− その3 「のよさの里」でのんびり、野沢の共同湯×3でこれまたまったり −
朝食の窓から‥うーん素晴らしい!(まだ11/23なのにこんな景色って‥)。
そんなわけで額に入った絵のような木々の雪化粧を眺めながら朝食。さーて今日はちょっと移動距離が長いんだけれど‥と、その長さをあまりにも実感していなかったTakemaであり、結果的には大失敗、何で湯田中とかのエリアにしなかったんだろうと今となっては後悔しきりなんですが、まぁまだ地域の感覚がないエリアゆえしょうがないですね(滅多に来ないので)。
さて昨日パスした「のよさの里」。どうしようかなぁと思っていたんですが、やはり行ってみる価値はあるだろうと思い立って急坂を上がっていきました(ちなみに栃川温泉休憩所はすでに冬期休業中)。と、ここも道中はかなりの急坂なんですが、道幅一杯に流されている流水も一部に溶かしきれないところがあって登りにもかかわらずフロントが微妙にスリップ。下りはさらに気をつけなきゃなと思って走路を考えながら下ったんですが、びしょ濡れ氷に乗り上げてこれまたずりずりスリップしましたっけ(斜め下方に滑ること約1mでグリップが復活したので問題はなし)。
さてそんなわけで「のよさの里」です。ここは何というか、民芸系宿泊施設という感じなのか各コテージが通路でつながっているようで、その通路の一つに露天風呂もあるみたい(内湯は母屋内にあります)。源泉温度は高いという表示がありましたが、さすがに引湯の距離が長いのか内湯でさえも湯温はさほど高くありません。40℃くらいだったでしょうか。
というわけでまずは露天風呂へと向かいます。
無雪期は窓なしと思われるこの通路もすでに半透明の波板によるカバーが掛けられていました。で、その先に男女別の露天風呂があるというわけなのですが、寒い中掛け湯をしてお湯に入ってみると「ん?オーバーフローがない?」。
まさかこの露天湯は循環なの?というわけで浴槽内をよく見てみると「いやーな穴(カバー付き)」を発見してしまいました。でも手をかざしてみると湯流の動きはなし、ついでに言えばどこからかボイラーの音が聞こえていましたし、これは加熱掛け流しなんでしょうか?
ちなみにこの時Takemaは母屋でタオルを落としたことに気づかず、着衣を脱いで「さーってタオル持って行くぞ!寒いし掛け湯してさっさと入るぞ!」という意気込み万端整ったところでタオルがないことに気づいたわけです。で、どうしたか(笑)。
他にお客さんがいないのをいいことに、パンツとTシャツを再び着用して左上画像の通路へと飛び出したわけであります(笑)。そのあたりに落としたに違いないと思ったからなんですが、あにはからんや露天風呂に続く通路、そして母屋に続く通路のどこにもタオルは落ちていないじゃないですか!(大悲)。
いったん露天風呂の脱衣場に戻って善後策を考えることにしました。「うーん、母屋で手にしていたのは確かだし、となるとこの僅かな時間の間に従業員さんがたまたま通って拾っちゃったのかなぁ?」
となればもう1回「公序良俗に触れない」程度の服を着て(パンツ一丁は駄目よ)母屋まで行って問い合わせればいいのですが‥何だかそれも面倒くさいんですよね。とその時、この脱衣場内に「天使の羽衣」を発見したのであります(笑)。
それは脱衣ボックスの上にぽつんと。完全に乾き綺麗に折りたたまれたこの宿=のよさの里銘入りのタオルなのでありました。こ、これは??誰かが置き忘れたものと考えるのが妥当でしょう。でも身体を拭いたタオルを綺麗に折りたたんで置きっぱなしにするか?(その場合どう考えても几帳面な人でしょうしね)。というわけで、
というように勝手に解釈してしまったTakemaだったのであります(大笑)。というわけでお借りしました、はい。実際のところは誰かが置き忘れて数日経ったものかもしれませんけれどね(笑)。
さてそれはともかく、正面に鳥甲山塊を臨んでの露天風呂は気分爽快です。鳥甲山、いつかは行きたいと思ってはいるんですけれどいつになることやら。
このあとは母屋に戻って内湯に浸かることに。「あ゛」。かのTakemaタオルは母屋から露天風呂に向かう手前にそのまま落ちておりました。こんなところに落としていたとはただの大ばかでした(大苦笑)。内湯は温めの湯が掛け流しで、やっぱり源泉井からの距離が遠いのか?
宿泊客の方々に写真を撮ってもらいました。で、そのあとおしんこどんは雪に足を取られながらもポーズを忘れません。立派です(笑)。
ここからは一気に進みR117へ。信越さかえ道の駅にておみやげ購入も兼ねて休憩したんですが、すぐ近くの宮野原温泉にも立ち寄ってみれば良かった?(すっかり忘れてました)。ここでまたたび酢漬け他を購入です。
ごくごくありきたりのキノコ汁は季節柄大盛況でした。その一方でソフトクリームは人気薄でしたが味はなかなか。
道の駅を出発後は野沢温泉へと向かいます。実はといいますか、これまでのTakemaの行動実績として「共同湯があまりにも沢山ある温泉地」へは案外足を向けていないんです。野沢は以前に1湯(真湯)のみ、ちなみに草津も西の河原露天風呂はともかくとして共同湯は1湯のみ、その近場でいえば渋温泉もゼロだし、さらに考えてみれば福島の飯坂温泉はいまだゼロ、ましてやなかなか足を向けられない西日本の別府界隈に関してはまだ未湯だし今のところ予定もないというていたらくなのであります。
でも野沢に関してはちょっと目覚めてきた部分がありまして、今回は1-2湯くらい立ち寄ってもいいかなという気持ちでありました。麻釜からの引湯もいくつかありながら別源泉別泉質の共同湯があり、しかも同じ源泉の湯でも共同湯ごとに湯姿(お湯の雰囲気)が違ったりするというのはやっぱりポイントが高いかなということで。そんなわけで今回は気がつけば3湯をハシゴしてまいりましたのだ。
まず最初に目指したのは「横落(よこち)の湯」。麻釜からの引湯ということですが‥う、掛け湯をした瞬間に「ちょっと待て!これって‥」。
先客さんは地元とおぼしきおじいさんと若者の2人(2人ともすぐ上がりましたが)。そのどちらが所望&許可したのかはわかりませんが、冷水がどどどどどーっと湯船に流し込まれているではありませんか!Takemaが入室した際の雰囲気(お二人のいた場所)からすれば若者が蛇口をひねったと思われるのですが‥
おかげで「あつ湯覚悟の野沢温泉最初の湯」のはずが、ぬる湯まったりモードになっちゃっていたではないですか!というわけで熱湯注意の湯口近くで「ぬるー、あ、アチチ(かき混ぜかき混ぜ)、ぬるー、あ(以下省略)」という何とも切ない湯浴みになってしまいました。うーむ。さ、気を取り直して次に行ってみよう!
お次は「十王堂の湯」。十王堂(左上画像)の真横にあるこの共同湯は女湯&洗濯場1F、男湯は2Fという立体構造(というほどでもないか)、しかも野沢共同湯の中でも珍しいコンクリート造りの建物で雰囲気という点ではイマイチなのですが、しっかり建物脇には温泉卵等の茹で場もあったりして「野沢の湯」ならではの風情を兼ね持っています。
脱衣場兼浴室に入ってみたら、何と先客さんの姿はなくてしばらくどなたも入っていないと思われる乾いた浴槽脇のタイルが「おいでおいで早く♪」と無言の勧誘(笑)。ハイハイわかりましたよとさっさと服を脱いで掛け湯をしてみたら‥
源泉は中央の湯口からパイプで流し込みの量を調節されながら流し込まれていますが‥ん?そうか!ということで備え付けのケロリン桶を湯船に突っ込んで力いっぱいぐるりんぐるりん!浴槽の下部にぬるい湯がたまっているのではないかという目論見だったわけですが幸いなことに予感的中!右腕は一気に真っ赤になりましたが(笑)、これで何とか入れるようになった感じです。じわーりじわりと身体を湯船に沈めてみれば、うはー、気持ちいい!いや本当、この薄緑の湯がじわーりじわりと身体になじんでいきましたっけ。あーしあわせ。
というわけでもうTakema的にはこの2湯ですっかり満足という気がしないでもないんですが、でも本能と理性(いや欲望というべきか)というのは違うんです(謎)。何が本能なのか理性なのかみみっちい「浴欲」なのかはわかりませんが、勢いでもう1湯行っちゃえ!(笑)。
直近にある松葉の湯。1Fは洗濯場で2Fに男女別の共同湯というわけですが、何だよ1Fの洗濯場の扉が開けっ放しだよ、どうせ観光客がのぞいてそのまま閉め忘れたんだろう‥そう思って閉めようとしたら‥扉そのものがありませんでした(笑)。もうすぐ冬なんだから修理しましょうね、ってTakemaに言われるまでもなく準備はなさっていると思いますが(笑)。
先客さんはお父さんと中1くらいとおぼしき息子さん、熱い湯に格闘したった今冷水注入開始!あーちょっと待ってよ(笑)。あせって掛け湯をし、水道の蛇口から一番遠くTakema脱衣中に「このあたりが一番熱い」とお父さんがおっしゃっていた場所にそのままふぅっと浸かるとお二人が突如無言になりました(笑)。
「いや、ついさっき熱い湯に入ってきたばかりだから入れるんです」と申し上げるとようやく少年の顔もほころび、しばし3人での湯浴みとなりました。こんな親子ってうらやましいなあ、世代が違うから簡単に比較はできませんが、わが亡父とこんなふうに温泉に浸かれたのは父の晩年になってからだっけ。
あの時は自分が北海道バイクツーリング中に父を呼び寄せるという思いっきりわがまま状況で、Takemaが某所にテントを張りっぱなしで中標津空港にバイクで乗り付け、父を迎えてそのままレンタカーに乗り換え2泊(いや3泊だっけ)、開陽台界隈や知床界隈を案内したんだっけ。でも最後、中標津の空港に戻る途中で父が「この旅行は楽しかった、俺はもう北海道には来られないだろうけれど」と言ったことはいまでも覚えていますが‥実際あの旅行が父の最後の北海道旅行になってしまったのでありました。羅臼の宿で風呂上がりにビールを飲んだ父の嬉しそうな顔はいまでも忘れられません。
さ、誰にもわからない思い出話はどうでもいいとして先へ進みましょう。まだ先は長いんです!
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