全然ないけれど‥おおっと、あったぁ!



ごく普通の木工品直売所なんですが‥

たぶんこちらだろうということで駐車場に車を止めて、木工品を見学です。お店の方も親切ですから小物位は購入すべきでしょうね。なぜなら母屋の入口には次のような張り紙が‥



ん?んんんっ?(マウスオンすると「どうぞ」の横に張られた紙にズームインします)。

ちなみにこちらの母屋はすべて「大物木工品」の展示場になっており、こちらの経営者さんがお住まいなわけではありません。というか、こちらはもともと製材所?建設会社?社員の福利厚生用に建てられた建物であって、しかし肝心な社員の皆さんの利用率が芳しくないことから、ならばということで「木工品のショールーム」として利用することにしたということのようなのです。

というわけで、まずはその「大物木工品」を見学させていただきました。お、うおおっ!



2階の天井まで伸びるブナの巨木。いいなぁ、こんな木を家の柱に‥しかしさすがに手が出ません(苦笑)。

そのあといよいよお風呂をいただきました。うわぁ熱、アツイっ!しかし貸し切りのいいお湯です!もともと別荘的に造られているので、何だか個人宅のお風呂にもらい湯をしているような気分になってきます。



お湯は言わずもがなの無色透明、熱々(あつあつ)湯をタンノーしております!

いやぁ堪能させていただきました!というわけでホカホカになった身体を少しでも冷やすべく、窓を開けて風を入れます。おっと、おしんこどんは大光寺温泉とこの「木工温泉(とでもいうべきか?)」とに湯疲れしたのでしょうか、助手席にて「いつものように爆睡」し始めました(笑)。おしんこどんは乗り物の揺れに弱いんですよね。あ、車酔いじゃなくて、適度な揺れが眠りを誘うという意味で(笑)。

さて、とりあえず元気なTakemaは次なる湯を目指します。この場所はだいたい特定できておりました。
ちなみにTakemaが野湯や共同湯を探す場合の基本ソースはインターネットです。ただしネット上の温泉情報は必ずと言っていいほど(自分も含めてね)場所をぼかしているので、そこからはある種の「勘」に頼ることになります。でもこの「勘」というもの、回数を追うごとに冴えてくるんですよね(実感)。逆をいえばいかにネットを駆使しても、最後は個人のアナログ感性がものをいうことになります。

あーしまった。えらそうなことを書いてしまったけれど、共同湯の場合は電話があったりするんですよね。カーナビをお持ちの方はその入力だけで場所を特定できちゃうわけだ。じつはアナロジーなTakemaはカーナビはおろか、携帯メールも「苦労してやっと」使えるレベルなんですよ。というか、あんな面倒なもんは使いたくない!(携帯用ミニキーボード、買おうかなぁ。いや、いらない!)。
お次の湯は「イカツツ温泉」。とはいえ、この名前(源泉名)を見て「はいはい、あそこでしょ」と思い出せる方は相当に「オタッキー」な方ですね(笑)。この温泉の通称は「空の平高原温泉」です!



しっかり看板も表示されていますが「500m」は明らかに間違い。実測したら「約2500m」でした。看板、訂正しましょうよ。

まぁ方向的に間違っているわけではないのでぐんぐんと進んでいきます(実は「二○内温泉」に通うのに慣れた道でもありますし)。おっと、こんなところにこんな湯が出来ていたのね。

何だかものすごくシンプルというか、少なくとも外観を見る限り「お客さんWelcome!」という雰囲気は微塵もありません(笑)。入口にそれぞれ男女別を示す小さな表示があるだけです。国道分岐にあったあんなに大きな看板の割にはものすごく控えめな感じですね。

もっとも、まだ奥の方は重機がぐんぐんと活躍中でした。当然「これで終わり」の工事ではないのでしょう。工事の規模からして、おそらくは浴場棟の奥にはコテージやオートキャンプ場が出来るのではないでしょうかね?もっとも、だからといってこの地にお客さんが殺到するのかといえば答えは「?」ですが‥。



何だか造成してます。数年後はとてつもない総合施設になっていたりして。

ちなみにこれだけの大きな施設でありながら管理人はおられず、訪問者の誠意による入浴料で賄われているのが嬉しい限り。というわけで男性側の扉を開けて脱衣場をのぞいてみれば‥





脱衣場から内湯の眺め。うーっ、スバラシイ。




「空の平温泉、今のうち?」

Wmv形式、712KB、16秒



広くて気持ちいいっ!この温泉が少しでも長く?訪問者の寸志入浴料=200円で入れますように。

さてこのあとは、何と八甲田の山の湯へ!
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