− ようやくの昭和&小栗山温泉入湯、そして今宵の宿へ −
ここからは只見に向かうことなく「昭和温泉へと抜ける山越えのルート」を進んだのであります。しかし峠界隈は再びの雨、上に上がれば上がるほど紅葉が色づいているんですが雨じゃしょうがないですな。というわけでこれまた一切の写真を撮ることなく通過です。しかし峠を越えた下あたりで数台の中大型バイクと警察車両(それぞれ停車中)を目撃!どう見ても警察が「張る」ような場所じゃないですし、妙に一台のバイクだけ警察車両の真横にあったこともありますし、自損事故?カーブを曲がりきれずに斜面にずり落ちたのを引き上げてもらった?いずれにせよ誰もへろへろになっている気配がなかったので怪我人はなかったのかな?
その前後で、この厳しい峠みち、しかも雨の中を登ってくるチャリダー発見!ん?白人?すごいなぁと思うと同時に、最近めっきり減りに減りまくってしまった日本人チャリダー、大丈夫なのか日本の夏キンチョウ(金鳥)の夏、そういえばあのコマーシャルを見なくなってから久しいなという感じで、山の中の単調な道なのに妄想は果てしなく広がるのでありました(笑)。それにしても若い日本人チャリダーを見かけることがないってのは現代日本の大問題だと思うぞ。若者ライダーの減少も同じだけれど。
と、雨の中「天狗の冷泉」なる看板を見つけて急停止、ここぞとばかりに水汲みに励んだわけですが、やっぱり天気のせいか10リットルポリタンの中身は僅かに濁っており、次に汲んだ湧き水サイトで廃棄した次第です。うーん残念。この道はバイクで走ってもかなり面白い感じでした。ただしこの時期は「濡れた落ち葉がうふふふふ」という感じで待ちかまえているんで、雨の日はバイクで走りたくないな。上で見かけたのはみんな関東ナンバーだったし、その辺まで頭が回らなかったのかな?
さて続いて某所での湧き水汲みも完了し、いよいよ昭和温泉へ。ちなみにこのあたりは食事処がほとんど(いやほぼ全くといっていいほど)ないこともあって、ここで昼食を食べようとの目論見もあったのです。受付で聞いてみると‥
ここの源泉が熱いとは聞いてもいたし、前回宿の前まで来たときにこぼれ湯を触って「アチチっ!」とやってもいましたので、まぁそれ(加水)はしょうがないかなーとも思ったんですが、地元在住のおばさま従業員氏にたてつくとろくなことにもなるまいと思ったんで、「じゃ、それでお願いします」と相成ったわけです。でも結果論としては食事後に行った湯もまだ十分(いや十二分)に熱かったから良かったですね。やっぱり郷に入りては云々(モニョモニョ)。
フロントは何だか味があるんだか云々。お蕎麦はまるで出来合い生蕎麦のように見えますがさにあらず、美味しかったです!
実はこの日はわれわれの直前まで法事と思われる団体さんがあったようで、その準備に追われた結果一般の昼食客に対する仕込み等が追いついていなかったみたいです。ちなみにわれわれとほぼ同時(すぐ後に来た)4-5人のグループは、よせばいいのにみんな違うメニュー(笑)、しかもお蕎麦以外のものを頼んだものだから、われわれが食べ終わってもまだ食事が出てきていない人がおりました。ここは東京じゃないんだから、自分の好みもいいけれどおばちゃんの指示に従うのが得策ですよぉ。
さて食後はさっそくお風呂へ。お腹いっぱいに食べたあとならともかく普通のもり蕎麦ですから大丈夫!(ちなみに真上から撮ってますからものすごく少ない量に見えますが、実際は厚みがあって十分な量でした)。なおしっかり手打ちでしたのでご心配なく(誰に言ってるの?)。
あー、熱い系の湯はご飯あとにぴったり!(何のこっちゃ)。左上画像にマウスオンすると昭和しらかば荘&湯小屋全景に変わります。
というわけで昭和温泉しらかば荘の湯もいただきました。この日3つ目の湯ですが、実はこの界隈を多く訪問していながらもこれらの湯は何と全て初湯!しかもこの初湯攻撃はまだまだ続く‥かも、なのであります。
さて昭和から川口に向かっていけば、今や有名らしいこの湯、いや違ったあの豆腐屋さんの存在を欠かすことは出来ませんね。
こんなに町の中心部から離れた場所にあるのに、このお店に他のお客さんがいないのを見たことがありません。ネットの通販もやっているようですが、われわれのお気に入りは「ドーナツだ!雪花菜(から)」。豆腐のおからと豆乳で作ったこのドーナツ、特に揚げたてはものすごく美味しいですんです。というわけで10個買いましたが、1個から売ってくれるのでソロツーリングのライダーさんでも気軽に立ち寄れます。是非どうぞ。時には「まさに揚げたて」をサービスで手渡ししてくれることも?
このあとはR400をさらに北上します。玉梨&八町はそのまま通過して‥到着したのはこちら!
そう、「民宿文伍」ただ一軒だけの「小栗山温泉」です。こちらの主人が掘り当てた源泉ゆえ一軒しか宿がないのは当然なのですが、これまでに2回訪問したにもかかわらず、どちらの時もどなたもおられずに退散したという経緯があるんですね。ネット上には「料金箱にお金を入れればいい」という記載も一部にありましたが、ここは無人の共同湯ではないし、またそのような記述が宿に記されているわけでもありませんでしたから、それは立派な不法侵入にあたるわけですよ。勝手を知った地元の方と行くのならともかく、そうでなければ潔くあきらめるのが筋ってものです。
さて国道の一段下にある建物に降りていくと‥
よぉっし、「三度目の正直」というか「神は見ていた」というか(何をだよ)、とにかくよしよしなのであります。入浴の可否をお聞きすると「いいよー下の建物から入ってくれなー」と快諾をいただき、喜び勇んで車を奥の方に止めたのでありました。
「下の建物」の玄関をカラカラと開けると、正面の柱に「ご協力金箱」と記された箱が書かれていましたので2人分を投入します。玄関に先客さんの靴などはありませんでしたので、こ、これは貸し切りかも?との期待の源泉がぬふふふ的笑みとともにフツフツと湧き上がってきたのでありました。手前にあった男性浴室を開けてみると‥
うわ、洗い場がすっかり乾いた状態でわれわれを迎えてくれました。というわけでそれぞれ内湯をタンノーしたわけです。いや実は先に露天風呂に入ったんですが、最初にチェックしたのは内湯だったからまぁあんまり気にしないよーに。
続いては露天の紹介です。こちらは混浴なんで、誰も来ないうちに先に!と気がはやったというのが真実でした。でも結局どなたも来なかったんですけれどね(笑)。でも前日に電話したときには「明日は満室」ということでしたから、これから何組ものお客さんが来るんだろうな。チェックインにはまだちょっと早い時間に到着したのが大正解だったみたいです。源泉投入口は左上画像マウスオンで見られます。
露天風呂の広さは十分。でも浴槽内にはかなりコケの着生がありヒジョーに滑りやすいので注意っ!このコケですがどうやらこの湯を好んで生える種類のようで、一概に清掃不足というわけではなさそうです。でも、もうちょっと掃除すれば少し?と感じたのも事実。内湯にあった洗面器が「数日でこうなるとは思えない」感じの有様になっていたこともあり、ちょっと気になった次第です。
ちなみに源泉の湯量は豊富なんですがそのままでは多すぎるので木の樋で一定量を湯船の外に流しているようなのですが、この気温からしてもう少し投入量を増やしても?調節はわれわれでも出来るんですが、勝手にいじるのもどうかと思いそのままにしておきました。
でも個人でこれだけの湯を管理されているというのがそもそも驚きです。うちの敷地もボーリングして‥いや無理(苦笑)。
なお脱衣場ではこんな甲殻類も発見!脱衣時にはいなかったはずなんだけれど(笑)。沢ガニとしては結構いいサイズで、これでダシを取ったら‥いや今回は自炊じゃないので断念した次第。抱卵していたみたいだったんだけれどなー(未練)。
お風呂上がりには田んぼのど真ん中にある源泉施設を見に行ってみました。とはいえシンプルそのもので、ちょこっとこぼれ湯が出ているだけ。ボーリング泉ですから付近からの湧出も考えにくい‥いや、別に野湯を探しに来たんじゃないですからいいんです(笑)。
さてこのあとは会津宮下駅(只見線で数少ない有人駅)を訪問した上で、今宵の宿に向かいます!
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