− その14 一気に移動!行くぞ川又温泉! −
この旅行レポートのトップページを見ていただければわかると思いますが、さながら一筆書きのような旅行図の中で、なぜだか「全然湯に入らなかった区間」があることに気づきましたでしょうか?ナニ、気づかなかった or いちいち見に行くのが面倒くさい?しょうがないなぁお見せしましょう(笑)。
そう、この区間は最終日を除いて唯一の「単なる移動」に費やした区間だったんです。裏を返せば「何だか気になる温泉がなかった」区間であるともいいます。いや、ホントはないわけじゃないんですよ。たとえば長万部エリアは知られざる名湯エリアでもあるわけですし。
しかし、「長万部ならメイン国道沿いだしまた来られるだろう」と思ったのもまた事実。今日中に川又温泉をクリアしておけば明日以降の動きが楽になるわけですから、ここは一発涙を飲んで通過することも必要でしょう。そう、「いつか大きな巨人の星になるため、飛雄馬、今は耐えるのぢゃ!」という一徹おやっさんの顔が浮かんでくるようです。いや私は30年来の○akultファンなんですけれど(苦笑)。
というわけで長万部からは何と道央道に乗ってスピード移動!一車線区間とはいえ、道の前後左右にいろんな意味で「目を配りながら」の一般道とは心の余裕が違います。そうなると何だか眠くなってきたりもするわけですが、いや、すでにおしんこどんは爆睡中ですからシッカリシナキャ(笑)。
夢を見るような速さで登別界隈に到着。でも登別はまたこのあとでということで、とにかく川又温泉を目指します。場所そのものはTマップルにも載っていますから迷うことはありません。道道をそのまま進んでいけば‥
この看板さえ出てくれば、あとは林道をひたすら進むのみ。そして車を止めてここからは歩き!
直進する旧林道とは別の、ピンクテープで指示された歩道に入ります。林道の旧道(直進)に進むと地獄を見るみたいで、あとで出会ったファミリーはそれで大変だったみたいです(笑)。
メジャーな野湯ゆえ藪こぎはないはずと勝手に思いこみ、短パン(おしんこどんは膝下パンツ)にビーサンに首タオルにて進入したTakema夫婦でありました。そんなことでいいのか?いや、何だか「島牧の山は恐かったけれどここは大丈夫でしょ」という全く根拠のない安心感がありまして(大苦笑)。でも、多少沢を離れたあたりでは手を叩いたりして防御していたんですが‥。
ちなみに北海道の山に入山するときは「熊よけの鈴」を付けたり「ラジオを流しながら歩く」等、こちらの存在を相手に知らせるというのが基本形です。でも、たとえばオフロードバイクで林道を走っていたら、尾根を回り込むような道路でまさに回り込んだ瞬間「ご対面」というのもたまにあるようです。熊よけ鈴だって完璧ではないですよね。でも、護身用スプレーなんて使いたくないなぁ。
この道でまず間違いはないはずだけれどと思いつつ歩いていくと。はいはい、どこかのウェブサイトでみた記憶のある看板が出てきました。というわけでそのままテクテクと歩いていきます。
この先野湯あり!嬉しいじゃあーりませんか!
ちなみに下の駐車場には先客とおぼしき札幌ナンバーのワンボックス車が止まっていましたが、そこに来るまでの道路状況からして入山は結構前だと思っていましたので(わだちの水たまりの色が澄んでいたので、先客の通過はかなり前の時間だと思われました)ちょうど入れ替わりくらいで湯っくり入れるかなと思っていたわけです。で、いざ到着してみるとお子さん連れの家族連れ(全5名)の姿が。‥でも、何だかちょっと変です。
ずいぶん前に到着していると思われた家族連れご一行だったわけなんですが、聞けば、駐車場から歩道に入らず、そのまま荒れた林道を上っていってしまい大幅なタイムロスを余儀なくされたのだとか。またこれは当然のことですが小さなお子さん*2連れということで川渡りなどにも細心の注意と時間をかけたということでした。いやはや、ごくろうさまでございます。ちなみに子供たちに万が一のことがあったときのため、移動時には子供用のライフジャケットを着用させておりました。スバラシイ。
というわけで、先客ご一行の努力に敬意を表し、われわれはしばらく近くで待機することに。
源泉湯船の周辺をうろうろしてみると、すぐ前の川の上流側にいくつか源泉のしみ出しがあるようです。上の画像は対岸側のものですが、そのほかにも湯船側のすぐ上流にもゆるゆると湯が出ています。でもいずれにせよ湯はぬるいし量も圧倒的に少ないので新湯の構築はきびしそうです。また、湯船と沢の間の岩盤からも湯のしみ出しがみられます。指湯に適当です(笑)。
さて、そうこうしているうちにかの家族連れご一行が帰るころとなりました(われわれが来たことによりちょっとせかしてしまったかもしれませんがお許し下さい)。
危険な場所はこういうふうに手に手を取って‥キミたちも将来は野湯ファンになるのでしょうか(笑)。
さていよいよわれわれの入浴です!さっきまで子供たちのプールと化していた湯船、底の砂がかなり巻き上げられて濁っていたようでしたが、いざ見てみてびっくり!
浴槽は完全に透明さを取り戻しておりました!ちなみにこの湯は足下が湧出源ですから、それこそ湯の入れ替えも早いんでしょうね(ちなみに上画像を見ると、かなりの量の湯が湯船からオーバーフローしているのがおわかりでしょうか)。
で、肝心のお湯はといえば、予想されたとおりぬるめです。とはいえこの日はやや蒸し暑い日でしたので快適そのもの。それこそあつ湯だったらかなりへたれたと思いますのでこれ幸いといった感じです。というわけで、いっただきまーす♪
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入浴完了!そしてまた湯船は静かに「次のお客さん」を待つのでありました。
というわけで川又温泉行脚は無事終了。それにしてもアブの姿が皆無だったのは疑問を通り越して不思議という他はありませんでした。さて、次はどの湯に?そして「あそこでの入浴」はかなうのか?(謎)。
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