ん?んん?温泉以外にも何だこりゃ的に楽しませてくれます。
(2005.4.10)
さて、阿武隈温(鉱)泉行脚も今回で3つ目。まだまだ「メジャー湯 in マイナーエリア」をたどるのはお許し下さいませ(笑)。いやぁ湯本温泉本丸にもいずれとは思っているんですけれど(共同浴場その他はなかなかいいらしいし)。というわけで今回はいわきの「秘湯」?吉野家じゃなかった吉野谷鉱泉です。
ところでこの吉野谷鉱泉について「秘湯」?と書いたのにはわけがあります。行ってみればわかるんですが(あ、説明になってませんね)ホントに思いがけない場所にあるんです。「ニュータウンのすぐ隣に超秘湯」といえばいいんでしょうか、とにかく「こんな所にこんな湯が?」という感じなんです。まぁ詳しくは以下をご覧あれ。
今回はバイクで往復しました。しかし日帰りでまがりなりにも福島県というのは遠いですなぁ。千代田石岡あたりまではまだルンルン。なおルンルンというのは決してスピードだけをいうのではございません。あくまで高速ツーリングの楽しさをいうのでございます。しかしこの辺までは交通量が多い!そして交通量が多いとなぜか追越車線の平均速度もぐんぐん上がるんですね。
私も確かに法定速度+αくらいは出しておりました。しかしねぇ、私の巡航速度&全体の流れからすれば許容範囲でしょ的スピードをはるかにぶっちぎるスピードで真後ろに追いついてきたアウディのサングラス兄ちゃん、あんたスピード出し過ぎ!いや、どうしてもやれといわれりゃやるけどさすごいスピードでのバトル。でもおぢさんにはもうその気はありまっせん(縁側で渋茶のほうがいいなぁ)。というわけでしばしホニャララ(謎)のあと彼に道を譲ると、彼はいきなり「夢の超特急」みたいなスピードで視界から消えていったのでした。
‥で、その10数分後、再び彼を見つけたのは道路の路肩。あれぇアウディくん、友達を見つけたからからそんなところで停まってるのかなぁ。お友達は赤ランプをくるくるさせるのが大好きみたいだったけれど(大笑)。‥あのねぇ、そういうのをまさに「無鉄砲」っていうんだよ(スピード出しててもちゃんと確認しなきゃ(微笑))。たぶん彼は一発免停のはず、合掌。
実はそのあと、そのアウディの兄ちゃんが来るんじゃないかとわくわくしながら次の某SAで大休止していたTakemaでありました。でもなんだ結局来なかったぁ(残念)。あ、こういうの、思いっきり嫌われますね(大笑)。
さ、話を戻せば、那珂ICを越えればあとはもうガラガラなのがありがたやの常磐道です。日立中央を越えれば、おーい前後に車両の姿なし!となると不思議に法定速度遵守モードとなるのはなぜなんだろう?人間行動学とやらの先生に聞いてみたいです。ま、「群集心理の延長上的な行動でしょう」といわれてオシマイなのがオチなんでしょうけれど(あのね)。
あまりに減らず口が長くなったのでケジメとして自ら上に「一線」を入れました(笑)。というわけでいよいよ温泉ネタ入口です。
さてちょっと手前の勿来ICで高速を下りました。湯本まで行けば近いんですが、勿来手前あたりからはすごい横風!90km巡航でも「ぶん!」という感じの横風とともに真横に1mずれる感じ。その昔横浜ベイブリッジ@3車線で、油断して120kmくらいで走っていたら突然の突風。三車線一番外側の走行車線を走っていたはずなのに、その2秒後にはあーら不思議追い越し車線バリバリにいるじゃないのさ!ということもありましたからねぇ。最近はさらに横風恐怖のTakemaですから、こりゃ下道でちんたら行きましょというわけです。
このあと道に迷いつつ、何とか「たぶんこのあたりでしょ?」というエリアにたどり着きました。
しかし、このあたりは見事にニュータウンそのもの。しかもただ今分譲中&新築真っ盛りの家々が並んでいます。「たぶんこのあたり」という見当はついていても、「で、このあたりのどこなんだ?」という道筋の謎は解けません。「この信号曲がってみようかなぁ、あれまたくさん車が曲がると思ったらスーパーの入口だった、では直進するしかないよなぁ、あ、行き止まりだ(笑)。
こんな感じでしばしうろうろしてみたら、ようやっと見つけましたこの看板!
左の画像で「吉野谷鉱泉→」という看板が見えることはおわかりでしょう。しかし不思議に思えるのはその手前にあった別の看板(右画像)。読みにくいんですが、次のように書かれております。
何でわざわざそのようなことを恒久的に建てられた看板に書かなければならないのか?おそらくこの入口分岐部分まで見事にニュータウンになってしまったため、地域の開発と共に「廃業」したんじゃないかと思う人が多いんでしょうね。しかしTakemaにとってこの看板は何よりの朗報。ここ吉野谷鉱泉はこれからもこのまま営業し続ける気概ありということですからね。というわけで分岐から坂を下っていざ行かん本丸へ!
行き止まりの駐車場にバイクを止めます。ん?蛍雪ゼミナールって何なんだ?矢印の先にはこれまたシブイ感じの平屋が。ここで勉強すればまさに「蛍雪の功」が叶うということなんでしょうか?
さて温泉の建物そのものは古風な感じで、「開けた場所にある赤滝鉱泉(栃木)」という感じ。入浴を乞い、ご主人に風呂場まで案内してもらいますが、うーむ何だかいろいろあるぞぉ!
これはまぁわからないでもないですが、以前に何かあったのかな?(ボケ写真ですみません)。
なるほど、トップ写真の山羊もそうだったのか!しかし「預かっている」というのが何とも不思議です。
お風呂入口までやってきましたが、脇に置かれた看板もなかなかもってすごい内容です。
(上画像にマウスオンすると画像が変わります)‥希望すればもらえちゃうのかな?
入口付近の廊下には大量のタオルがかけられています。宿泊の人たちは部屋に干さずにここで干すのがルール?(そりゃないか)。
さてここ吉野谷鉱泉のお風呂は並んで2つありますが、お客さんが少ないときにはどちらか一方だけを使うようで、今回は向かって右側の風呂場だけに湯が張られておりました。湯船が一つということはもちろん混浴です(というか、ここはいつも混浴なのかも)。ちなみに当然沸かし湯なのですが、ちゃんと薪で焚いていますからお湯が柔らかいです。さらにいえば、「蛇口をひねればお湯が出る」方式ではなく、「熱くなったら蛇口をひねって冷たい源泉投入」方式。これって星山温泉と同じですね。
そうそう面白い超アナログシステムとしてあげられるのが脱衣場にある鈴。ご主人曰く、「お湯がぬるかったら浴室内でこの鈴をチリンチリンと鳴らしてください。外にいる薪くべ係が薪の量を増量します」ということ。でもお湯はちょっと熱めくらいだったので使う機会なし、残念(笑)。
さて自分とちょうど入れかわりでおばちゃん3人組が出ていったので、幸いなことに貸し切り!いそいそデジカメ持ち込んで撮ったのが下の画像です。
渋水?でも渋くはなかった気がします。
というわけで一人でゆったり湯を楽しみます。ふぅ♪
脱衣場にはこんな布や短冊がいくつか掛けられておりました。なるほどここはやはり療養泉なのね。リューマチや顔面神経痛に効くということなのかなぁ(と思って改めて調べてみたら、効能的にはリューマチや神経痛、痔などでした)。では泉質が単純炭酸泉という分類にあたるこの鉱泉の成分は?
す、ストロンチウム?確か放射線を出すんじゃなかったっけ?というわけで今ささっとネット上で調べてみましたが、原子量が違えば放射性はないということで一安心(とはいえ原子量って何だったか全然覚えていないんですが。理系出身のくせに=大うそ)。含有量は書かれていませんが、まぁ「効くからこそ宿があり続けている」わけで、いわば幸い今のところ元気なTakemaにはわからない世界での「論より証拠」ということなんでしょう。
湯治棟はリニューアルされていて思ったよりピカピカ。
というわけでゆっくりしちゃったもんで他の湯に行く時間もなくなり、そのまますごすごと常磐道で戻った次第です。せっかく遠出したんだからもっとがっつくべきなんだけれどなぁ(笑)。ま、いいかこれもTakemaらしくて(完全なる自己満足)。