(さあって、いよいよ入るよぉ、でもその前に‥)



お客様へ=進入禁止とは?そう、ここからは歩くしかありません。

吾妻山塊北麓にはいくつかの温泉@一軒宿があります。姥湯などはその中でも一番有名な湯ですから、聞いたことのある人もいることでしょう(ちなみに入ったことがなかったのでこの翌日に入りました=後述)。でも、せっかく泊まるならば有名になってしまった姥湯ではなく、今から12-13年前に初めて入った滑川温泉でもなく(あの当時に泊まっておかなかったのが悔やまれます)、どうせならいまだ歩いてしか行かれないような温泉の方が楽しいってもんです。というわけで、先ほど電話を入れたのは大平(おおだいら)温泉でございました。

福島から米沢に向かう国道を上がっていき(ちなみに直売所で買った桃はとっても美味しかった!さすが福島盆地郊外はフルーツの里!)、米沢市街へ下り、白布温泉に向かうふりをして途中で農道へ。そこからは「お〜いこの道、対向車が来たらいやだなぁ」と思わざるを得ないような細道。ちなみに最後の集落から先は私道だそうですから、道の普請も結構大変なはずです。あれ、新車フォレスター案外パワーがないぞと思ったのも、実は傾斜がきつすぎてそう感じただけのようです(後日某社の同排気量車に乗ってわかりました=ヒミツ)。



最終集落の手前にある「本宅」。安部さんの宿なのね。

さて、ぐいぐいと舗装とダートの繰り返し道を登っていき、着いたのがこのページ一番上の駐車場。とはいっても乗用車数台しか止められないくらいのスペースゆえ、車が多い時は大変かも(ホントは別の場所にもう少しスペースがあるんですが、宿の人も困るでしょうからここでは紹介いたしません)。というわけでここから歩き始めます。

しばらくは車道とはいえ傾斜は結構急な下りです。ま、ビーサンで歩けるのは確かですが、雨の日の登りはビーサンと足の裏とがフィットせずに困るかも?(笑)。さらに下り続けると、宿用のケーブルが出てきます。ここからはさらに急な道になります(ただしコンクリ舗装が施されているのでダートじゃないです)。

「こりゃ、明日の登りはいやだなぁ」と思いつつぐぐんと下っていくと‥



ようやく今宵の宿大平温泉が見えてきました!最後に吊り橋を渡って到着っと(右写真マウスオン)。



お宿はこんなおっとろしい場所にあります(笑)。露天風呂は男女とも客室からかなり丸見え、
というわけでつい最近、貸し切り風呂を作ったようです。でも屋根があるぶん景色はねぇ‥

というわけで、最上川最源流のこの地にポツンと建つこの宿といえばまずはお風呂!どうせこの夜はここ泊まりですからいくらビールや焼酎を飲みながらだって恐くないのだ(本末転倒、あ、東北の場合はやっぱり日本酒ですよね)。まずは最初に内風呂に行ってみました。

内風呂からは宿の上流側で合流する支沢が見えますが、それだけならそれだけのこと。しかし、本流の上流方面に目をこらしてみると‥(上写真にマウスオンして下さい)。いやぁ、いいですなぁ。でもここの湯の本領はやっぱり露天風呂でしょう!ということでさっさと移動(実は貸し切り風呂にも行ったんですが、自分らの好みには合いませんでしたので)。

さてさて男女別の露天風呂へ。男女のお風呂ともそれぞれ川沿いにゆったりと作られています。しかしあまりにゆったり過ぎて、たとえば男湯のほうは通路からどうあがいても丸見えです(脱衣所だけOK=一応見えない、でも見てくれる人がいるとも思えない(苦笑))。女湯とて囲いのよしずがまた微妙だったりしますね(笑)。でも、ここまで来る人の大部分はあまり気にしないのかな、いや、ここまで来てそんなこと気にしちゃイケナイ(いや、昨今の場合は気にする人も来るからこそ貸し切り風呂を作ったんでしょうな。うーん世も末だ)。



写真にマウスオンするとおしんこどんがちらりと顔を出します。

夕方から夜にかけて、さすがに山の中ゆえぐんぐんと冷え込んできます。昼間の強制寒々@あぶくま洞もよかったけれど、これはやっぱり自然だからいいなぁ。夜にもお風呂に入って就寝、ついでに朝方にもお風呂に入ってまた湯ったり。

さて朝ご飯を食べていよいよ出発です。何と宿の前で荷物を預けることが出来ました(ケーブルで上まであげて、本家まで運んでくれる)。でも空身とはいえ下り道で10数分だったからなぁ、登りでは汗もかくかなぁと思いつつも、道がいいからかほとんど汗をかかずに登り切ることが出来たのはTakemaだからか?(ちなみにおしんこどんは大汗でした)。



こんなふうに積まれた荷物が、気持ちよさそうに上がっていきます。くっそぉ気持ちよさそう。

というわけで大平温泉に泊まったあとは、せっかくなので姥湯に行ってみなくちゃ!滑川温泉はずっと昔に入ったし、有名とはいえさすがにいいお湯なのかと!

[戻る]  [次へ]