− その20 気がつけば積丹ぐるり、シララ姫の湯&盃温泉も −

ニセコ五色温泉はこのエリアでも最高所に位置していますから天候が不安定なのはあたりまえ。とはいえ昨日は海岸沿いの岩内でもどしゃ降りだったしなと思いつつ山道を下っていきます。と、あれれ下って行くにつれてどんどんと天候回復?でも気温は高かったですね。下った先の倶知安市街では既に30℃!山の上の温度が嘘のようです。

さてこのあとに目指したのは倶知安からR393を進んでいった某所。温泉好きの方ならそんな某所(R393は未開通ゆえ行き止まり)になぜ向かうのかすぐにおわかりかと思います。



この集落界隈なんです‥が?

実は根性がへたれていたのか、現地での探索はとっとと断念しました。しかし大失敗だったのはあのゲル!(上画像にマウスオンするとズーム画像に変わります)。1年前にたっぷりゲル生活体験をしてきたわけですから、このゲルが見よう見まねのニセモノ真似ものでないことはわかります。しかしいったいなぜここに?現場でしっかり調べてこなかった自分に喝!で、温泉そのものはロストでしたけれど、家に帰ったあと調べてみたら「温泉現場」まで100m弱くらいのところまで行っていたことがわかりこれまた喝(苦笑)。



この時の気温すでに30℃弱。北の大地の暑さは気分的に内地以上です。蒸し暑い。

再びR5に戻り北上です。この頃になるとお盆が近づいてきていることもあってか交通量はかなり多め。というわけで倶知安峠を越えたところで道道を経由して泊方面へ。途中共和町の直売所でらいでんスイカを買うかどうかかなり迷いましたが(車ならではの迷いです。バイクだったら考えもしないものなぁ)、すぐに消費しきれるものでもないのでパスしました。

進んでいくと泊村。泊といえば原発、その原発3号機の建設現場がらみで不審火が頻発していたこともあって「たぶん物々しい警備がなされているのではないか」と思ったのですが、原発そのものが国道から離れた場所にあったからか全然静かなものでした。

せっかくなのでPR館に立ち寄ったんですが、ホントに原発を一つ作るとものすごいお金が地元に落ちるのだということはPR館だけ見てもよくわかりました(何のこっちゃ)。そういえば神恵内から古平に抜ける当丸峠越えの道道は泊原発に事故が起きたときの緊急避難路として整備されたとか何だとか。ちなみにこの日は作業員宿舎でボヤがあったとか。どうせ作業員の中に変なのが紛れ込んでいたんでしょうが、実はそやつがこっそり3号機の重要な配線を切断したりしていないことを祈るばかりです。

今夜からはまた天気が悪くなるとの予報に気を重くしつつ、仕方ない、今日も宿に泊まるかと軟弱路線まっしぐら。ではどこの温泉旅館に泊まろうかと考えますが、残念ながらTakemaの頭の中にあるこの付近の温泉情報といえば、強食塩泉の「リフレッシュプラザ温泉998」のみ。お湯はいいらしいけれど日帰り施設なんで選択肢には含められないし、しかもこのあたりで循環湯の情報もあった気がするしというわけで、通りがかりの飛び込みで「潮香荘」というところに行って予約完了。さてまだお昼なんで、このあとどこかでご飯食べなきゃ。

さて食事。せっかく海っぺりにいるんだから久々に海幸系でもと思い、偶然見つけた「勝栄鮨」へ。われわれはするっと入れましたが、外にベンチが置いてあるところを見ると混むときは混むんでしょうね。

頼んだのは特上寿司(\2000)を二人前。うむ、大正解っ!ホントに久々に「美味しい」お寿司をいただきました。ただしこの日の夕ご飯にもお寿司が出てくるとはこの時点では露知らず(笑)。

さて、それでもまだ時間はたっぷりあるので、いまだに通ったことのなかった積丹半島一周路に行ってみることに。ずっと以前、小樽から積丹岬まではバイクで来たことはあるけれど、あの頃はまだ道路が開通していなかったもんなぁ。開通が平成8年ということだから、もう10年以上前のことなのね。ところで、

だっていまだに飽きないということは、「それだけ魅力ある趣味に出会えた」わけでもありますからね。今のところはまだ盆栽や囲碁将棋などのインドア趣味に手を出すつもりはないので(笑)、当分は同じようなことをやり続けるんだろうな。海外も含めて。

さて、ずずーいと走ってきて、初めて来た割には神威岬の展望台に行こうともせず通過して、次に車を止めたのは「温泉旅館北都」の駐車場でありました。ここは確実に掛け流しの湯だし‥と、このタイミングでいきなり後悔したTakemaでありました。つまりそれは、

というもの。ここの存在はもともと知っていたのに、どうしてさっき直接予約をしてしまったんだろう‥。ま、後悔しても今さらしょうがないのでせめてここのお湯をゆっくり楽しませてもらうことにいたしました。



アワワ感がなかなか。積丹の海を眺めながら湯ったり。



源泉側にはなぜだか犬と亀の像が置かれています。何かいわれでもあるのかどうか?

で、久々に積丹岬へ。神威岬の展望台はパスしたのに、どうしてこっちの灯台までは行く気になったんだろうと思ったら、神威岬のほうは「いかにも雨が降り出しそうな」天気だったことを思い出しました。国内の旅行では通常日記やメモを付けないため(海外旅行では必ず付ける)、ひと月半もたった今となっては結構記憶が曖昧になりつつあるわけです。こりゃ、このあと更新を始める「2007屋久島編」はどうなっちゃうことやら(笑)。



それでも雲を見ればわかるようにやや危なっかしい天気でありました。積丹ブルーとやらもイマイチ。

このあとは当丸峠を越えて盃温泉へと戻ったわけですが、うわぁ当丸峠はものすごく濃いガスに包まれまくっていたのでありました。スノーシェッドの中でさえも真っ白シロで前がじぇんじぇん見えまっしぇーん!ホントに20km/h程度でそろーりそろりと進んだのでありました。

さてそんなわけで今日の宿「潮香荘」へ。立地は丘の上ゆえめっぽう良く、真下には漁港が見えております。そして一番気になるお風呂へ!浴室にはいると僅かながら塩素臭。でも、誰も入っていない湯船からは確かにオーバーフローが確認できます。ほほう、ん?んん?

浴槽内部を確認すると、循環装置が作動中でした。ということは源泉を投入して流しつつも循環もさせている「半循環」ということのようですね。湯の匂いをかぐと一応温泉らしさは残っていました(たぶん湯口から投入される湯の半分は源泉だと思われます)。ただし露天風呂は完全循環みたいでしたが。ちょっと残念。

でも、夕ご飯はなかなかのモノでした。部屋食で、食事の進行に合わせて熱いものは熱いうちに持ってきてくれますし。味のほうもきっちり美味しかったです。「温泉旅館じゃなくて割烹旅館に来た」と思えば十分満足のいくものでした(ちょっと苦しいですが)。ちなみに洗濯機も乾燥機もあったので洗い物も全部成敗できてラッキー。



お風呂のマイナスはご飯のおいしさで相殺されました(笑)。

さて、いよいよこの旅行も終盤戦。今日は何とはとりくんとともに小樽泊まりなのであります。「一般旅行者絶対利用不可」の源泉掛け流し施設、期待してますよ(笑)。
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