− その2 小日向温泉編 −
小日向温泉(ちなみに「こひなた」ではなく「おびなた」と読みます)といえば、最近の登山者の皆さんには結構有名な温泉なのではないでしょうか。白馬大雪渓の入口である猿倉のちょっと下にありますから、「帰る前にちょいとひとっ風呂」という人も多いんでしょうねぇ。
しかし、今回の野湯はそこじゃありません。とはいえ「全然別の場所」というわけでもないんですが、別に温泉施設のこぼれ湯をいただくというわけでもないので(ごにょごにょ)。
山に向かう林道をへぃこらへぃこらと歩いていきます。雨は霧雨程度なんでお散歩気分です。
林道歩き、飽きるほど長い距離でもありませんからのんびりと行きます。と、突然こんな施設に出くわしました。
味も素っ気もないコンクリート製の物体。
実はこれ、某有名温泉街に湯を供給するための「集湯施設」なんだそうです。いくつかの源泉をここに集め、ここから一気に各温泉施設に供給しているのでしょう。しかしこういう場合、供給量が足らなくならないよう必要量よりも大目に集湯しているはず。そして供給先のバルブが「今はいらないよぉ」的に閉められていれば、行き場のない湯はここから‥
そう、こうやって「ジャーッ」と捨てられる運命にあるわけですね。
しかしこうやって捨てられる湯があれば、その一方で拾う(入浴する)人ありというわけで、このホースの下の方を見てみると、やっぱりありますお手製湯船!
わかりますかお手製湯船?(マウスオンすると拡大画像に変わります)。
「おおぉ、あったあったぁ!」というわけで斜面を下っていきます。しかし下るに従って、今度はさらにすごい湯船が見えてきちゃうわけです(笑)。上から見えた湯船はせいぜい2-3人用といったところのサイズなんですが、一段下に作られていた湯船はといえば‥こんな感じ!
左上画像に写っている洗い椅子(真ん中に穴が開いているからわかるでしょ)の大きさから想像していただければ、このメイン湯船がかなりの大きさで構築されていることがおわかりでしょう。というわけで小躍りしながら下り、まずは湯温チェック。その結果は‥
上の湯船は「すこぉし熱いけれどまぁ入れるなぁ」という感じでしたが、どうせ誰もいないし、湯っくりするにはこのメイン湯船のほうがいいにきまってます。というわけで、偶然雨もやんだタイミングにゆっくり入浴開始っ!ぷはぁいい気持ち♪
やっぱり動画、ここでも動画(2) |
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30分くらい浸かったあと、またのんびりと来た道を戻ります。‥と、うわぁ一気に天候急変、大粒の雨と風、そしてよせばいいのに雷まで鳴り始めやがりました。入浴中でなくてよかったぁ。車を停めた場所まで戻ってくると、ちょうど入れ違いで野湯を目指すとおぼしき人とすれ違いましたが‥この荒天の中じゃ落ち着かないだろうになぁ(にんまり)。
さぁて、次に目指すのはかぁなりハード系の野湯!危険地帯を通過しなければならないので、気軽な気持ちで行っちゃいけません!