− しかもその場所が、三浦半島ど真ん中! −

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鉱泉ですが、しっかり薪で焚いてます!

「横須賀近辺にもシブイ鉱泉風呂がありますよ。」

秋場さんからこのようにうかがったのは、栃木の湯沢広河原野湯訪問(天気が悪く根性もなくて噴泉塔はパス)の後、「上人一休の湯」露天風呂にてくつろいでいる時でした。しかし今から思い返せば、その時は「そうかぁ、三浦半島にもそんなところがあるのかぁ。でも三浦半島は開発が進んだ地域だし、横浜や東京からもすぐ来られるから、いかにお湯は良くても結構俗化されているんじゃないかなぁ」というように想像していた気がします。

でも、その鉱泉の存在だけはずっと心の中に引っかかっておりました。実は先日秋場さん主催のオフキャンプに参加した際、「翌朝行かれるかな?」と期待していたのですが、あいにくの雨で断念した次第。で、あらためて調べ始めたわけですが、最初はその鉱泉の名前までキレイさっぱり忘れている有り様。よって全然おまぬけなサイトに誘導されること度々(なぜか「葉山御用邸」関係サイトに行き着いた時はわれながら苦笑しました)。肝心なページにはネットでもなかなか引っかからず、ヒットした数少ない紹介サイト(掲示板サイトを含む)を見ると「廃材が散らばっている」「今でもやっているの?」「雰囲気はバラック」などと散々な書かれ方です。まぁとりあえず良くも悪しくも俗化されていないのは確かなようです。しかし、決め手は‥

あるサイトに書かれていたこの一言で全てが決まりました。こりゃぁ行ってみなくちゃ!

しかし、目的地の探索は大変そう。地元に案内看板はなく、山の中の入り組んだ道をくねくね行くとのことでわかりにくいことの上なしのようです。でも、アバウトに書かれた道案内をプリントアウトして、とある平日の午後に行ってきました。

「水源地」交差点を曲がるところまでは自信たっぷりだったのですが、「道なりに‥」のところでホントの道なりに行ってしまったのが最初の失敗。行き止まりになるはずが、延々と住宅街を進んでしまいます。「この道、どう考えても違うだろ?」しかし平日の昼間はやはりきびしい時間帯、住宅街とはいえだぁれも歩いてません(ちなみにこの日はしっかり真夏日でした)。

しょうがない、山で道に迷った時と同じく自分がわかっている場所まで戻り(笑)、結局は通りがかった地元の人(というより誰も通らないので仕方なく待ち伏せていたというほうが正しい)に道を聞き、細道を上ったり下ったり、最後には少々荒れ気味のダートを登り、ようやくたどり着くことが出来ました。ふぅ。



坂をどんどん登っていくと、突如として正面は行き止まり(マウスオンしてね)。右の道へと進みます。



直線の急坂を一気に下ってくると民家が。家の前を通るダート道に入ります。



この写真では整備されているような感じですが、この先の道は結構えぐれてます。



突如として広い場所に出ると、そこがまさに目的地っ!着いたぁ♪

道を知っていれば県道から10分強くらいで来られる距離だと思いますが、結局30分くらいかかってしまいました。車を降りると、相当話し好きだというご主人がこちらに歩いてきます。聞くと、ガスの沸かし湯のほうは今日はお休み、薪風呂の方は次の次の順番ということでした。

ちなみにここのお風呂は家庭用のバスタブをそのまま使用しているため、同時に何人も入ることはできません。よって混んでいるときはファミレスと同様の先着順による貸し切り方式をとっているわけで、たぶん週末なんかは結構待つことになるんだろうなぁ。

広場の隅には確かに材木が積まれています。うわさ通りお話好きの?ご主人によると、近くの製材所で出た端材を、工場の人がここまで運んできてくれるのだとか。なるほど、このご時世廃材の処分に困る製材所とすれば、こちらの温泉が無料で引き取ってくれるというのは魅力的な話だし、温泉側としても経費節減には絶好だし、需要と供給が見事にマッチしたということのようですね。ちなみにそれ以前は現ご主人のお父様が毎日ここまで材木を運び入れていたそうです。ご主人から見てもとにかく働き者だったそうで‥

ちなみに広場の別の場所には汲み上げた鉱泉水を蛇口から飲める場所があります。味は‥ちょっと甘みがあってまぁまぁの味、これでお茶を入れたらどんな味がするのか、今度行ったら汲んで持ち帰りたいところです。ただ、公的な認可はされていないのかな?(不明)。

さてご主人といろいろな話をしているうちに、先客の方も風呂から上がられたようです。というわけで、いざ平日の真っ昼間から入浴タ〜イム!(苦笑)。

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