− 三連休パスで青森行脚 その4 −
下風呂温泉に到着したのは18:30少し前。あらかじめ「フェリーで来るのでこのくらいの時間になる」と連絡していましたが、わざわざ宿のおかみさんが出迎えに出て下さいました。
下風呂温泉の訪問は2回目ですが(前回はまるほん旅館さんに宿泊)、今回のお宿は「北明館」さん。事前に集めた情報では「おかみさんがマシンガントーク系」というお話でしたが、実際に訪れてみるとまさに「ラジオのプロ野球実況中継のアナウンサーもこのおかみさんのような感じでずっと話し続けるのが仕事なんだよなぁ」と、全然関係ない分野につい思いを馳せてしまうような、いや決して失礼な意味ではなく「ここまで楽しいトークをなさる方だとは!」と驚き桃の木でございました。
ちなみにそのトークですが、実は予約をお願いする段階から始まっていたんです。ただしそのやり取りをここで公開しちゃうと、これから北明館さんを訪問しようとする方の楽しみを奪うことになっちゃうのでヒミツです。唯一言えるのは、「時間に余裕のあるときに電話を入れた方がいいです」。電話予約が完了するまでにちょちょっと時間がかかるかも知れませんので(謎笑)。
部屋(2F)は広くて、温泉街メインストリートに面しています。並行して国道バイパスがあるので夜もとても静か。
そのまま夕食だと言われても仕方のない時間なのですが、おかみさんの「じゃ、先にお風呂になさいな」のお気遣いにより、先にお風呂をいただくことに。実はこちらの宿、今は原則として1日1組のお客さんしかとらないのだとか。設備等の都合もあるらしいのですが、ということは「予約が取れればお風呂も貸し切り利用」ということになります。というわけでまずはお風呂に♪
2F廊下に置かれたストーブは、夜もつけたままにしてくださいました。一方で半地下?の浴室へ下る階段入口には右上画像のように簡易扉が。むやみに冷気が浴室方面に下がっていく(&結露)のを防ぐためなんでしょうか。確かにこの扉を開けると冷気が動くのがわかりました。
現在浴室は奥側の1つだけを使用しているようです。温泉のガスでいろいろなものがすぐ駄目になっちゃうとかで、本当に維持管理が大変なんだということを力説して下さいます(笑)。ちなみにそんな話の各所に「ごめんねー」という間(あい)の手というか決まり文句というか、とにかく「ごめんねー」がたくさん使われておりました。最初は「そ、そんなに恐縮なさらなくても‥」と逆に申し訳なく思っていたんですが、翌日の温泉街だったかで全く別の人が同じような言い方をしているのを耳にしましたから、もしかしたらやっぱり間の手?だって、謝るようなシチュエーションじゃないところでも使ってましたからねぇおかみさん。そしてエンドレストークは続く(笑)。
話がすっかりそれました。こっちまでエンドレスタイピングになりそうなので、お風呂の話に戻しましょう。カラカラと浴室扉を開けると、そこにはとっても幸せな世界が広がっていたのでありました♪
おお、このお湯はわれわれを待っていてくれたのね!
白濁のお湯がお出迎え♪源泉は間欠的に左奥のパイプから流し込まれているようです。「うちのお風呂はね♪」と、先ほどまでお湯の説明をして下さっていたおかみさんの言葉が思い出されて「そうだよなー確かに」と、何だかわかりませんが至極納得し、撮影を終えていざ入ろうとすると‥
身体が冷えていることもありましたが最初はかなりの激熱でした。撹拌に撹拌を重ね(+ちょみっと加水し)何とかじわーりじわりと身体を沈めていきます。ふぅ、何とか‥と思ったら、源泉投入の間歇パイプからこれまた激熱源泉が!身体が慣れるまでは大変です(笑)。しかし、一度温まってしまえば何度も出たり入ったりの繰り返しで湯ったり。ちなみにここの源泉は海辺地1号泉ということのようですが、たとえばすぐお隣の長谷旅館さんの源泉は大湯だし、この温泉街の地下には源泉パイプが入り乱れていると見た!(笑)。
さて、何気なく浴槽底をさわってみてびっくり。何やらの触感が‥というわけですくい上げてみると、
ありゃまー、たっぷりの含硫黄塊が!底にかなりの量が沈殿している感じでした。何だかたまらない嬉しさで、「こりゃどんどん入って健康になろう!」と思わず誓わずにはいられません!(ただし「過度の入浴はあなたの健康に悪影響を及ぼします」のでご注意を=最近のタバコの外箱記載ふうにね)。
さぁてお風呂の後は、いよいよやってきました怒涛の海の幸夕食っ!
え、ええっ?何だ大したことないじゃないかって?ち、ちょっと待って下さいよぉ!見た目ではわからない詳細を解説しますから!(笑)。ちなみにこのお盆そのものがかなり大盤であることはおわかりでしょうか(畳の幅と比較してね)。「小鉢」も、実際は小さくないんです!(笑)。
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そんなわけで食後は「むふーっ、むふぅーっ‥」と唸る有様でしたが、しばしの休息ののち「食後の運動」として?お風呂をタンノーしに行ったことは当然です。
ちなみにこのお部屋は「はしご湯のすすめ」の三昧&まぐぞーさんが宿泊されたのと同じ部屋のようで、「部屋の電気を消すと通りに設置された照明がかなりまぶしいかも‥」ということでした。で、照明を消してみるとこんなふうになるわけですね。え、「こんなふう」の画像はどこかって?困りますなぁしっかり画像をチェックしてもらわなきゃ。このページ最上部左側の画像にマウスオンすれば!‥って、そんな仕込み杖チェックみたいなことは誰もしてませんよね(笑)。
明けて翌朝。朝食をしっかり食べ(しかし上画像の朝食でもTakemaには量が多く、納豆パックは手つかずで残してしまいました)、食後はタオルとカメラを携えて、勝手知ったる?下風呂温泉街の散策に出かけます。
「今年は寒いけれど雪が少ないよ」とはおかみさんの弁。雪が多い=曇りの日が多い=放射冷却が起きない、ということの裏返しなのでしょう。ちなみにこの時間で-7℃だったような気がします。寒いねー。とはいえ2月中旬に行く予定の北海道はもっと寒いはずなのに大丈夫かな?
行きがけの駄賃というか、いやもともと入る気満々で散歩してたんですが、坂の一番上にある新湯でひとっ風呂といたします。浴室の画像は前に紹介したとおり特に変化はなかったので今回はありません(というか先客さんがおられたので撮影はパス。前回撮影画像はこちら)。新湯の湯は海辺地1号泉に比べて少しぴりぴりするような気がしましたが気のせいかも。
というわけで湯上がりに一枚だけ。なぜ両手を挙げているのかは本人にもわかりません
このあとは大湯に連続で入っちゃおうという野望を抱いていたのですが、おしんこどんが女湯で仕入れた情報によると「今日は定休日でお休みらしいよ」とのこと。あれま残念。でもまぁ間髪入れずの入浴はある種の「修行」でもありますから、「うふふ何だよぉ残念だなあうふふふ」というような微妙な心理でもありましたっけ(苦笑)。
というわけで記念写真だけパチリ。と、さっき気づいたのですが、「大湯」看板の「大」の字が取れちゃってます。2005年夏の時にはちゃんとしていたから(左上画像マウスオンで当時の画像に変わります)、ここ2年と少しの間に落ちちゃったんでしょうね。
宿に戻ったあとは最後の悪あがきよろしくもう一風呂♪
くぅ、熱ーい、きくぅ〜!
むつバスターミナル行きのバス停はどこにあるのかなと思ったら何と北明館さんの真横にありました。ということは、ここがまさに下風呂地区の「中心地」なんですね。見送ってくださったおかみさんは最後まで話しっぱなしでした(笑)。
それじゃ失礼しまーす、お世話になりましたぁ!
バスは順調にとことこ走ってバスターミナルへ。しかし次の列車までにはかなり時間があるし、どこかで時間をつぶさなければならないのに「ここぞ!」というお店が見つからないんですわ。さすがに「海鮮もの」はパスなので寿司系はパスだし(見つからなかったけれど)、かといってラーメン屋とかでは食事を終えたらほぼ瞬時に出なければならないし(ちょうどお昼時だし)、まったりする時間つぶしができるとはいえドーナツやハンバーガー屋はさすがにパスだし、うーむそうなると全然お店がなーい!しかも実はまだそんなにお腹がすいていないんですわ(笑)。
結局メインストリートをちょっと外れたところにあるトンカツ屋さんに入ったわけですが、何とサイドメニューに串カツがあるではあーりませんか!揚げたての串カツをおつまみにして(もちろん冷酒やビールもね)ゆったりしたことは言うまでもありません。ふぅ良かった‥。
市内中心部からの最寄り駅は下北駅なんですが、列車はもう一つ先の大湊駅が始発なのでタクシーでわっせわっせと移動。あれま結構高かったぞ距離あるのね。で、いざ駅舎に入ってみたらなぜか妙に人口密度が高いラッシュ状態!何なんだこれ?と思ったら、どうやらさっきまで待合室内で津軽三味線の演奏会が開かれていた様子。な、なーんと!そうと知っていたら最初から大湊に移動しておいたのに!ざ、残念‥と思いつつも、その一方ですぐに始まった改札に並ぶ列に恐れをなしたのでした。
自分たちがすぐさま並んだ位置は結構微妙なポジションのように思えます。列車が何両編成なのかは確認できていませんでしたが、1両なら完全ノックアウトでしょう。2両だと微妙、3両なら余裕でしょうがその可能性は低そうな気もします。
というわけで改札を通り抜けると‥2両です。先頭車両に向けて早足、おお、何とか海側のボックス席を確保できましたわ。ちなみに発車時には全車満席という盛況でした。次の下北駅からもかなりのお客さんが乗り込んだ(当然座れず)ので、「始発駅から乗る」という鉄則通りに行動して正解でした。
実は高校生のころだったか、この大湊線のどこかの駅で途中下車し、すぐ脇にあった海を見ながらしばらくぼんやりしたという記憶があります。駅名も思い出せないのですが何だか夕日が綺麗だった映像だけが頭の片隅に残っていたわけですね。
しかし、確か「有戸とかいう駅だったと思うぞ」という予想は完全に外れでした。有戸駅は全然海沿いじゃなかった。あの映像の記憶はどこのものなんだろう?それともいくつかの記憶がごちゃ混ぜになって作り上げた「架空の記憶」なのかな?(笑)。
その昔「ブルーライトヨコハマ」なる曲が大ヒットしたときにはさぞかしこちらも盛り上がったであろう陸奥横浜駅を通り過ぎ、列車は無事野辺地駅に到着。提示到着だったこともあり「たぶん遅れるだろうから間に合わないこともあるだろうな」と思いこんでいた八戸行きの特急にも間に合い、しかもこれまた運良く僅かに空いていた自由席にすべり込み着席OK。ふむふむこりゃついてるぞ。
もっともそのおかげで指定席を予約している新幹線の発車まで妙に時間が空いてしまい、退屈なので駅構内や周辺をぶらついたりしていたら、やたらに派手な山車発見というわけで記念写真。
何だか松健サンバみたいな山車にすっかりとけ込むおしんこどん(笑)。
さてそんなわけで乗り込んだはやて86号は、三連休最終日の上りだというのになぜかガーラガラ。結局東京まで混むこともなく、ゆったりと帰りましたとさ。
今回はとりあえず大きなトラブルもなくほぼ順調に回れたので何より。またそのうちに冬に遊びに来ることもあるでしょう。あ、その前に夏に来るか(笑)。というわけで、青森周辺ミニ行脚終了でございます!
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