− 常磐北部の鉱泉めぐりは奥が深い!その1「折木温泉つるや旅館」 −
(2007年10月21日)
先週に引き続き温泉に出かけたわけですが、バイクにうってつけのよい天気だったので久々にブラックバードくんの登場です。紅葉も少しは進んだだろうなとは思ったのですが、ただでさえこの時期の中央道や関越道は帰り道がむごい渋滞になるのが目に見えているのでパス!「そしていつもの常磐道」となったわけでございます。
出発は午前8時ころと、いつもの出勤よりちょっと遅いくらい(結構職住近接なので‥)。でもまださすがに道は空いていて、すいすいのすいっと三郷IC入口まで来ちゃいました。そういやTakemaのお出かけって高速に乗らないことないなぁ、年間いくら使っているのか調べてみ‥るのは恐いのでやめておきますが(笑)、10万は軽く越えるでしょうね。こんな大口の個人客に対する割引ってないんですかね高速道路会社さん♪
それはともかくとーってもいい天気で風もないし車は思っていたより少ないしで気持ちよーく(この「気持ちよーく」にはいろんな意味が含まれてますが(苦笑))、一路北上、気がつけば高速乗る前の信号(埼玉県三郷市)の次に足を付いたのは何と湯ノ岳PA(福島県いわき市)でありました。約170km弱ノンストップだったのね。おまけになぜか1時間と○分で着いちゃったのはなぜ?(大苦笑)。どうやらTakemaは自分でも知らないうちにワープ航法を身につけたようであります。
さて、ホントにここまでは良かったんですよ。ちなみに今日の目的地というか、どこで高速を降りてどう回るかをこのPAで考えようと思って止まったわけですが、目的地を広野ICに定めてさらに北上し始めたところ、いわきJCTの道路情報にはここから先の道路情報として「横風強し注意」とありました。
実は昔は横風に対して恐いもの知らずだったTakema、横浜のレインボーブリッジを渡る手前に「ただ今の風速 15m」などという表示があっても「大丈夫でしょっ!」と平気の平左で突っ込んでいったものですが(そのかわり、第1レーンの追越車線走行中にぶわんと吹かれて一気に第3レーンまでもっていかれました。あれはこわかったー)、今は極度の「横風ビビラー」の名をほしいままにしております。願わくは風そのものが大した強さでないことを祈るばかりです。しかし、JCTを越えて片側一車線路になり、ながーい橋の上を走行中、それはいきなりやってきました。
いきなりの突風、しかも真横(北西)からの風に、さえぎるもののなくしかも片側1車線の狭い中を走行していたTakemaとブラックバードくんが一気に傾きます!が、幸い中央分離帯のポールまでもっていかれることはなく済みましたが、これでもうTakemaの中で警報炸裂、ビビラー運転最高潮モードとなったのであります。
ある程度一定の風が吹いていればまだしも、いきなりの横風ほど恐いものはありません。姿勢を低くして、ニーグリップばしばし、靴のかかと部分をぴったり付けて法定速度走行となりました。しかし神は我を見捨てずということか、自分より遅いトラックに追いついてしまったのであります。よしよしこれで後ろに車がつながっても「ボクのせいじゃないもんね♪」というフリができます(笑)。
案の定やがて後ろには数台の乗用車が連なり、ミラーで確認したところ「なーにチンタラ走ってんだよコノトラック!」ビームを濃厚に放っているようです。やがて追い越し車線エリアに入り、彼らはぎゅいーんと走り去ってしまいました。でもいいもんね、ボクは法定速度を守るんだもんね(いつもね♪)。でもちくしょーこういう時にこそ「横風エリアをワープ航法でパス」が生きるはずなのに、まだ自分の意のままには使えないんだよなぁ(苦笑)。
この区間は最近開通した区間、しかも山あいをまっすぐ突っ切るルートだけあって、妙に橋の高度が高くてビビリ度満点でした。広野IC近くでも車体が下からもっていかれるような突風攻撃に遭って難渋しましたが、何とか高速を無事降りることが出来てほっとひと息。
さて何だかここまで怒涛のテキスト攻撃と相成りましたが、別にこの日の目的は「横風の猛威に打ち勝つTakemaの戦い」を書こうとしているのではないのです。あくまで「温泉がよかったなー」という旅行記を書こうとしているのであります。幸い地平に降りたら風も大したことはなく、ここからは普通に走ることが出来たので一安心。でも、風上方面の空を見ると黒い雲が見えていましたし、
ということを理解するのにさしたる時間はかかりませんでした。うーん、季節は着実に冬に近づいているのね。実は11月の文化の日がらみで山形の小野川温泉に行く予定が入っているのですが、さっきまで「何とか白布峠も路面凍結はない最後の時期だろうし、よーしバイクで行くぞ」と思っていた目論見は、「やっぱり車にしよう」と軟弱にも変更されたのでした。いやホント、冬将軍の先鋒隊は結構恐いです。その昔福島の湯の花温泉で「お風呂に入っている間に雪が降り出しているのに気づかず、ビビリまくりつつ中山峠を越えて帰った」ことを思い出しました(今だから笑えるけれど、ホントあの時はバイクを置いてバスで帰ろうかと思いましたよ)。
いかんいかん、またビビリバイク系の話になってしまった。というわけでまず最初の湯は折木温泉といたしました。とはいえ、折木温泉といっても日本全国知らない人が絶対多数なのだと思いますが(自分も知らなかった)、つるや旅館と目の湯のどちらにしようかと思いつつ、ついつい「つるや」さんにどどどっと進んでしまいました。
到着時、すでに休憩のお客さんでしょうか、バイクの音がしたので何だ何だ?と部屋の窓からこちらを見ている方々の姿が確認できました。車も止まっているし(しかも第2駐車場まであったみたい)、自分がジャケットを脱いでいるうちにもおばさま3人組が到着なさるし、「こりゃこのあたりでは有名な温泉なのだな、まだ10時過ぎなのに結構混んでるみたいだな」と思いつつ、入浴料を払っていざ浴室へ。すると‥。
あれまー、何と最初から最後まで貸し切りでした!
ちなみにこのあたりの湯宿はもともとみな鉱泉で(いわき湯本だけは熱めの温泉ですが)、だからこそ有名ではないわけです。以前「阿武隈山中の鉱泉宿めぐりをゆっくりやりたい」と宣言したのも、あまり人が行かないエリアこそのんびり出来るんではないかという思いからだったのですが(ちなみにその宣言は今も生きています。ただし他にも行きたいところがあってペースが鈍いだけです>関東の釣り師さん)、ここのお湯は驚きました。だって、
と、思わずたまげちゃいました!ちなみに鉱泉の沸かし湯、しかも循環なのにこの成分の残り方はあまりにも嬉しい、嬉しくて一人でコーフンしまくりでした!
ちなみに温度維持のために循環しているということですが、嬉しいことに源泉バルブはひねり放題♪何周もぐるぐると回していくと、左上画像に写っているパイプから「ジャーっ!」と源泉(20℃だそうです)が出てくるのはもちろんのこと、実は右上画像の岩の中からも同時にどどーっと出てきました!(右上画像)。誰もいないことをいいことに湯がぬるくなるのに気づかないふりをしてしばし源泉三昧♪ヌルヌル感はさらに強くなりました。しばらくは加温が追いつかずやや温めになってしまいましたが、自分が上がった後も男性客の姿はありませんでしたから、そのうち元の温度に戻ったことでしょう。
掲示を見るとPHは9.0とのことで、確かにアルカリ度はそこそこありますが、ここまでヌルヌルだとはホントに思いもしませんでした。というわけで大満足の第一湯だったのであります。気分をよくしてさて次は?
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