− その17 いよいよニセコ湯めぐりスタート!まずは黄金・薬師・そして五色野湯 −

「儀式」を終え、いよいよ湯めぐり開始です!‥が、この日の天気は本当に不安定、洞爺湖北岸で「どしゃられた」と思ったら、真狩村の大休止中は青空丸見えでホントにいい天気。でもしかし、道道66号でニセコ駅を越えたあたりからまたもどしゃ雨。くわー、どうなってるの?というわけでそんな大雨のど真ん中状態まっただ中で到着してしまったのが「黄金温泉」。個人の方が自分で掘って作ってしまった、歴史としてはまだ10年ちょいの新しい温泉ですが、ここの炭酸泉はなかなかだということで立ち寄ってみたわけです。

到着して広い駐車場に車を止めたのはいいんですが、そこから受付に行くまでの道のりがあまりにも遠く感じられるほどにすごい雨。でもまぁ「勇気をふりしぼって」ダッシュ。でも車の荷台から傘を出すまでにびしょ濡れになりました(笑)。そんなお天気ですから駐車場には先客さんの車はなし、まずは貸し切り確定なのはヒジョーによろしいことです。



外観の画像は当然雨が止んだ入浴後に撮りましたんで念のため。

手作りとはいっても、オーナーさんが土木建築系のお仕事をなさっているとかでかなり本格的な造りになっています。まずは内風呂に入ってみると‥温めとはいえ掛け流しのお湯はものすごく泡付きのいい炭酸泉!うーむこれはなかなかですぞ。浴室の扉を開けた途端に「それ系」のにおいが充満していたもんね。

そのまま露天風呂へと進みたいところですが、外は相変わらずのどしゃ降りということで、いったん身体を拭いて傘を取りに行きました(笑)。いや、いくら露天とはいっても‥



湯の表面がこんな状態になっているのを見れば、この時の雨の状況はおのずとおわかりいただけるかと‥。

というわけで苦難の入浴?をしていたわけですが、細川たかし神も「これではあまりにあまりなのではないか」と思し召したということでしょうか、雨は突如としてパタリとやんだのであります!というわけで、どうせ貸し切りだしというわけで、露天風呂経由でおしんこどんが男湯側に出張してまいりました(笑)。

ちなみにこの「雨による大量加水」のせいもあってか、露天風呂の湯温はかなり低くなっておりました。いや夏だしそもそも蒸し暑いくらいの気温だから気にはならないんですが、すぐ脇にある釜風呂(こちらは源泉を加温せずそのまま投入らしい)の方が気になってじゃぼーっ!と湯を溢れさせて入ってみると‥



しかも、源泉直接投入だけあって湯の新鮮さも内&露天風呂とは比べ物になりません(空気に触れると濁るようなので)。さらに泡付きもすごい!すぐに右上画像のようにアワアワになっちゃいます。

ちなみにこうして湯を楽しんでいる最中、受付棟からは何やらカラオケの歌声が聞こえていたような‥。気になる音量では全然ないのですが、どうやらご主人が特訓中だったようです(笑)。

なお、ここでは十割蕎麦がいただけるということで、案外食事処の少ないニセコエリアでは結構重宝する施設なのかも知れません。2人前からということですが(1枚600円)、お風呂上がりにお蕎麦というのは理想的なパターン、真狩で食べてきてしまったのをちょっと後悔しました。というわけで次回訪問時にはかならず注文しようっと!



その時まで値上げしないでいて下さいね(笑)。

さて引き続いては薬師温泉へ。向かいの建物で入浴券を購入(自販機)というのも珍しいパターンです。母屋でやればいいのに?何だか運営そのものは経営者以外に任されているのかな?ただのバイトくんだったかも知れませんが、母屋の受付にいた関西系のお兄ちゃん、あまり好印象ではありませんでしたし。うーむ。そもそも有人受付があるのなら屋外自販機の意味はないのに?

第一印象がイマイチだとそのままその温泉の印象もイマイチになりがちです。脱衣場とかもまめに整頓してはいないのかな?使用済みの湿布とかが棚に置きっぱなしになっているとこれまたイメージが低くなるのは当然。また休憩所のゴミ箱がすでに溢れんばかりなのに、それを視界に入れているはずのお兄ちゃんは知らんぷりって何?せっかくの足下自噴湯なのに、「湯の魅力」におんぶにだっこばかりだと再訪の気持ちも薄れます。薬師温泉には何とかその辺を再チェックしてほしいところです。

内風呂は濁り湯も透明湯もそれぞれ貸し切りでした。浴槽の深さとか自噴湯という特徴はなかなかのもの。でもだからこそ「お湯以外の部分(=雰囲気)」をもう少し変えられないかなー。いや、是非とも「いい雰囲気」にして下さい経営者さん!

ちなみにこのあとは、何と宿の管理を離れて近年「野湯化」したのだという露天風呂へ。こういうあたりにも宿の姿勢が現れているのかも知れませんが、要は「野湯」扱いということなんですから好きに入っていいんですよね!何だかこっちの方が気分としては良かったぞ(笑)。



ちなみに湯船の底は湯泥やら石やらいろいろありました(笑)。維持整備は‥たぶん篤志家の方がなさって下さると思われます(笑)。


「薬師温泉の露天野湯」

夏訪問であれば十分に楽しめますが、たぶん年を追う毎に落ち葉がたまっていくんだろうなぁ。まじめな話、篤志家の方々による整備を期待します。わたしゃそうそう掃除に行かれませんので(苦笑)。

 Wmv形式、659KB、16秒


さてこのあとは、いったん国道5号に出て蘭越町のAコープにて買い出しです。買い出しということは‥うわー、知内以来久々のキャンプなのであります!で、テントを張るのを湯本にするか五色にするかはちょっと悩むところでありました。一応2泊するつもりでもあるし、湯本の方は結構ライダーさんが泊まっていそうで話が合いそうだし(バイク乗り入れ可)、でも明日の行動を考えると五色の方が何かと便利、でも標高がぐんと高いぶん天候にはかなり左右されるはず?

ちょっと考えた上で「ニセコ五色」にテントを張ることにいたしました。というわけで坂道を登っていくと‥うわー失敗したかも、五色温泉手前あたりからは思いっきりガスの中!でもまぁしょうがないよな。

なおわれわれのテント設営時には問題なかったんですが、このあと到着したお隣の家族連れご一行は「土砂降りの中の設営」となってしまいました!ご愁傷様です。でもお父様の「奮闘努力」ぶりはそれこそ賞賛に値するものでありました。スバラシイ(って、Takemaは手伝わなかったのね(苦笑))。実はご主人、やっぱりこの方面の達人だったんですね(後述)。



この入口の向きは失敗でした。風とともに雨が吹き込むもん。

明けて翌朝。この日は久々に野湯訪問を予定していますんで(しかもダブルで)雨だけは降ってほしくないと思っていたんですが、起き出してみると自分たちよりすぐ上の山の辺りまではガスっています。でも幸いなことに雨は落ちてきていませんし、ガスのエリア以下の視界は良好、ってこりゃあたりまえか。

というわけで朝一番、6時前に某湯に向けて出発です。おしんこどんはまだ睡魔王にとりつかれていたようなので単独行です。ここは昼間になると遊歩道から見えてしまうという場所柄、早朝か夕方でないと落ち着いて湯浴みもできませんのでね。最初は遊歩道を行き、途中から道を離れて沢に降りていくとそこはもう源泉地帯!

源泉のほとんどはすでに五色温泉に引湯されていますが(間違ってもそういう設備に手を触れることはやめましょうね)、あたりをよーく探してみると、うむむむ!

源泉設備のすぐ傍らに、どう見ても自然にできたとは思われない絶妙の湯だまりが、薄白濁の湯をたたえてTakemaを迎えてくれたのでありました。して肝心の湯温はといえば、40℃そこそこのぬるめ湯。どうやら湯だまりの中から自噴しているようです。うーむスバラシイというわけで早速入浴いたしました!

湯に浸かると沈殿物で薄茶色のにごり湯になります。何となく秋田の「一本松たっこの湯」に似ていないでもありません。谷あいの湯ですが展望は下流側に向けて広がっていてなかなかですし、ぬるめゆえ長湯にも最適。まずは朝一番にいい思いができたと喜びつつ服を着終えたところで‥

うーん、少なくとも自分が来たルートには立ち入り禁止の看板やロープなどは全くなかったんですが、それこそ引湯施設を荒らす不逞の輩のように思われたら困っちゃうなぁと思いつつ、それこそこのタイミングで逃げるように立ち去るのもナニなので湯だまりのそばでのんびりしていると、かの宿の方、この湯だまりが「入浴直後のにごり湯」になっているのをご覧になって、にこやかに

と突っ込んでさいました。不逞の輩とはみられなかったようでほっとしました(小心)。そのあと少し立ち話をしたあと、その宿の方は源泉施設の蓋を開けたかと思うと、そこから出てきたのは何と「温泉卵」。なるほど、宿泊客の朝ご飯の一部はここで調理されていたわけですね(笑)。ただし宿の設備なので勝手に利用はできません(当然)。

斜面をわっせわっせと上がったところで振り返ると、さっき入った湯だまりが小さく見えます。上画像のどこにあるかわかりますか?ちなみに四角く見えているのは宿の設備です(湯はたまっていたがこぼれ湯をさわると水に近かった)。わからない人はマウスオンしてね。

というわけで本日の第一弾、ニセコ五色近くの野湯訪問は無事終了。このあとは朝ご飯を食べて「本格野湯」ニセコ小湯沼へと向かいます。頼むぞ天気、何とか降らずにいてくれっ!
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