− 広河原の湯(山形)編 その2 「いざいざ、間欠泉を堪能!」 −
すごいぞ天然間欠泉!誰もいなくたって立派に吹き上げてます!
というわけで広河原の湯に到着!だぁれもいなくて完全貸し切りなのは、この立地(かなり来にくい場所だし看板等一切無し)もあるのでしょうが、やはり一番は平日の真っ昼間だからなのでしょう。何たって、しっかり新しい湯小屋&目隠しヨシズがあるのがそれを物語ってます。しかも料金制度はないようだとはいえ「週末は管理人が常駐」というのですから‥(知らなかった!)
左写真 | 果たして正式名称は「湯の沢間欠泉」?「秘湯栂峰の湯」?「広河原温泉」? |
右写真 | 土日の管理人さん常駐はわかりますが、なぜ水曜日にも? |
左写真 | 小屋は2階建て、脱衣場だけ別で露天のみのお風呂は完全混浴です。 |
右写真 | いつものデジカメとは別のカメラだったんですが、どうしてこうやって写るんだ? |
というわけで、ここまで見ていただいた限りではかなり整備されていて「野湯」というにはちょっとなぁと思われるかもしれません。しかしここの湯最大の特徴は、前のページ最後の部分で書いた通り「間欠泉」にあるのです!
ちなみに小屋内の説明書きによると、この小屋を含む施設は「間欠泉を現状のまま維持管理するために造成された」ということです。つまり、営利目的ではなく現状保存が目的だということですね。確かに、間欠泉の周りを勝手に掘るとあらぬところから圧力が漏れるでしょうから勢いよく噴き出ることもなくなるだろうし、また地元の人もあまり知らないようだし、寸志ボックスもなかった(と思う)しなぁ。
ま、そんなこんなで露天のみの湯船に向かいましょ!
これを見た瞬間、「こりゃすごい!」と思わされました。湯船周辺の整備度に騙されちゃいけません。お湯は自然のまま、しかも間欠泉の名づけられている通り常に勢いを変えつつ噴き出しているのです(もちろん全く噴出しない時間もあるところがさすがです)。色はご覧の通り鉄サビ色、小屋内の案内表示には「飲まないでください」とありましたが、循環であるわけも無し、おそらく飲用の許可申請をしていないという理由だけじゃないかということで湧出口から飲んでみると‥鉄っぽい味ですが何としっかり炭酸泉です!(よい子の皆さんは真似しないでね)。
温泉堆積物は、湯船の下流一帯にグラウンドのように広がってます。
ただし立入禁止。バカが一部に足跡を残してましたが絶対にやめましょう。
というわけで、とにかく入浴しましょう!今日は日射しも強いし汗もかいたし(笑)。
入ってみての感想、それは「ぬるいね!」その一言に尽きます。源泉分析表によると源泉温度35.1度とありますから、すでにその時点で圧倒的にぬるいのは明白なのですが、問題はその源泉が噴出 − 空気に一気にさらされて冷やされ − 湯船に着水、というところにあるのでしょう。湯船のお湯と源泉そのものの温度は、触っただけでもすでに違いました。ということは‥
しっかしもっけの幸いというべきか、この日は6月中旬というのに日射しはがんがんに強く、いやぁ気持ちいいの何のって!わたしとしてはホントに適温でした(こんな日は湯が熱いとかえってキツイ)。しかし真夏だってこのあたりじゃ曇ればぐぐんと涼しい(=寒い)だろうし、春秋はいうに及ばずだし、こりゃ「年に何日もない絶好日和の入浴」を果たせたのかなぁ」と、改めて満足そのものです!
ちなみに噴出の勢いは数分の間隔をおいて強くなったり弱くなったりします。最弱時は全く湧き出しません。上の2枚の画像は徐々に噴出し始めた時のものです。まだまだかわいい!見ているほうも余裕です。
しかし、しばらくすると噴出の高さは2m以上に達し、一定の勢いで出るわけでもないわけですから湯船一杯に飛沫が飛び散ります。カメラを濡らさぬように防御しながらでしたが‥やっぱり多少濡れました(笑)。
というわけで上の写真を見ていただけるだけでも楽しそうな様子はわかっていただけると思いますが(苦労してきた甲斐があった!)、せっかくだからやっぱりこれですね。
まいど!動画ですぅ!(2.3.4.5) |
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というわけで広河原間欠泉入浴完了!現地にはたっぷり1時間いましたが、最初から最後まで青空の下完全貸し切り!いやぁタンノーしたこというまでもなし!しかも時期が早いだけにアブ攻撃もなし!(夏はかなり多そうです)。時期と機会を見つけて再訪したい場所がまた一つ増えました。
というわけでお湯あがり、次はどこへ‥ う゛、まだ山形にいるのにもう14:30!雄国沼にも行きたかったけれど、そろそろ帰ることを考えねば!日帰りのつらさです。