− 硫黄取り沢の湯 その1 −


注:山慣れていない(ルートファインディングが出来ない)人はここへの入山を自粛しましょう。迷っても知らないっすよ)




よっしゃいざ行かん!しかしこんな道がずっと続けばよかったんだけれど‥

さて午後の「お仕事」はちょっとしんどそうなので、しっかり軽登山靴に履き替えます。しかし水を持ってくるのを忘れ(大バカ)、後生掛温泉別館でウーロン茶とビールを買い込みました。しっかりビールもというのがTakemaらしい?(笑)。さて、1/25,000の地図を見ると、標高差は170mくらいというところでしょうか。ただし地図上でも水平距離が3kmほどあるので時間はかなりかかりそうです。でも、ネット上の情報では「片道45分」ということのようなのですが、本当だろうか?しかもここの行き方について調べているうちにわかったこと、それは「道は廃道状態」という情報。果たしてどうなるやら?

まずは歩き出しの登山道入口からしてわかりません(笑)。しかしこれは道がなくなっているためではなく、単純に「遠慮して立ち入りを躊躇していたため」と判明(行ったことのある人にしかわからない表現です)。でも小沢を渡るとかぁ〜なりしっかりとした登山道となりました。マーキングもしっかりされていて、迷うこともありません。ふむふむ、こりゃいい感じ、この分なら意外と順調にたどり着くんじゃないかと期待しました(甘かった甘かった)。

道の脇には、立ち枯れのまま朽ちていこうとする1本の木が。しかし、よく見てみると幹には無数の穴があいています(マウスオンで画像が変わります)。枯れ木だから穴をあけやすいということで、キツツキの仲間たちがよってたかって巣を作り続けた結果でしょう。しかも穴の大きさからするとコゲラではなくもっと大きい種類、もしかしたら危急種のクマゲラだったりして(何とでも言えますな)。

さてひとしきり登っていくと谷地(高層湿原)に出ました。ここには木道などの整備は全くなされた形跡がありません。それでも裸地にはなっていませんから、もともとこのルートを通行する人はかなり少なかったのでしょう。しかし雨の直後じゃなくてよかったぁ。



微風快晴の山歩きは気分がいいもんです。

しかしここで事態は急展開。湿原を越えて少しだけ登ると、何とそこには某巨大施設(ちょっと調べりゃわかります)が登場したのでありました。なるほど、ここの絡みで道が整備されていたのね。そしてここから先、登山道は噂の通り全く整備がなされていない荒れ道となりました。ただ「廃道」というには大げさかな。もっとひどい山道をさんざん歩いてきたTakemaにとっては、ここのヤブ漕ぎも実際はそう大したもんじゃありません。

しかしおしんこどんのことを考えるとそうも言っちゃいけないでしょう。しかも等高線上をずっと進むとはいえ多少の上り下りがずっと続きますし、しかも「もうそろそろ見えてくるかなぁ」と思いつつ小尾根を回り込むと、その先にはまたも先ほどまでと全く同じような風景が続いているものですから、あまり気分のいいもんじゃありません。ネット上にあった「片道45分」はとうの昔に過ぎ去りました。1時間以上歩いても全然到着の気配がありません。はぁ。



ちょっとばかり途方に暮れるおしんこどん(ホントは暑くて汗を拭いているだけ)。
ちなみに登山道はこの正面に続いています。はぁ、またヤブ漕ぎなのね(笑)。

動画もお楽しみ下さいませ(4)

「こんなんばっかり、なかなか着かないぞぉ」

ただ今ヤブ漕ぎ中♪

ASF形式、687KB、12秒
天気もいいし視界もばっちりなのですが、いいかげんそろそろ着いてくれないと帰りのことも心配になってきた頃、なんだか灌木帯を抜けて視界が開けてきました。こ、これはもしかして‥というか、すぐ下に見えてきた沢が硫黄取り沢に間違いない!と確信しました。やったあ着いたぁ!



開放的な場所に出ました。道もここからはわかりやすいけれど、同時にコケやすいです(笑)。



うおぉ、見えてきたぁ、やったぁ♪

さて、テープでマークされた小松から斜面をトラバース気味に下っていきます。沢の詳細がかなりよく見えるあたりまで下りてくると、沢水からしっかり湯気が立ちのぼっているのがはっきり確認できます。よぉっしゃ間違いなし、ここがかの硫黄取りの沢だぁ!

というわけで期待ワクワク身体ウキウキの入浴は次のページにいたしましょ。

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