− 飯豊温泉の源泉をさがしにミニ探索 −

泡ノ湯を出発してから数十分ののち、山中の某所に車を止めたTakema&おしんこどんの姿がありました。おしんこどんの手には雨どいと黒いバケツ、Takemaはスコップ、そしてリュックには携帯湯船がくくりつけられております(右上画像マウスオンで画像が変わります)。まだ時間的には早めだったので、この日のうちに飯豊温泉の源泉を探しに行こうと相成ったわけです。

とはいえ、場所についてはアバウトにしかわかりませんから「たぶんこの辺だろう」と見当を付けての探索です。見当違いであれば無駄足となるところですが、最初に流れ込む沢筋に早くも「どうやら間違いなかろう」と確信するに足る遺物発見!



今は使われていませんがビニールのホースがずっと上に伸びています。

ではではというわけで少し沢を詰めてみましたが、沢水に温みは全く感じられず、しかもやがてホースそのものも行方不明になってしまいました。「ここはイマイチか‥」と元の場所まで下り直し、沢の本流沿いに伸びる道(一般向けに整備されているわけではありませんので念のため)を奥に進んでいくと、今度は道が2本に分かれています。1本は山の上方へ、もう1本はさらに沢の奥に続く道です。おそらくは沢沿いが正しいのかも知れませんが、念のため最初に上に行く道を登っていきました。で、かなり急な坂道を数十m上がったところで、不思議な構造物を発見。

コンクリ製の源泉施設とおぼしき箱そのものはかなりの年代物のように見えましたが、しかしその脇に接続された配管はまだ最近工事の手が入ったばかりのもののようです。こんな場所に配管ということは明らかに温泉関係の施設なのですが、コンクリ枡や配管を触っても全く温みは感じませんでしたし、耳をこらしても湯水のかすかな音すら皆無。鉄蓋に鍵はかかっていませんでしたが、そこから先は禁断の「源泉荒らし」になってしまうのでパスすることにしました。しかしこれらの配管はいったいどこから?

どうやらこの道は現在の登山道に続く旧道であるように思えてきました。というのは、道の脇にあるブナの大木の下部に人が付けたとおぼしき無数の古傷があるのです。今はともかく昔はそれなりの通行量があったように思えたというわけです。

地図からしてもこのような直登路を行くという感じではないので、再びさっきの地点まで戻り、メインの沢をトラバース気味に進む道をさらに歩いていくことに。すると?

これまたマンホール付きのコンクリの箱が出てきました。しかも今度はマンホールの隙間からわずかばかりの湯がしみ出ています!

おそらくこの周辺には他にも源泉の湧出があるに違いありません。というわけでもう少し奥へ行ってみようとしますが、ここから先は全く踏み跡すらなく、かなりの薮漕ぎを余儀なくされます。低木が密生していることもあり、一筋縄ではいきそうにありません(というかちょっと進んで断念しました)。またこの場所は小さな沢沿いにあるので、もしかしたらこのガラガラの沢を詰めていくと何かが出てきそうな気もします(今考えてみればその可能性を追う価値はあったかもしれません)。

しかし果たしてその時間はあるのか?どうしようか?と思っていたとき、窮余の一策として次のようなことを考えたTakemaだったのであります。この源泉枡の上部からはわずかとはいえこぼれ湯が。もちろん携帯湯船に溜めるほどの量はありませんが、

‥というわけで、こぼれ湯を雨どいでバケツまで誘導する作業を始めました。それにしてもこのこぼれ湯、ぬるいです。もっと熱くなければ飯豊温泉まで引き湯するうちにもっとぬるくなってしまい加温必須となるはず、なのに梅花皮荘では「加温はしていない」ということなのですから、熱い源泉はこことは別の山の中にひっそりと湯煙を上げているということでしょうか?ちなみにこのあと宿の湯守さんに直接そのことを伺いましたから、これはまず間違いなくどこかに「本泉」があるんでしょうね。



源泉注入作業中。嬉しいけれどちょっと期待はずれで複雑な顔をしております(笑)。



「嬉し悲し恥ずかしの足浴動画!」 Wmv形式、1.99MB、52秒

これまで、ここの源泉を探索した記録が見つからなかった理由が何となくわかったような‥(苦笑)。



さぁて足湯終了のあとは、気を取り直してそろそろチェックインしましょ♪
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