− その4 函館上陸、観光も、そして温泉も‥(湯の川・御崎浜の湯・水無海浜温泉) −

というわけで函館に上陸であります。今宵の宿は函館市郊外の湯の川温泉。ちなみにとある友人に「函館では湯の川に泊まる」と話したら、「Takemaにしてはずいぶんとベタなところに泊まるんだねぇ」と言われましたが、たぶんほめ言葉なんだろうと思うことにしました(笑)。いや、フェリーでの到着が16:00なのであまり遠くまで移動するのも時間的にきびしいのと、この日は「函館の夜景を見に行く」という、きっちり観光するもんね系のイベントを予定していたので、場所的にも湯の川が一番無難なんですよ。さらには、湯の川温泉自体がまだ未湯だったりしましたし(笑)。

湯の川温泉に移動中、シブイ路面電車発見!実は、この翌日から「函館みなと祭り」が始まるので「お祭り始まるよ!の雰囲気盛り上げちゃうもんね!」のために運行していたようなのですが、一般車両にデコレーションを施すのではなく、特殊車両(たぶん保線用車両なんでしょう)を使っちゃうところがすごい!もちろん一般客は乗れませんから純粋に宣伝用、しかも運転手さんはみんな揃いのハッピを着用しているんですから徹底しています。函館市電の遊び心はかなりすごいもんだと感服いたしました。

さてさて、湯の川温泉では大規模施設は最初から考えず「建物は多少古くてもいいから料理が美味しい」宿を探しておきました。

初訪問の地なのでネット情報だけで選んだわけですが、巨大ホテルよりはわれわれ好みだったというのは確かです。で、料理はホントにかなり美味しかったです。食事後の予定があるのでゆっくり味わえなかったのが最大の失敗かな(笑)。温泉は市水道局の配湯による混合泉とはいえきっちり掛け流しだし。

ちなみに話は変わりますが、ここ函館周辺では「熱湯源泉原理主義」という、健康面からいえばちょっと疑問符の付く入浴がデフォルトなんですよね。今回共同湯には行きませんでしたが、47℃なんてごく普通みたい。しかも加水すると怒られるらしいし(笑)。ちなみに少し南西の知内あたりでも同じような感じでしたが、これがしばらく北上するとそういう主義でもなくなるんですね。もちろん源泉にこだわるのはわかりますが、熱けりゃいいってもんでもないと思うんですが‥(それなら加水なしの熱交換式で湯温を下げる方法だってあるはず)。そういや、秋田の大湯温泉周辺でも「あっちの温泉はぬるいから入った気がしないでしょ」なんてことを言われたこともあったっけ。いや、たとえ40℃のお湯だって「入った気」はすると思うんですが(笑)。そんなに「熱湯甲子園」みたいに気張る必要はないんじゃないかなぁ(あくまで私見です)。



別にウニ&カニだけが「美味しい料理」というわけではありませんが(というか「料理」とはいえない?)、とりあえず視覚的に「絵」になるもので‥

夕食終了後はいよいよ夜景見物へ出かけます。驚いたことに?湯の川発の函館山山頂行きの「夜景見物のみの定期観光バス」なんてのがあるんですね、こっちに来るまで知りませんでした。それも「初めての函館訪問客」はほぼ間違いなく夜景を見に行くからということで需要も多く、確かこの日は全部で12台の定観バスが運行されたのだそうな。ちなみにこの翌日はみなと祭り初日ということで花火大会ということでしたが、こんな日はバスの運行はどうなるんだろう?山頂部の大混雑必至ということで運休するのかどうなのか、しまった聞くのを忘れました。

ちなみにこの日は一日中天気がよく、湯の川近くからも函館山がよく見えていました。もちろんそうでなければ予約もしませんし、バスに乗り込み、山がどんどん近くなってきても山頂部の灯りがよく見えていましたから、「こりゃ今夜は夜景もきれいに見えるに違いない」と思うのは当然のことです。バスはぐんぐんと山道を上がり、途中の二合目あたりで一瞬だけ市内が見渡せ、さらに上がった先の好展望を予感させてくれます。そして七合目あたりで、さらに広がる夜景!うーむ、来た甲斐があった!そういやむかーしむかし、青函連絡船が廃止された年にちらりと来たときは嵐だったっけ(ロープウェイが運休してた)。
ちなみにその「前回」とは、1988年8月でした。同年3月に連絡船が廃止されたものの、夏期のみ復活運行していたんですね。あの時は「往路=青函トンネルを快速海峡号で移動」、「復路=連絡船で移動し船内食堂で遅めの昼食、そして何と到着後、その船がその晩の「船舶ホテル」として宿泊できることがわかりそのまま宿泊、朝一番で船内のシャワーを浴びて八甲田の登山に向かった記憶があります。Takemaにとって、社会人二年目の夏でした(笑)。そしてその「社会人生活」はこのあとすぐにNZのワーキングホリデーという名のプータロー生活に引き継がれていったわけです(大笑)。

二合目(どきどき!)

七合目(うきうき♪)

ちなみにどちらの画像もバスが徐行(&一瞬停止)した瞬間に車内から激写!なせばなる?(笑)。

九合目を過ぎ、いよいよ駐車場へ!その瞬間、ヘッドライトは白い気体(ガス)を照らし始めたのでありました(笑)。うーむ、出来すぎですな(苦笑)。せめてあと10分、いや5分でよかったからガスの出没が遅れてくれればよかったのに。ま、しょうがないか。悔しいけれど素直にあきらめるしかないですね。

さて翌日です。近年函館駅前の朝市にはいい噂を聞かないというような宿の方の話しぶりでしたので、朝市はパス。でも五稜郭は見たいなーということでタワーへ。このタワーもむかーしむかしの訪問時には旧タワーだったよなというわけでちょっと調べてみたら、新タワーの竣工は2006年3月、その時点では新旧タワーが併存していたみたいなんですね。うわーこれは見たかった!



うーむ、「ここにタワーを」と最初に考えた人物はなかなかすごい。というか、上から見ないと全然わからないもんね。

というわけで、ここまではバリバリの観光客行動だったのであります。が、このあとあたりから雲行きがあやしくなってくるのでもあります(笑)。



ほぉーら、いつものペースに戻ってるでしょ(笑)。

さて、まず目指したのは御崎海浜温泉「浜の湯」。このあと訪問予定の水無海浜温泉と合わせ、この地域を訪問する際はデフォルトともいえるダブル温泉です。到着時にはすでに先客のバイクが2台。ツーリングマップルに昔から出ている、ライダーには有名な湯なので当然でしょう。で、頭の中で勝手に「ここは男女別湯船」と記憶しまくっていたので、到着前に「ここは気兼ねなく入れます」とおしんこどん&母に吹聴していたのに、来てみたら普通の混浴だったのね。お二方には車で待っていてもらうことにして「入浴」。ごめんなさいでした。



両画像ともマウスオンすると大したことのない別画像に変わります。

続いては水無海浜温泉へ。事前に調べておいたところ潮の状況(確かもっと詳しいリアルタイムサイトがあったような‥)は申し分ないのですが、いかんせん夏場のこの時期、特にこの日のように干潮が昼間にあるような時は「家族連れを中心にかなりにぎわいを見せる」という、げに恐ろしき状況になるようなのです。で、「どうだかなー?」と思いつつ来てみると?

う、上の画像を見ると「まぁ予想していたよりは少ないのかな?」というふうに誤解なさると思います(笑)。ちなみに、この画像を撮影した横並びにはざっと見で20人くらいの老若男女がすっかりくつろぎモード(ピクニックシートも広げてね)で並んでおりました。しかもすぐ沖合ではクレーン船が怒涛の作業中で轟音を響かせており、全くもって風情のかけらもありません(大苦笑)。さらには、検温したところ唯一「ここは入浴適温」と判断された湯だまりには、


しかも、他者の進入を阻むかのように?ビニール遊具まで浮いてます‥。いや、そんなつもりじゃないはずですが。

この情景を見たTakemaはすっかり脱力モードでありました。「あー、訪問するのが数年遅れたっ!」。いや、もしかして数年前でも夏の最盛期には同じような状況だったのかも知れませんね。要は「ピークタイム on ピークシーズン」に訪問してしまった己の愚かさ加減を嘆くべきなのでしょう。

しかし、ここで「確かこのあたりでは海側でも湯が湧いている」という記憶を呼び起こしたTakemaなのでありました。いや、実はお恥ずかしい話なのですが、通常は調べたデータをコピーして持ち歩いているはずなのに、なぜか今回はそれらのほとんどをコピーすることなく、それこそ「身一つ+ほんのわずかのデータ」とともに来てしまったのです。これこそ今回最大の失敗でした。

でも何とか記憶を呼び起こすことが出来たのは幸いでした。というわけで、海パンの子供たちが駆け回るエリアを探索してみると‥

というわけで、何とか「入浴」を果たせたTakemaだったのでありました。あーヨカッタ。

というわけで、御崎と水無というダブルデフォルトをクリアしたあとは、徐々にディープ系の湯へと進んでいくのであります(笑)。おーい「観光」はどうしたんだ?(笑)。
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