− その3 広河原温泉再々訪 with おしんこどん −

というわけで急遽「よっしゃ行くべぇ!」と決心し、再び広河原を目指したのは何と先日の訪問からたった4日後のことでした(我ながら元気いっぱいですな)。朝7:00過ぎに千葉を出て、喜多方に11:00過ぎの到着、せっかくなんでラーメンを食べ(「坂内食堂」というお店でした=下調べなし。土日とはいえ、やはり正午より前にお店に入るという鉄則はここでも正解だったなぁ)、大峠トンネルを越え、つい数日前にたどった「勝手知ったる道」を再び進んでいきます。よせばいいのに数日前栗拾いをした木の下でまたも拾ってましたっけ(笑)。

というわけで数日前と全く同じ風情の温泉に到着です(あたりまえ)。先客にはセロー乗りのライダーさんがおひとり、すでにゆったりと湯に浸かっておられます。聞けばこの方も東北の野湯をいろいろと回られておられるということで、まずは宣伝がてら自分のアドレスをお伝えした上で、ツーリングマップルを見ながら「ここには○○温泉があって云々」とそれぞれの場所を教えさせていただきました。考えてみればここ数年で結構いろんなところに行ってるもんなぁ(懐)。

そんな中、このライダーさんの思いがけないひとことが!

え゛?そんな看板、全然見てませんでした(これは誓ってウソじゃないです)。場所がわかっているから途中の標識などを全くチェックせずに入ってきちゃったんですが、なるほどそれでわかった、あの建物そのものがすっかり取り壊されていたのも「工事」ということだったんですね。ちなみに帰り道に気をつけて見てみると「8/5-11/30まで工事中につき入浴できません」と書かれた看板があったっけm(_ _)m。

しかしまぁ先日も本日も工事は行われていない&お湯はとうとうと噴き出しているわけで、「とりあえず作業の邪魔になるわけではなし、そうっとお許しいただいてひっそり入浴させてもらおう」ということで勝手にお許しを願うことにいたしました(ある種の確信犯ですな(苦笑))。



というわけでおしんこどん共々「ぬるーい湯」(この日は陽ざしなしでさらにぬるかった)を堪能。
(左写真にマウスオンすると「間欠泉の穴をのぞき込むTakema」画像に変わります)



夕方からは小雨混じりになったので、タープを張って「最後の広河原野湯」をタンノーしました。
ちなみに寝る(車中泊)前には全て撤収しました。キャンプサイトではないですからねぇ。

というわけでこの夜は車の中でぐっすりと‥あ、おしんこどんは深夜「不思議な音と光」を見聞きしたということでしたっけ(謎笑フフフ)。

翌朝6:30、すぐ横を通った車の音で目が覚めました。起き出してみると、何とすでに車が3台。うちヘルメットをかぶったおじさんに聞いてみると、みなさんキノコ採りの山仕事@趣味なのだそうな。今年はキノコの当たり年で、先日も豪勢な大きさの某キノコを収穫したそうです。でもご多聞にもれず、ここらでもやはり採れる量が減っているのだそうですね。ちなみにわたしゃキノコは恐くて手を出せません。セミプロでも間違えることがあるようなもんを素人の趣味にしたくないですからねぇ。

さて、朝早く目が覚めたので、散歩がてらちょっと上流のほうを見に行ってみました。すると‥「おおっ!」。



川の本流(上側)とは別に、真っ赤な河床の流れがあるじゃないですか!

川の本流とは別に、真っ赤に染まった支沢が目に入ります。しかもその沢はすぐそのあたりから始まっているような‥どうやら根本は間欠泉と同じ系列のようです。でも湯温ははるかに低く、せいぜい30℃あるかなしかなぁといった感じ、この時期に「入浴」するにはかなり勇気が必要です(笑)。
湯はこんな感じで自噴してました。

「プクプクじわじわ」

でも湧出量は見た感じよりも多いみたいです。

Asf形式、362KB、6秒



ほんじゃまということでとりあえず正真正銘の足湯(笑)。

というわけで広河原間欠泉をあとにしたわけですが、どうもやはりこの温泉の今後が気になったもので、帰宅後飯豊町の役場(観光協会)に問い合わせてみました。すると以下のようなお話が‥(要約)。
「温泉そのものは土地の権利の問題もあり第三者に売買したわけではありません。ただし実質的な管理という意味で民間との委託契約が成立しており、その関係により現在工事が進められているというわけです。来年度からは民間による管理に移行します。」
うわぁ、そういうことだったのか。第三セクターかどうかはともかく、ここももしかしたら来年からは「野湯」とは言えない状況になってしまいそうなんですね(協会の方によると「更衣室兼休憩所の建物は今年度中に少し上流側に再建される予定で、また現段階での断定は出来ないが今後は施設の利用そのものが有料になるのではないか」ということでした)。

今後の青写真が今一歩はっきりしないとはいえ、ここ広河原間欠泉が来年に向けて大きく変貌を遂げるというのはどうやら確かなことのようです。とりあえずその変貌前に来ておいてよかったぁ。それにしてもどのような形の施設になるのやら。採算の面も考えてのことだろうしなぁ‥(いや、果たしてそうなのかなという疑念もないわけじゃないですが)。

さてそういうわけで広河原を後にして再び大峠トンネル経由で福島県に戻ります。次なる目的地はこれまた再訪の沼尻元湯なのですが、ぬるい湯で湯冷めした?おしんこどんのためにちょっと寄り道。この界隈でとっぷりあったまるお湯といえば‥そう、あの含土類食塩泉しかありませんね!

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