− 三連休パスで青森行脚 その3 −



はい、待ち時間はとりあえずビールで乾杯ね♪

というわけで青森までやってきました。おっとその前に、2010年度開業予定とされる東北新幹線新青森駅、高架はもうかなり工事が進んでいる様子ですね。それはいいとしても、開業後は鉄道を利用する人の流れは明らかに新青森にシフトしちゃうだろうし、青森市内の中心地は大丈夫なのだろうかとちょっと不安を抱くところであります。

さて、そんな青森から乗車するのは特急「白鳥」。しかもなぜか「函館行き」に乗ってしまうわれわれなのでありました。実はこの日の泊まりは下北の下風呂温泉なのですが、青森からだと野辺地から単純往復になっちゃってイマイチ面白くないなぁと思っていたわけなのです。と、そこで考えついたのが、

というアイデアだったのであります。この三連休パス、自由乗降区間はなぜか函館まであるのだから使わない手はない、それにほんの数時間だけとはいえ「北海道に行ったぞ!」と高らかに宣言できるし(誰に宣言するんだ誰に)、船旅も楽しめるしいいこと尽くめではないかというわけです。

しかしその一方で問題がないわけでもありません。函館−大間のフェリー代が別途負担なのはやむを得ないとして、実はフェリーが大間に到着する時間、すでに下風呂方面へのバスは終了しているのです。よってタクシー、5000円弱だとか何だとか。ま、地域経済に少しでも貢献するということで観念シヨー!と決断したわけであります。というわけで、北海道向けてレッツラゴーっ!

八戸からの白鳥3号は10分ほど遅れて到着しました。というわけで4号車に乗り込んでみると‥うわ、車内はガラガラです。しかもこの列車、青森を出ると次の停車駅は「終点 函館」ですからこれ以上混む心配もないわけですね。というわけで前の座席を反転させてよぉーし広々っと。

青森を出た列車はほぼ快調に走ります。お天気は相変わらず雪が舞ったり止んでみたり。あー飲んだくれながらの移動ってスンバラシイなぁというわけで、ここにもまたお酒を持ち込んでいるTakemaであります(おしんこどんは飲んでません)。

何だかちょっと長く停車しているなぁと思ったら津軽今別駅でした。ここからはJR北海道の管轄なんですね(左上画像マウスオンで拡大)。そしてしばしの後青函トンネルに入り、さらにしばしの後‥「やったーっ、北海道でっかいどう!」などと雄たけびをあげることもないまま出口へ。「あー、今ここで停まってくれれば知内温泉がすぐそこなんだけれど‥」などという心に秘めた思いは当然完全に無視され、列車は着々と函館に向けて突き進むのでした。それにしてもこっちも天気が悪いなぁと思っていたら、函館に近づくにつれてどんどん天候が回復してきたぞ。



ほーら函館山もクッキリの快晴だったとは!

ところで函館到着は14:00。そして東日本フェリーターミナル行きのバスは駅前15:15発‥って、何も観光できないじゃないのさ!というか、観光するつもりはもともとなかったんですけれどね(2007夏にも来てるし)。というわけで唯一の近場観光スポットである朝市方面を散歩してみますが‥



やはり朝市は朝に来るもんだということを教えられました。僅かに開いている店も開店休業状態‥。

寒いので再び駅ターミナルに戻り、Takemaにしては珍しくコーヒーなどを飲み、おみやげ屋さんを眺めたりイカのモニュメントに手をあてたりして時間をつぶします。ちなみに販売を再開した「白い恋人」ですが、巷のうわさ通り売り切れでした。今もなおレアもの扱いというところでしょうか。しかし何と(以下後述)。



モニュメント表面にはイカの何たらかんたらが塗布されているらしく、触るとこうなります。だから何なのだと言われればそれまでです。

そうこうしているうちに(いや何もしてませんね)バスがやってきました。ノンストップ20分で300円というのはまぁこんなものなのでしょう。なぜか函館バスの運行じゃないのね。

ターミナルへ着いてみるとあれまピカピカ!どうやら2007年の夏に新装開店(パチンコ屋じゃないんですが)したばかりのようです。で、乗船までにはまだまだ時間があるので見物がてら3Fに上がってみると、ほとんど無人のひろーい待合室に液晶TVがつけっぱなし。番組はというと‥



となれば、彼女がTVにくぎ付けとなるのは理の当然なのでありました。

待つことしばしでいよいよ乗船案内のアナウンスが。かなりガラガラが予想される乗客数でしたが、となればということでTV前の特等席及びチャンネル権を獲得すべく、そそくさと船内へと向かうわれわれだったのでありました。結果は‥バッチリでした(笑)。ただし幕内力士が登場する頃になるとどのブースのTVも一斉に大相撲中継に変わりましたから、まぁどこでもよかったのかなという気がしないでもありません。

というわけで、大間行きフェリーは定刻16:20に函館を出航したのであります。あー函館山が遠くなっていく、何のために北海道に来たのか、全く無意味な行動だったような‥いやいや、そうではありませんでした!実は、出航後船内を散歩してきたおしんこどんがひとこと。

おお、函館駅等のメジャースポットではそうそうに売り切れていた「白い恋人」、マイナーというわけではないですが購入者が限られているこのフェリー内ではまだしっかり手に入ったというわけですね。となればすぐさまゲットしたのは言うまでもありません(左上画像にマウスオンで画像が変わります)。そう、「われわれはこれを買いに北海道に来たのです!」という大義名分が出来てよかったヨカッタ。ちなみに「でもおまえが買ったのは北海道でじゃなくて津軽海峡上でだろ?」ってあら探しはなしね(笑)。

さて大相撲初日も結びの一番まで見終えたところでいよいよ大間港に接岸です。何といいタイミングなのさ。焦ってもしょうがないのでのんびりと、気がつけばほぼラストに船から外へ出たわれわれだったのですが‥



平屋建てのターミナル周辺にも、もはやただ1台の車すら停まっていません(置きっぱなしの車は除く)。少ないとはいえ50-60人はいたはずの乗船客の皆さん、こんな僅かな時間(数分)のうちにどこへ行っちゃったの?しかもこのターミナルだってもうすぐ電気が消えそうな雰囲気。何だか「最果て」を感じちゃいましたわ(笑)。

幸い「路頭に迷いかけた」のはわれわれの他にもう一人おられたようで、ターミナルの係員さんに「タクシー云々」と話しかけているのを聞いて、「スミマセン、もう一台お願いします!」と割り込んでしまいました(笑)。だって、係員さん自らが電話を掛けるって言ってたんだもん。ふーよしよし。



それから数分後、下風呂目指してかっとぶタクシー。ありがたや。

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