− (12) 「津軽富士」岩木山にちょっくら登らせていただきましょ。んでもって嶽温泉も。

翌朝は妙に早く(5時過ぎ)起きて宿の外に出てみました。天気はおおむね晴れ、しかし肝心の岩木山には頂上付近にガスが付いているのが気にかかる‥そう、せっかく岩木山麓にいるのにお山に登らないという手はなく、今日は朝一番でお山に登ろうという算段なのです。

朝ご飯は調理が面倒なのでパン、そして昨日いただいたプラム(ありがとうございました!)。さぁて行きましょ行きましょう!まずは津軽岩木スカイラインを「ぐぐん」と登っていきます。

何が「ぐぐん」かといえば、この山岳道路はすごいですねぇ、ひたすら同じルート取りでどんどん登ってます。今新しくこんな道路を造ることは出来ないだろうなぁ(笑)。かなり上まで登ってきたら、おお、白神の山の向こうには日本海も見えてます。
というわけで八合目まで登ってきました。で、まだガラガラの駐車場に車を停め、ドアを開けてみたら‥

ま、標高もすでに1200mを超えているというのは当然の理由です(100m上昇するごとに気温は0.6度下降するって、むかーし昔に習いましたよね)。しかし大きな問題はTakema&おしんこどん自身に関係していたのでありました。いや、Takemaだけだったか(冷汗)。

というのも上の画像を見てもらえればわかることですが(見えにくいけれど)、Takemaは今回長袖の服を持ってきていなかったのであります。もともと山登りを考えていなかった(実は岩木山登山はこっちに来てから決めたんです)こともあって、靴はまぁ何とかなるとしても長袖シャツはなし、そしてその場合も何とか非常時には救いの神となるはずの雨具すら持参していなかったのであります!実際、こんな人たちに山を登る資格はありませんよね(突っ込まれる前にゴメンナサイしておこうっと)。

謝れば済むというわけじゃないんですが、スカイライン入口の料金所あたりではほぼ快晴だったんです。で、車で上がってきたら(車内は閉鎖&エアコンディショニング空間ですからね)いきなりの「寒さ」となったわけであります。風もあったしねぇ(ちなみに上の画像、何となく短パンをはいているようにも見えますがさすがにロングパンツです。裾が風であおられて細く見えているわけです)。

しかし八合目駐車場のあたりではとりあえずガスなしで下界もよく見えています。思い切り軟弱にリフト往復に決定し、ぐわんぐわんと楽して登っていきます。



うーむ快適楽勝で上まで行かれるんじゃないか!と思っていたら‥



いよいよ上の方に来たあたりで、うわ、予想通りにガスの中!

というわけでリフトを降りたあたりでは全面ガスの真っ白展望、ついでに風もちょいとあって、半袖しか持ってこなかったTakemaは寒さに凍えるばかり(笑)。もともと山に登る予定はなかったしねぇ。しかしまぁこのガスは頂上付近にしか存在しない=雨を降らせるようなパワーは持っていないわけですから、まぁ何とかなるでしょ。



寒さにうちふるえるTakemaと、しっかり長袖仕様のおしんこどんとの差は歴然(笑)。



花々もガスの粒子でお化粧しておりました。

頂上までは30分ほどで到着しました。この日は日曜日とはいえ、朝が早かったせいで登山客の姿はまだそれほど多くはありません。「ふーん、この時期でも人出はこんなもんなんだ」と勝手に思っていましたが、あにはからんや、われわれが下る頃には総勢200名を超える大集団が上ってきましたっけ。時間差の勝利だったわけね。



ガスは取れませんなぁ。山の神に「お願い神様」の祈りを捧げましたが?どうやら祈り方に誠実さが足らなかったようでした。

頂上周辺は風も弱く、時折ガス越しに太陽の輪郭が見えたりする感じでしたが、結局展望が開けることはありませんでした。まぁしょうがないかということで下り始めます。と?



おしんこどんのガッツポーズ?怪しい舞い?いやいや!




「頂上で鐘を一打、あとは下るだけ!」

予想通り大きな鐘の音にちょっと嬉し恥ずかし。おっとおしんこどん、下りでは大胆に腕でバランスを取ってますが‥ちょっと珍しいスタイルかも。

Wmv形式、610KB、15秒
というわけで岩木山ミニハイキング終了です。ガスが付いていたのはホントに頂上付近だけで、八合目駐車場のあたりからは何とも見事な夏の青空が広がっておりました。惜しい天気だよなあ。

さて朝一番から多少なりとも運動したことは確かなので、ここは一発温泉で「山の汗」を流そうということにしました。ならばということで、数年前に入浴した嶽温泉再訪ということにいたしましょ。前回とは宿を替えて、「山楽」さんのお風呂をいただくことに。ここは別の場所に露天風呂もあるということでちょっと気になっていたんです。

最初に目指した露天風呂は、何と宿の建物を通り抜けて、サンダルに履き替えて外に出た、別の道路沿いにありました。これじゃ無断入浴する人もいるんじゃないかと人ごとながら気になりますが、この道路そのものは観光客が通るような道ではありませんからまぁこれでいいんでしょうかね。

こちらの露天風呂は入口こそ男女別ですが、お風呂そのものは混浴です。ただ、特に女性脱衣場側には男性側からストレートに見渡すことの出来ないように仕切り壁が据えられているので、あまり真ん中の方まで出てこない限りは女性でも安心して入れるでしょう。ちなみにおしんこどんは‥白濁湯を利用してえっちらおっちらと真ん中の方まで出てまいりました。ま、ガラガラだったんで写真撮影も含めて全然問題はありませんでしたけれど。

さてさてこのあとは、岩木山の山麓を巡る周回道路(県道3号&30号線)を時計回りにぐるりと回ってみることにいたしました。一部に狭い場所もありますが、いやぁ天気のいい日のこの道はバイクだったらさぞかし気持ちいいだろうな。

この画像では雲が多く見えますが、実際は雲で日差しが遮られるのを心待ちにするほどよい天気だったんですよ。ゼータクな話ですが、ホントにこの日は天気が良かったよなぁ。

こんなところになぜ?と思ってしまう場所にある鰺ヶ沢プリンスホテルを横目に、30号線を東に向けて走っていきます。と、んんっ?

「森の中の果樹園」。何となく心ときめく名前です。最初そのまま通過したのですが、今日はまあ急ぐわけでもないのでちょっとのぞいてみるかという完全冷やかしモードを基本として立ち寄ってみることにしました。まさかこのあと数時間もの間この果樹園の虜となるとは思いもせずに(笑)。その顛末?はお次のページでね。
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