− その1 海幸に舌鼓&まさかここの湯に○○○臭が!の五浦温泉 −



ほぉーら、この時期の関東北部太平洋エリアと言えばこれでしょ!

(2007年12月9日)

ホントはこの日はバイクでお出かけするつもりでいたんです。しかしなぜだか朝早く起きられなかった‥。8時になってもどよよんとした朦朧アタマで「うーん今日はこれからどうしようかなぁ」と悶々とするていたらく。あちゃーこんなはずじゃなかったんだけれどなぁ。

というわけで何だか気分は「バイクでバビューンと!」という本来のモードから、「どこでもいいから車でお出かけしようか」というような思いっきり根性なし大沢親分には絶対「喝!」と言われてもおかしくないモードにまでへたれダウンしていたのであります。しかし大沢親分にも「不肖の孫娘」がいるみたいだからまぁいいか(何のこっちゃ)。

というわけで8:30過ぎにようやく出発。おしんこどんも一緒ですんで車です。うーん来週末は年賀状を何とかせにゃいかんし、年内のバイクツーリングに暗雲の予感?通勤グではまだまだ乗りますけれどね。

そしてそれから数時間後、太平洋の海辺を散策している?われわれ夫婦がいたのであります。が、実は朝から何も食べていないわれわれはといえば、波打ち際に「もしかしたら?」系の食材発見!(笑)。



うーんいかにも「美味しそうな」色をしている海藻です。このあたりの水はいたくキレイですし‥というわけでいざ口にしてみたTakema夫婦でありました(笑)。うーん不味くはなかったけれどなぁ。ついでに今に至るまで二人ともお腹は壊してないし。というわけで次回訪問時にはもしかして「本気で収穫」となるのかも?(あのね)

さて、こんな「おつまみ」ばかりではいけないでしょというわけでそろそろ「本食」へ。実はこの日に訪れた茨城最北部の「五浦(いずら)」はあんこう鍋を食べさせる店&温泉には事欠かない場所なのであります。しかしそのお店も湯宿も下調べはほとんどしてこなかったんで、これはどちらも「賭ける」しかありません。というわけでまずは「食」として選んだのはこちらの民宿食堂。

「民宿 潮風荘」。屋久島でいつもお世話になっている「民宿 潮風」さんとほぼ同名だったのは偶然として、テーブル席のみかと思いきやその奥に広い展望お座敷があってびっくり。開店直後に行ったので(このあたりの食堂は11:30開店がデフォルトのようで、11:00あたりにうろうろしていても全く入れる店がありませんでした。しばらく待つしかなかったんです)、いい席をゲット。というわけであんこう鍋1人前+お勧め定食を注文!

1人前の鍋を注文できるという何ともありがたいシステムにまず感謝(ほとんどのお店は2人前から注文受付なので)、もう1人前はこちらのおすすめ定食を注文することに。鍋だけだと味がちょっと単調になりがちだしね。というわけでどどんと贅沢ランチとなりました!朝食抜きだから、まぁこのくらいは許していただきましょう(あ、このほかに天ぷらも付いたんだっけ)。

こちらのあんこう鍋は味噌仕立ての一般的なものでしたが、これはこれでいいものです。「どぶ汁」(水を一切使わずに、あんこうの身と肝、それと野菜の水分とで作り上げる濃厚汁鍋)が食べたければ別の名店?が北茨城の別の場所にあるから、まぁ今日はこっち(一般的な鍋)でよかったかなという感じですね。

もう一つの定食の方も、たぶんみな地魚ばかりの美味しいところがお刺身・煮魚・そして天ぷらとたっぷりのボリュームで出てきました。おしんこどんとそれぞれをつつきながらタンノーいたしました。しかしこれだけの魚=肴を目の前にしつつも不思議とお酒がほしいとは思わなかったぞ。まぁしかしこれが宿の夕食だったりしたらそうはいかなかったはずですが(笑)。

さて続いてはお風呂です。実は五浦周辺の湯についてはしっかり調べてきたわけではありませんでしたが、循環湯の宿もいくつかある中で「五浦観光ホテル」は掛け流しのお風呂があるということは記憶のどこかに残っていたわけで。潮風荘さんの店員さんも「高台の露天で気持ちいいですよ」と勧めてくれましたんで、「1000円までだったら出そう」と心に決め、潮風荘さんの2軒隣に位置する「五浦観光ホテル 別館大観荘」に立ち寄りをお願いすることとしました。潮風荘さんのお風呂は温泉を引いていないみたいだったので‥。

フロントで予想通り?1000円/人の入浴料を支払い、ながーい廊下を歩いていった先にあったのが露天風呂の受付、ここで係の人に入浴券を見せるというシステムになっています。ちょっと非効率的なようにも思えますが、まぁわたしごときが運営方法に口を差し挟むのも変な話ですからいいということにして‥。

さすがに1000円も払うと脱衣場の設備も立派です。4桁ダイヤル式の貴重品ボックスは使い勝手もよく好感。リストバンド式ってどうも好きじゃないんですよね、アレを巻いたままお湯に浸かるのって、衛生云々の意味ではなく何だか興ざめしちゃうんですよ。ちなみに露天風呂内にもシャワー付き洗い場がいくつもあって、石けんやシャンプーも完備。設備的には最強ですが、この日は暖かかったからいいとして「本格的な冬の日」は相当に「苦難の洗い場」となることが予想されます(笑)。

しかしその一方で、これまた予想していたとおりお風呂は貸し切り利用など望むべくもなくそれなりに混んでおりました(オーバーユースというほどではない)。脱衣カゴの状況(先客さんが5人くらい)からして最初からカメラの持ち込みはしなかったんですが、うーむ、ここの湯で元を取る(ゆったりくつろぐ)にはやっぱり平日じゃなきゃ駄目そうですね。または真夏の真っ昼間とか(笑)。ちなみに露天風呂は2つありましたので、もう少し粘れば一瞬の貸し切り(=撮影)は可能だったかも知れませんがまぁいいや。

でもこの時はやっぱりちょっと悔しかったので(笑)、脱衣場の内側から露天風呂そのものは写さないようにしてパシャッと一枚。ご覧の通り景色はいいです。水平線を行く大型船を眺めながらの入浴はかなり気分がいいものでした。

ところでかけ湯をして露天風呂に浸かり、ふぅ‥と一息ついたところで、思いがけない僥倖?に気がついたTakemaでありました。

露天風呂だし風もそれなりにあったわけで湯に浸かるまではわかりませんでしたが、これは嬉しかったぁ!‥もっとも、アブラ臭を「嬉しい」と表現する人はかなり少ないはずなので念のため。説明書きによるとこの湯は源泉井からくみ上げたあとタンクで脱気をしてから流している(ここで湯温も下げているかも)そうなので、もしかしたら源泉そのものはもっとアブダラカブダラしているのかもしれません。

とにかく、個人的には「思いがけずかなり満足の湯」となりました。せめてもう少しだけ日帰り入浴料金が安かったらいいのにな。

さて続いては、男湯側の庭にあった「足湯船」へ。こちらは人気がないのか終始貸し切りでした。まぁ確かに「全身入浴前後に足湯」というのは市井の人々の心を惹くものではないような気がしますんでこれもまた「当然の助動詞『べし』」!なのでしょうが、露天風呂の画像を撮影できなかったTakemaとしてはこの足湯船が最後の砦です!

「足湯」と「湯船」を合わせた感じのネーミングはおやじ系のギャグセンスあふれるものであり好感します(笑)。露天風呂の盛況とは裏腹に、こちらはしばらくどなたも利用していないようで、板は完全に乾いていました。「うーむ、ならばここで全身入浴を‥」とまでは思いませんでしたが(ちなみに露天風呂通路から丸見えですし)、気になったのが源泉投入口に付けられたフィルターです。

茶色の湯の花が漉し取られています。一瞬「こ、この袋の中一杯に湯の花が?」と思いましたが、湯の投入量が多いので膨れているだけではありました。でもしかし、これぞまさに「源泉直接投入中」の証ですね。露天風呂にはほとんど湯の花が見られませんでしたから、おそらく送湯中のどこかの段階で漉されているのかな?何だか嬉しくなりました。

というわけで五浦での食事&入浴を終えて移動したTakema&おしんこどんだったのでございます。‥ん?そういえば「六角堂」とか行ってないぞ、結局観光はゼロだったのね(笑)。続きは次のページにて。
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