− どんどんどどんと「月岡」「雲母」「湯沢」「泡の湯」四連発!−

表題のように、このあとは怒涛の4湯連続入湯と相成りました。まずは月岡温泉へ。「何でこんなところに一大温泉街が?」といわんばかりに大きな温泉ホテル群が見えてきましたが、そういう巨大施設はともかくとしても、ここは初エリアゆえ勝手がわかりません。よって、ネット上の先人が入浴された掛け流しの宿へ。共同浴場は循環らしいということでパスしましたが、そりゃちょっと悲しいような気が。

「月岡温泉発祥の地」の碑のすぐ前には「熊堂屋」「浪花屋」の2軒のお宿。最初、熊堂屋さんの玄関で声をかけたのですが、全く反応がありません(笑)。いつまで経ってもどなたも出てこないので「寝ておられるのかもしれん(笑)」というわけで、お隣の浪花屋さんへ。お部屋には連泊とおぼしきお客さんがおられたようですが、浴室は男女とも貸し切りでした。というか、しばらく誰も入っていない感じで「うふふ♪」。

湯の表面には油膜がうっすら&アブラ臭、さすがに石油がらみの温泉です。しかしそこにしっかりと硫黄臭が混じっているところにここ月岡温泉の真骨頂があるのでしょう。このあとの行程もあり、「ざぶる」(Takema夫婦内専門用語で『さっと入ってすぐ上がる』の意)くらいでいいかとも思っていたのですが、いやいや何だかヒジョーにいい温泉ではないですか!

浴槽内には黒っぽい湯花が舞っています。源泉を口にしてみると‥

どうやらこのあたりの湯は飲泉にはあまり向かないようです(笑)。ま、青汁の例もありますから「不味い」ことで脚光を浴びる日がいつか来るのかも知れませんけれどね。でも、Takema的には本日一番の湯だったような気がします。何だか東鳴子をホーフツとさせる感じで‥。

というわけで続いて北上。海辺に気になる湯もあったのですが、まだ営業時間まで間があったのでパスして、胎内はどうしようかなと思ったけれど下調べが甘かった(どこかが循環だったという記憶はあるんだけれどどこだか覚えていない)ので通過。実はここで蕎麦でも食べようと思っていたんですが、これもまだやっていなくて残念(まだ10時台なので当然といえば当然なのですが)。結局国道113号に出てから昼ご飯の場所を探すことにして、続いて目指したのは荒川温泉郷でありました。

国道沿いの食堂でご飯を食べて(これもまた開店ののれんがかかる前に「いいですか?」と半ば押しかけたわけですが、われわれは朝ご飯を食べていなかったわけですから)、続いて目指したのは雲母(きら)温泉。

何とも「共同浴場らしい」いい感じの湯小屋です。入口には地元の「展覧会」の手作り案内ポスターが貼ってありましたが、どんな展覧会だったのかが全くわからないのが何だか面白そうでしたっけ。男湯には先客さんがおられたので、以下の画像は女湯のもの=おしんこどん撮影です。



管理人室はありますが無人が基本のようです。

浴感は‥うーんヒジョーにさっぱりというか、あえて言うなればあまり特徴がないというか、でも毎日入るにはいい感じのお湯です。源泉はかなり熱いので、出しっぱなしで掛け流すと熱湯甲子園状態になりそう。



男性浴室もほぼ同じ感じです

さて続いては、橋を渡って反対側に位置する湯沢温泉へ移動。車だと5分もかからない距離なので、この温泉ハシゴはちょっと厳しいところですが、まあしょうがないかと覚悟を決めての移動となりました(笑)。

こちらの共同浴場は管理人さんがいるのに、なぜか入浴料金(150円)は、脱衣場の壁に埋め込まれた「入浴料金投入口(右下画像参照)」に入れるというシステムを取っています。直接支払えば済むことだろうに、どうしてなんだろう?(ちなみに両替は管理人さんが行うということです)。



さて男性浴室は先客なしの貸し切りモードでしたので、まずは浴槽をパチリ。んでもって恒例の足撮影‥というところまではいつもの通りだったのですが、どんどんオーバーフローしているにもかかわらず湯口が見あたらない?‥と思ったら、何と浴槽内部から湯が注入されるシステムでした(なお源泉の蛇口もあります)。しかも、湯と一緒に泡がぶくぶくと排出されており、何だか見ているだけで楽しくなりました。ここの湯はいくつかの源泉をブレンドしているようなのですが、気泡が混じるのはなぜなんでしょう?

やや鉄っぽい味の湯をゆっくりタンノーして上がりましたが、いやはやしばらくは汗が引かずに困りました。

ちなみにここ荒川峡温泉は雲母・湯沢のほかに高瀬・鷹ノ巣という4つの温泉からなっているのですが、今回はその中でも共同湯を有している2つを選んで入浴したわけです。でも残りのうち高瀬温泉ははるか以前、まだ自分がバイクツーリングを始めて間もない頃に「入った」記憶がありました。しかし、どこの施設に入ったのか名前は全く思い出せません。確か宿の湯じゃなくて老人憩いの家みたいなところだったような記憶が残っているだけ。

で、せっかくなので高瀬温泉街をゆっくり移動してみると、温泉街一番奥の左手に「10数年の時を越えて」記憶がよみがえりました!これだ、この建物!記憶は間違っておらず、やはり老人保健施設でありました。今回はさすがに入りませんでしたが、こういう記憶だけはしっかり残ってるのねと我ながら感心。

さて山形県に入ったところでR113から離れ、いよいよ飯豊温泉を目指します。こんな山奥にも集落がずっと続いていることに驚きますが、このあたりは積雪量もすごいでしょうから、この時期はともかく冬は本当に大変なんでしょう。

秋の山の幸がちょうど収穫の時期を迎えているようで、道路脇に生えた山栗の木からはイガや実がたくさん落ちています。しかしこのあたりは民有林ゆえ、林内に立ち入らないようビニールのヒモが道路沿いにずーっと長く伸びています。あまりいい光景ではないですが、こうでもしないと外部の人間にみんな持って行かれてしまうんでしょうね。これもまた悲しき自己防衛というべきでしょうか。

さて、本日最後の立ち寄り湯は「泡の湯温泉」。まだ宿泊のお客さんが来るにはちょっと早い時間なので、何とか貸し切りで入ることが出来ました。この宿には真湯の大浴場もあるということですが、もちろん目指したのは炭酸泉の源泉浴槽のみ。しかし結構ぬるめなのね。

ここの源泉投入口は湯船内部からなので飲泉はしませんでしたが、炭酸泉というほどには泡付きがあまりないのがちょっと残念かな。金気臭はしっかり。ゆっくりと長く入るにはいいと思いますが、たぶん週末の宿泊は芋洗い状態になりそうな予感が(笑)。それもあってこの日(土曜日)の宿泊はここを避けたわけなんです。平日ならいいだろうなぁ。

窓の外には川を挟んで一面のススキの原が輝いておりました。天気も良かったし、この景色を見ているだけでも来た甲斐があったように思います。

というわけで、いよいよ飯豊温泉へと向かう‥はずが、なぜだか「あらぬ方向」へ?そう、このあとは「源泉探索」が始まります!
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