− その6 運も勘もイマイチ?湯の沢冷泉はともかく無念の留の湯、大失敗の知内探訪 −

さて、宿を出て車を走らせることほんの2分といったところでしょうか。到着したのは「しかべ間欠泉公園」。温泉には目がないくせになぜかこれまで間欠泉にはそれほど興味を示してこなかったTakemaですが(だから宮城県鬼首の間欠泉などはいまだに見に行ったことがありません)、なぜだかこの日は「うむ、見るのだ」系の積極的たる意志力の持ち主になっておりました。

あ、そういえば山形県の広河原間欠泉には何度も行ったっけ。でも宿が出来てからは行ってないか‥。

なるほど、10分おきくらいに温泉がブシャーっと吹き上げます。温度は100℃くらい(地下ではもっと高い)、しかもそのしぶきが風向きによっては観客の方に飛んできたりもするわけですから結構アブナイです(笑)。しかし、それを防止するためなのか噴出口上部に円形のストッパーがつけられているのはイマイチ。せっかくならどこまで吹き上がるのかを見たいのになぁ。



あれが邪魔なんですよあれが。


「こんな感じで吹き上がります」

ま、見ての通りです。 Wmv形式、754KB、18秒

同じ園内には足湯もありましたが、結構混んでいたのでTakemaはパス(あとで空いたんだけれど入らなかった)。このあとは大沼方面を目指しました。

続いて訪問したのは東大沼温泉留の湯。実はこの旅行中に「次回のNHK『ふだん着の温泉』のロケ地は東大沼温泉らしい」と聞いていましたので、ならば間違いなく「留の湯」が紹介されるんじゃないか?というわけで、未湯でもあるし、放映されるとしばらくは混んじゃうだろうしと考え、この日は暑くてあんまり温泉という気分でもなかったんですが寄り道したというわけです(実際、NHKのサイトを見ると予想通り留の湯だったんですね)。

というわけで留の湯到着。さすがにこの暑い中温泉に入ろうと思う人は少ないと見え、駐車場に他の車はありません。うむ、これまた貸し切りで入浴できそうだと思いつつ宿の玄関を見てびっくり。あちゃまー残念!‥ん?残念の理由がわからない方は上の画像にマウスオンしてくださいませ。

まあそういうことで、このあとは大沼公園に立ち寄り、大沼だんごなどを食べたりしながら(実は湯の川温泉で「大沼のだんごは美味しい!」と勧められていましたので)しばし観光となったわけです。駒ヶ岳もちゃんと見えていたんですが、実はこれから台風が向かってくるそうで、すでに南からの「暑い空気」が入り込んでいたのかかなり暑かった記憶があります。

このあとは、おしんこどん母を函館空港までお送りしました。いやはや千葉出発からここまで、われわれ(というかTakema)のわがまま旅行につきあっていただきありがとうございました!次回はもっと「北海道らしい」道東にご一緒しましょうね!ただしあっちでも温泉メインになる可能性大ですが(大笑)。

さて、お別れのあと、今度は函館市内を抜けて西へと向かいます。今回のメニューページに載せた地図をご覧いただければおわかりの通りこの旅行はとにかくくねくねくねくねと、気になる温泉をめざして走ったものですから、結局全走行距離は4500kmに及んでしまったわけです。バイクだったらへとへとになっただろうな‥。

最初に目指したのは「湯の沢冷泉」。これがまた結構な山奥っぽいところに突然ぽつんとあるわけですね。



一人で行くとちょっと恐いかもしれない?

ちなみに「冷泉」の名前の通り、成分はともかく湯温ならぬ水温はとっても低いんで、あびるにもとてつもない勇気がいります。ちなみに飲用不可って書いてあったっけ?たぶん書いてあったと思いますが飲んじゃいました。ヒ素とかが含有していたりしたら大変なことになるはずですが、幸い今のところ二人とも大丈夫です(笑)。

ちなみに、タンクに据え付けられたバルブをひねるとかなーり濃い硫化水素臭があたりに漂います。今日は暑いし、源泉はとっても冷たいし‥というわけで、Takema備品のバケツで「足湯(湯じゃないけれど)」を楽しむことにしました。むひょーっ、冷たくて気持ちよかったーっ!



源泉をバケツに溜めて‥うっひょー、掛け流しじゃ!

というわけで「一服の清涼」を得たあとは、再び「湯」を目指して進むのでありました‥が!

前にも書いたとおり、今回の旅行の大失敗は「資料をほとんど持参しなかったこと」。一応直前までいろいろとあったのと、それにかまけて印刷してこなかったのですが、となればお湯探しは必然的に「Takemaの頭の中にかろうじて残った記憶」しかありません。それでもここまでは何とかなったのですが、この知内温泉周辺の野湯地図はあまり頭に入っていなかったんです。

結果として、ここ周辺の野湯は一つも発見できず。ちなみに、「かなり惜しいけれど、でもそこじゃない山ん中!」を一生懸命探しまくってました(大汗無駄汗)。あー、大きな宿題を残してしまった!旅行後、家に戻って調べてみて「あーれま」と失笑するしかなかった次第です。

で、そろそろ時間切れなので、知内温泉そのものは明日の朝風呂にすることにして、またこの日はテント泊にするつもりでしたから「知内農村公園キャンプ場」へ。ひろーいキャンプ場なのですが、先客はカナダ人のチャリダーRobくんがお一人だけ。聞けば埼玉からずっと漕いで来たんだそうでした。日本人のライダーもチャリダーもすっかり少なくなった北海道、そういえば去年利尻で出会ったキーちゃんも韓国から来たんだったし、今後は外国人の比率が高くなっていくのかなと何だか嬉しいような寂しいような。



四輪ということで、こんなよけいなモノまで持ってきてたんですね(笑)。

で、Robくんと夕食&宴会を一緒にやりましょうと約束した上で、知内市内に買い出しに出かけます。と、確か市内に近いあたりに「○○温泉こちら」って看板も出ていた気がしたんで、ついでにそこに入ってこようと決めたわけです。が‥

浴室に入った瞬間、怒涛の塩素臭!くわーっ、ここに温泉があるなんて全然頭の中にインプットされていなかったわけがわかった!バリ循環湯だったんだー!露天風呂には「今度薬草湯もお楽しみいただく予定」とかいうポスターが貼ってあったぞーっ!薬草湯のほうが源泉よりいいってわけかーっ!

というわけで、頭を切り換えて「今は銭湯に身体を洗いに来たんだ」と思うことにしました(笑)。ちなみに大きい施設だし、夕方だったし、お風呂がガラガラ(自分を含めて2人しかいなかった)のはどうして?うーむ、ホントにこの日は温泉に関して運もツキも縁も良くなかったのね(笑)。



というわけで、このあとは3人でワイワイがやがや、無念を忘れることにしました(笑)。

しかし、この日のトラブルというかアクシデントの予感はまだまだ続きます。われわれ3人がとりあえずビールなどを飲み出した頃、1台のワンボックスカーが到着し、運転者のおじさんがこちらに歩いてきました。聞けば、すぐ上に住んでいる方だそうなのですが、なんと、次のようなことをおっしゃったのであります。
「天気予報によると台風の影響で前線が刺激されていて、どうやら今夜半から雨、それも場所によっては大雨になるらしい。で、ここは見た感じよりも低い場所にあって、大雨になると川の水で完全に水没することもあり、前などはあの場所(自分たちのいる場所より数m高い場所を指さして)まで水が来たこともあるんだ。まぁ多分大丈夫だとは思うけれど、もし不安に思うのだったら今のうち避難しておいた方がいい、こういう時は道の駅(の広場)を使っていいことになってるから‥。」
げ、ゲゲゲの鬼太郎もびっくり!ここはそんなやばい場所だったんだ!道理で隅のほうは結構湿っぽい感じがすると思ったんだよなぁ(苦笑)。

しかし、この時点ではまだ雨が降り出す予兆もなかったので、われわれ3人で話した結果「十分注意する」ことにして、この場所で夜を明かすことにしました。結果として夜のうちに雨は降らなかったんですが、いやはや、なかなかハプニングだらけの1日でありました。

さ、気を取り直して明日は頑張るぞ!
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