− その4 一気の移動を余儀なくされた計画&人為ミス。ト伝の湯はOK、でも最後の最後に! −



足指でもアホな夫婦を演出しておりますな(笑)。

気がつけばここまでの旅程ですでにお昼時を回っていたのです。しかしまだ野沢なんですよね。こりゃこの日の宿として予約した乗鞍高原温泉はあまりにも遠いぞ!というよりも最初に想定していた田沢温泉の有乳湯(うちゆ)や沓掛、そしてさらに鹿教湯温泉巡りはただの無謀な予定だったことが見事に判明。でもあのエリアには無雪期にバイクで行かれるかな、いや行くぞというわけで開き直って飯山でお昼ご飯のお蕎麦を食べるのでありました。GSで聞いたお店はなかなか。やっぱり地元のことは地元に聞けですね。



稲わら同士に縄を結びつけているのは地元の信仰なんでしょうね。飯山駅近くのお蕎麦屋に入ると



お座敷の片隅に自動石臼が蕎麦を挽いておりました。いやお蕎麦はおいしかったけれどそこまで見せつけなくても(笑)。

というわけで残念ながら時間切れというわけでここからは高速を利用して一気に松本に向かうことにしました。わたくしTakemaの場合、暗くなってから新たな地域の湯めぐりは禁断行為と考えておりますのでね(ホントは暗くなるとどこに何があるのかわからないんでパスするだけなんですけれど)。

しかしここで大きな凡ミス!てっきり某湯宿を予約していたと思いこんでいて○川温泉へ。フロントで「予約したTakemaですが」と申し上げると、宿の方が「え?」という声と顔でこちらをしっかり見据え。しかしこの時のTakemaは自信たっぷりに「わたしゃTakemaですが何か?」という顔をしていたのでありました。でも、「ええっと、『Takema』さんというお名前では予約を承っていないんですが‥」と言われた瞬間急激に自信を喪失するわたくし、「ええっと、予約したときにメモをしたんですが‥」。しかし自信たっぷりにそのメモを引っ張り出した瞬間一気に赤面のTakemaでありました。

あっちゃー、確かに予約検索時にこの宿を見たんだよなー。それでそう思いこんじゃったんだなー。宿のご主人にお詫びを申し上げ辞去しようとすると、ここでご主人の息子さんとおぼしき少年が珠玉のひと言。

そうその通り。また来ればいいのです。それが日帰りだろうが宿泊だろうがとにかくまた来ればいい。正直言ってここの宿のエリアにはこれまで一切行こうと考えたことがなかったので(よく通ってきたルートから至近であるにもかかわらず)、この少年の言葉はまさに金言でした。よーしまた来るぞ。でも立ち寄り湯であっても許しておくれね(笑)。

そんなわけで乗鞍高原へ上がっていきます。くされランクルは速くもないんだから車線を守れよ(右カーブの場合右側車線堂々通行)というか、そんな車が目の前を行ったり来たりしているとかえってイライラしてきますよね。というわけで車線が白の点滅の最後のあたりで抜いてほっと一息。でも前にも何台か車がいたので結局彼の目の前を走るしかありませんでした。でも自分の後ろでも相変わらずその運転はやめなさいって。首都高の環状線でそれをやる勇気があるんなら東京に来なさいすぐ来なさい今すぐに!

そんなわけで今宵の宿「みたけ荘」へ。いや確かに「秘湯の宿スタンプ」を狙ったわけなんですが、切明からではあまりに遠かったですということで行程的には大失敗。でも何とか明るいうちに宿に入れたことは収穫でした(ちなみに左上の宿正面画像は翌朝に撮影したものですが)。というわけでまずさっそく貸し切り露天風呂へ。暗くなると写真も撮れませんので。

さすがに露天風呂には保温マットが掛けられていました。マットを外すと白濁の掛け流し硫黄泉がコンニチハ(ただし露天の湯はボイラーで加温しているそうです)。ちなみにここの源泉は某所からの引湯なんですよね。源泉に行ってみたいとは思っていますが今は立入禁止になったとかどうだとか?(うろ覚え)。

内湯もまた貸し切りでしたが、湯のインパクトは見た目の白濁に比べてイマイチ。硫黄泉同士であえて比較するなら秋山郷の屋敷温泉の勝ちですね。湯は白濁を以て上と為すべからずです。

それにしても、三連休にもかかわらずここまでの湯めぐりで最初から最後まで他のお客さんがいた湯といえば野沢温泉の松葉の湯だけ、一時貸し切りだったのが小赤沢と切明の河原、野沢の横落の湯、それ以外(逆巻温泉、屋敷温泉、のよさの里=栃川温泉、切明温泉宿の湯、野沢十王堂の湯)は完全貸し切りで利用できました。やはり紅葉シーズンを外したのが大きかったんでしょうね。うふふのふ。

さて翌日は白骨に抜ける元の有料道路が通行可能であることを確認した上でいざスタート。この時期(から)はいつ通行止めになってもおかしくない道なんですが、この日は何とかOKだったみたいです。ただ、峠のトンネルを抜けた先の白骨側は路面凍結場所もあるんじゃないかなーと思いつつ進んでいくと‥



ま、そんなこともあるだろうなという感じですが、バリバリに凍っていたんで運転はもう慎重そのもの。他に車がいなくてよかった(笑)。

さてそんなわけで無事に白骨温泉に到着したわけですが、Takemaはここで車を停めることもなくそのまま沢渡方面に下り始めたのでありました(笑)。実はこの近くに、いまだに未湯のままになっていた重要ポイントがあるわけなんですよ。さーってどこへ行くのでしょう?。それは‥そう、ここです!

実は2007年に意を決して訪問してみたものの、何と「温泉宿そのものが全面休業日で鍵そのものが借りられない」という1年にそう何日もあるとは思えない日に大当たりしてしまい涙を飲んだ「ト伝(ぼくでん)の湯」なのであります(説明長すぎ)。剣豪塚原ト伝(あんまりよく知らないんですが)ゆかりの湯なのか何なのか、まぁとにかくそんなわけでずーっと昔からその存在を知りながら入浴の機会に恵まれなかったこの湯を今日の機会に成敗してしまおうというわけなのであります。

聞いてみると「今ならすぐに入れるよ」ということなので、売店へ行って料金を支払い鍵を受け取ります。なるほど、車はここに停めるということなのね。そんなわけで「30分一本勝負」の始まりです!



少々年季の入った鍵でした。脱衣場の扉を開けると湯気がむわっと。階段を下りていくと‥



うはぁ確かに洞窟状のその奥に、薄濁りの湯をたたえる湯船が!



浴室内は湿度が高く、また凍ることもないからか苔が嬉しそうに生息しておりました。

というわけで今回の旅行最後の湯めぐりもこれにて終了。まだ午前中なのですが、この後はいかんせん三連休最終日の中央道を通らなければなりませんのでこれはこれでいいのです。一気に戻ろうとしたところ、そういや奈川渡ダムには東電のPR館があったっけ、これまで登山の往復を含めれば何十回も通った道だけれど一度も立ち寄ったことはなかったなということで「カメラも持たずちょっとした軽い気持ちで」テプコ館へ。すると‥




(もちろん無料。なお上記画像は見学後にカメラを取りに帰ってから撮ったものです。)

時計を見てみると‥「うわ、10時27分だ!」。瞬時の判断が必要とされます。「はいはいハイ、参加しまーす!」。しかし、か、カメラ‥持ってくるんだった(あー残念)。ただし施設保安上の理由からか係員さんは「ここで撮った写真をインターネット上に掲載することはお控え下さい」と言っていましたっけ。ま、どっちにしろこのページには載せられなかったのであきらめましょ。

見学後はテプコ館内を見学。本当ならここの見学だけで終わるはずだったのに、気がつけば1.5時間以上奈川渡ダムに滞在してしまったわれわれだったのでありました。
「そういえばこんなのにもトライしたおしんこどん」

2台あるこれらのマシンのみ有料です(100円)。「シートベルトを着装しないと動作しません」という本格派‥なのかどうなのか?いくつかあるメニューから彼女が選んだのは「絶叫マシン」。体験後に感想を聞いてみたら「何だか気持ち悪くなった気がする」とか何だとか(笑)。

Wmv形式、1.9MB、51秒
気がつけばお昼になっちゃったので、われわれにおけるこのあたりでのお蕎麦屋の定番、稲核の「わたなべ」(長野県松本市安曇稲核2897)。いつものことながら、手打ちの蕎麦と稲核菜ほかの漬け物付き、さらにはドロドロン系のそば湯が付いてこのご時世に450円という泣かせるお値段は嬉しいじゃあーりませんか!



ただし盛りはそう多くもないので、男性諸氏は大盛りでもいいかと(Takemaには適量)。

隣の席には山岳ガイドとそのお客さんとおぼしきグループが座っていましたが、女の人が「今回はいい店を教えてもらったわ」というようなことをおっしゃっていましたっけ。そういえば自分も登山の帰りにタクシーの運転主氏に「ここの蕎麦&そばがきはなかなかなんですよ」と聞いたのがきっかけだったんです。皆さん、機会があれば是非訪問してくださいませ。そういや自分はまだそばがきを頼んだことないなー。次回は頼んでみようっと。

そんなわけで気がつけば午後2時前に松本ICへ。うーん、何とか渋滞が長くなる前に中央道最大の関門である小仏トンネルを通過できるか?と思ったのも束の間、八ヶ岳PAあたりで「上野原IC付近事故渋滞3km」の文字が。うわー自然渋滞ならまだしも事故渋滞かー、こりゃ一気に長くなるなーと思った通り、道路状況表示板を見る度に渋滞が伸びていく、ああ、だから休日午後の中央道上り線は通るまいとかたく心に誓っていたのに‥。

それでも笹子トンネルの渋滞はがまんしましたよ。上野原界隈の、久方ぶりに体験した「ぴくりとも動かぬ渋滞」もまぁ動かぬならばどうしようもないだろということで耐えました。で、大渋滞の小仏トンネルも越えてトウキョウメトロポリタンへ、しかし八王子JCT手前の道路表示板を見た瞬間、Takemaの中で大きくはじけるモノがありました。

ちょっと待てコノヤロー、忍耐に忍耐を重ねてきたここまでのTakemaですが、八王子から先も延々と「地球温暖化にどんどん貢献」するような超スロー走行を余儀なくされるとあらばもう黙ってはおれません。だってさ、渋滞は三鷹で雲散霧消するわけじゃなくて、「高井戸から先は首都高の管轄だからうち(ネクスコ)では表示しませんが何か?」というような臭いがプンプンするわけですね。というかこの状況であれば新宿から三宅坂まではどう考えても全線渋滞でしょう、下手をすれば高井戸付近から再び渋滞となればここから先30kmオーバーの大渋滞!もういやだ!というわけで、

圏央道は安らかーに流れまくっておりました。所沢あたりで一般道にとも思いましたが、全く勝手がわからないエリアなのでこれもパス。というわけであーあ、鶴ヶ島JCTまで来ちゃいました(笑)。所沢IC〜練馬料金所6km渋滞とありましたんで(ついでに「所沢出口渋滞中」の文字も)、三芳PAのETCゲートから脱出して外環を目指そうとしたら、うわー外環も川口西あたりまで渋滞中の表示が。おーいわたくしTakemaはホントに千葉まで帰りたいんですが(懇願)。

そんなわけで国道298号を東進。さきたま大橋(「幸魂」って書くんですね。今初めて知りました)では渋滞中の外環道を尻目にすーいすいと思ったら、橋を下りたところで大渋滞。で、じわりじわりと進んでいくうちにもうぐったりしちゃってギブアップ。もうどうでもいいからこのまま下道で帰ろうっと

多分家に着いたのは「あのまま中央道−首都高」を進んだよりも遅かった時間でしょう。でもTakemaはここであらためて誓うのであります。

そんなわけで最後の最後にミソだか○ソだかを付けてしまった今回の湯めぐりだったのでありました。ま、しょうがないとはいえ中央道はホントにそろそろ何とかせにゃいかんと思うよ、いやホント(断言)。
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