− その16 北湯沢温泉、1年ぶりのオサル湯のあと「ニセコ入りの儀式」をば! −
翌日は去年と同じくオロフレ峠を越えていくのでありました。去年は夜の闇と雨とガスの中、キツネやシカの飛び出しにビビリながらバイクタンデムでおそるおそる越えたんだっけ。しかし今年は視界良好の午前中、しかも四輪というわけで何もこわいものはありません。気持ちよーく峠の坂道を登っていきます。で、ついでなので旧道の峠なんかに寄り道なんぞもしたりして観光気分100%!
峠の頂上には定番のキタキツネ。何やら崖下に興味が?いやいや、実際はやはり観光客目当てだったみたいです。
峠を越えてR453に出たあとは北上して北湯沢温泉を目指します。実はこのあと来た道を戻るんですが、ここで入浴しておかないとこの温泉だけぽっかり未湯として残っちゃうんで、ある種の数かせぎといえなくもありません。しかしこの旅から戻ってきたあとこのエリアの「いい情報」を知ってしまいましたから、たぶん機会があればまた行くことになるのではと思われます(えてして人生こんなもの)。
さて今回立ち寄り入浴をお願いしたのは「御宿かわせみ」。どこかで聞いたような名前ですが、まあたぶん無関係でしょう。露天風呂がなかなかよろしいということでしたので宿に入っていくと‥。
日帰り入浴は料金箱に料金を入れて勝手に入るという無人受付スタイルをとっておりました。このようなスタイルは共同湯はともかくとして「宿の湯」としては比較的珍しい方だと思いますが、まあこれが初めてというわけではありません。初めてだったのは、料金箱の横の小箱(右上画像マウスオン)。うーむ、あらかじめお釣りまで用意されているというのはすごい!「世の中に根っから悪い人なんていませんよね」という性善説を信奉されているお宿とお見受けしました。
というわけで内風呂へ‥まあこちらはごく普通なんですが、そのまま露天風呂方面に抜けて歩いていくと、雰囲気は何だか一気に「手作り感たっぷり」という感じになってきます。最後に工事現場のような階段を下りると、そこには河原の露天風呂が!
この日も高曇りながら蒸し暑かった!となれば湯気ムンムンの内風呂よりも露天でしょ!この階段がいい味出してます。
横を流れる長流川を眺めながらの湯浴みは気分爽快。女性用露天は階段の上にあり男性露天を一望♪
湯ったりしたあとは再び先ほど来た道を戻って洞爺湖方面へ。道中、昨年宿泊した蟠渓温泉を通過するのですが‥ん、んん?オサル湯の駐車場に車の気配なし!ではせっかくだしということで、引き続きオサル野湯にも立ち寄っちゃいましょう!今年は去年よりも全体的に湯がぬるかったようで、去年入った湯船はぬるくて藻がわっさりと付いておりました。その代わりその一つ手前の湯船がやや熱いながら何とか入浴可能でしたので、えーいさささっと入っちゃえ!
それにしてもなぜ皆さん入りに来ないのか‥そうか、「暑い日にわざわざ熱いお湯に浸かりに来るなんて」ということなのか!
ちなみにお湯から上がったあとは汗が全然引かずにまいりました(まさに自業自得)。
さて、このあとは洞爺湖の北岸を抜けて一気にニセコエリアを目指すのであります。もっとも洞爺湖畔のどこかでお風呂をいただいちゃおうかなという野望はもちろんありました(洞爺湖温泉も実はまだ未湯)。しかし、そんなはかない野望(この表現何か変かも)を打ち砕くかのようにこのあとものすごいどしゃ降り雨に遭遇!車から一歩外に出ることもままならず、そのまま通過することにしたのでありました。うーむちょっと残念でしたがまぁしょうがないか。
R230に出てからは一気に交通量が増え、雨の中をダンゴ状態の車列を組んで進んでいくうちに、気がつけばルスツの共同湯を通過しちゃってたのね。これまたまあしゃーないというわけで、お昼ご飯を真狩の道の駅で食べました。おしんこどんが地元名産のユリ根を使った料理を注文していた記憶はありますが、自分は何を食べたっけ?お蕎麦だったかな?
さて、いよいよニセコエリアに近づいてきたわけで、初訪問となるわれわれとしては地域探訪のお許しと道中の安全を祈願しなければなりません(「何だそりゃ」ってつっこまないでね)。しかし残念ながら「ニセコの盟主」であらせられる羊蹄山さまは雲にすっぽりとお隠れになっており直接のご挨拶がかなわない状況です。となれば代行といっては失礼かも知れませんが「この方」にご挨拶して勅許をいただくことにいたしました。して、この方とは‥。
誤解なきように申し上げれば、わたくしTakemaは「細川たかし教の信者」であるわけではありませんが(というか誰も誤解してませんよね)、やはり郷に入りては郷に従えの格言には重みがあります(何のこっちゃ)。事前のご挨拶もせずにこのニセコ地域に進入したとしたら、ここ真狩村ではたぶん背後からユリ根を投げつけられ、湯本温泉あたりでは硫黄の結晶を投げつけられ、倶知安界隈では弓を使ってアスパラガスを射られるようなことは火を見るより明らかなんです(そうかなー)。だから地元に敬意を表する儀式は必須!
というわけで100%強引に理由をこじつけ、ここ細川たかし記念像に「お詣り申し上げた」Takema&おしんこどんだったのでございます。この日も暑かったし、脇の売店のおばちゃんは完全爆睡モード満開でこちらが店内を一周しても全く気づいていなかったし、そもそもオイル交換をお願いしたガソリンスタンドからここまでのメインストリートからしてだーれも歩いていなかったし!しかしそれでも、「たかし様」の像は今日も高らかにヒット曲を熱唱しておられたのでありました。
曲は像の横にある手形に手を重ねることによって流れます。うーむこれがいわゆる「ニセコとの一体化」なのですな(笑)。ま、それはともかくとして、「北酒場」「心のこり」「浪花節だよ人生は」「矢切の渡し」等々を聞いているうちに‥
あーあ、始まっちゃいましたな(笑)。
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こうして「ニセコ探訪」のお墨付きを堂々といただいたあとは、いよいよニセコの湯を楽しみ始めるのであります。まずは‥どーこだ?
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