− (15) 黒石ねぷたをじっくりのんびり堪能 −



ローカルバスに乗り込んで黒石市内へ。何だか「いい旅夢気分」みたいな気分になってきます(笑)。

しかし、市内のどの辺で降りればいいのかは全然わかりません。まぁいざとなれば黒石駅前まで行って(バス終点)、駅でパンフレットをもらえばいいかと思いながら乗っていたら、運転手さん曰く「このあたりがいいですよ」。ということで同乗同目的の方々とバスを降りました。しかし‥ここはどこなのか全然わかりません(笑)。でもまあ。



道路沿いに椅子が置かれているところを見るとどうやらこの通りをねぷたが通ることに間違いなさそうです。

あれれ、思っていたよりは人出が少ないように思えます。とはいえ混雑を考えて早めに出てきたわけではありますが。それにお祭り見物の前に夕ご飯も食べたいしなぁ。そもそもお昼ご飯は水分と繊維質たっぷりの果物づくしだったわけだし(笑)。



というわけで居酒屋さんで乾杯、このあとぐびぐびと追加注文したことは言うまでもありません。

見かけはごくごく普通の、どこにでもありそうな居酒屋でしたが、何だかうまかったなぁ。というわけでおつまみもお酒も進み‥おっと、あんまりのんびりしすぎると祭りが終わっちゃうぞ(笑)。

居酒屋さんを出たのは日もほぼ暮れた頃。ほろ酔い気分で再びねぷた巡行ロードまで戻ってみると‥



日もほぼ暮れたメインストリートを、扇形のねぷたが一台、二台、三台‥そしてはるか向こうまで!

ねぷた(山車)の大きさこそ青森や弘前には及びませんが、お祭り本来の風情という点ではかえってこちらの方が趣があるのでは?というのも、ねぷたそれぞれには企業名ではなく市内の各地域の集落名が大書されています。つまりそれぞれのねぷたは各集落それぞれの人々によって作られ、したがって集落の代表として市内を巡行するというようなのですね。

集落の大小はねぷたの大小のみならず、引き手の人数差にもあらわれます。引き手の先頭からねぷたまでの距離がえらく長く、随分沢山の人々が引いているところもあれば、あれまあこの人数で引き回すのは大変だよなぁと同情?するねぷたもあったりするわけで、集落それぞれの雰囲気も何となく伝わってきますねぇ。

それぞれのねぷたの「味」については、まぁ画像をご覧いただくことにして‥

青森とは違い、黒石ねぷたのメイン屋形は扇形。とはいえ人形屋形もアリというのがいいところで、青森と弘前(扇形)との両方を楽しめるというのが嬉しいところです。



こちらは人形屋形。屋形の大きさは青森に及びませんが、巡行路も細いし、しょうがないのかな?



各ねぷたはこんな感じで進んでいきます。ねぷた後方には太鼓、鐘と続きます。



すっかり暗くなった中、闇の向こうからどんどんねぷたが進んできます。あれま、特等席から観覧する人も。



お祭りに気合いを入れるおじさんあり、三兄弟も‥いずれは集落の「核」として?

でもただ一つ、ちょっと気にかかったのが各ねぷたの上に登り、掛け声をかけているリーダーさんのマイク。音量にまかせて怒鳴っているような気がしてちょっとなあ。各ねぷたの「華」なんでしょうが、個人的にはイマイチのようにも感じました(そういう伝統なのかもしれません、所詮わたしらは初めて見ただけですからね。青森や弘前、五所川原などもそうなのかな?



こういう手作り系のお祭りが大好きだからこそ!




「黒石ねぷた総集編」

まぁとにかくお楽しみ下さいませ。ただしファイルサイズが大きいので注意!

Wmv形式、5.71MB、3分39秒(ファイルサイズ大、注意!)
最後のねぷたが出発するのは何と午後10時とのこと。しかし見どころも実はよくわかっていないわれわれとしてはそろそろ十分かな?というか、やっぱり椅子を持って来るんだったかな?(ずっと立ち見だったのでちょっと疲れた。最前列だったのに)。あと、翌日は千葉まで帰らなきゃいけないわけで、ついついTakemaは「安全策に走った」という面も否定できません(遠いもんね)。

というわけで、偶然すぐ近くにあったタクシーの会社本部から「帰宅」です。運転手さんも以前はねぷたに直接関わっておられたそうで、たぶん今も、仕事がタクシー関係でなければ参加しているだろうなということでした。お祭り好きのおしんこどん、すまんね千葉県市川市にはこんな地域を挙げてのイベントがないんだよ(笑)。

宿に戻ってみたら、どうやら宿泊客はわれわれだけのようでした。黒石市内の中心部を外した宿泊計画はどうやら大正解だったようで(笑)。さぁて、明日はいよいよ帰らなきゃいけないんだよなぁ、しかし真っ直ぐは帰るまい!(きっぱり)。
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