− その2 当て逃げしたくされ中高年夫婦に憤慨しつつも仙石原温泉へ −



車の傷そのものよりも、心の傷のほうが深かったです、はい。

宮の下温泉からはそのまま箱根駅伝よろしく1号線を芦ノ湖に向かってそのまま登っていくのがいわゆる「王道」なのですが、そうなると温泉はといえば数少ない既湯の強羅温泉&芦の湯温泉しかないわけで(あ、たった今「Takemaの温泉リスト」に芦の湯温泉が載っていないことが判明!ま、学生時代にサークルの宴会で一泊しただけだったしお湯もほとんど覚えていないしまーどうでもいいか)、それならば仙石原のにごり湯に入りに行こうかと思ったのがある種「運の尽き」でした(苦笑)。

というわけで仙石原へ。お風呂の目星は付けていたのですが、先にお昼ご飯を食べよう、お蕎麦が食べたいので蕎麦屋はどこかにないかということできょろきょろしていたら‥うん、発見!ということでウィンカーを出してお店の前の駐車場に車を入れようとしたら、さして広くもない駐車場の真ん中に挙動不審のおっちゃんが。あのーじゃまなんですけれどと思いつつ敷地内に車を乗り入れるといきなり誘導(笑)。あのー、あまりにも遅いんですけれど(大笑)。

このおっちゃんはこのあとも失礼ながら「さらに役に立たないぶり」を露呈してしまったわけなんですが、とりあえず車を正面から駐車場に入れて店内へ。席に座り、注文を終えたところで「事件」はいきなり始まってしまったわけなのであります。以下、某SNSに書いた文章をほぼそのまま載せますね。
久々に箱根方面に行っておりました。

共同湯を2件はしごして、そろそろ昼飯かぁと思い、仙石原界隈のソバ屋に入ったまではよかったんです。駐車場に車を止めて店に入り、注文をしてすぐのタイミングの時にそれは始まりました。

入ってきたお客さんが「今の車ひどいな、フォレスターをこすってそのまま逃げちゃったよ」。
え?え、ええーっ!!!急いで見に行くと‥ リアのバンパーに無残な擦り痕が‥。幸い、そのお兄さんがある程度の詳細を覚えているというので急いで聞き出すことに。お兄さんいわく、

* Takema車の隣に頭から車を入れたと思ったら(その時に「ギー音」が聞こえた)、そのままバックして路上に出て、仙石原の中心部方面に逃げ去った。

* 車内にはある程度年配の夫婦、運転していたのは男。

* 間違いなく日産車、ティーダかティアナか何か、色はシャンパンゴールドというかベージュというか。

* そして肝心なナンバーについても、ひらがな記号以外は明確に覚えていて下さったのでありました。(「横浜501 ? 8128」)

そんなわけで食事後はそのまま駐在所へ。この日は祝日のため不在だったので連絡を入れて待つこと約30分弱。ようやくやってきたおまわりさん。
警:「あそこの蕎麦屋の駐車場には誘導の係員がいますよね?」
T:「ええ、でも別の車の客と話をしていたのでぜんぜん気づかなかったという事です」
警:「それじゃ、いてもぜんぜん役に立たなかったというわけね」
ちなみに駐車場はせいぜい8台くらいしか止められない小さなものです。また、自分たちが車を乗り入れるときにもど真ん中に立ったままで邪魔でしたわ(苦笑)。
警:「ではあなた達はその瞬間を見たわけではないんですね?」
T:「ええ、私は店内に駐車場とは反対向きに座っていましたし。もしかしたら運転手も年配ということもあり本人も気づかないで出たのかもしれませんが‥」
警:「これだけの傷を作りながら気づかないという事はありませんよ。それに、心ある人は決してそのまま去ったりしません、しかも駐車場まで車を乗り入れながら何も食べずに。」
うーん、確かにそうです。駐車場に車を入れたのは食べる意志があるからに相違なく、しかも目撃者のお兄さんいわく「車を入れてこすった音がしたと思ったら急いでバックで逃げ去った」 というのですから基本的に確信犯であることに間違いなさそうです。

しかし車の傷よりも何よりも「なさーけない老夫婦!」だこと。やってしまったことに対して最低限の責任をとることすら(=謝る)潔しとせず「逃げるが勝ち」を選ぶとは‥。
この数日後小田原警察から確認の連絡があり、10数台に絞られた車をさらにしぼる段階においての再確認電話をいただきました。今後どうなるかはわかりませんが(むこうがしらばくれる可能性は大でしょう)、修理代云々よりも「相手の腐った心を修理」させたいです。
で、少なからず落ち込んだTakemaですが、おしんこどんのこんな言葉で復活しました。(おしんこどんは「Takemaが言った」ということでしたが、この際どっちでもいいや)。

そうなんです。実は今月半ばに車検を通したばかりのTakema車フォレスターですが、実は前回の車検を通した直後も、深夜の東名で大跳ね石がフロントに激突し、結局今回の車検前にガラスを交換したんです。で、この2年もの間おかげさまで車では無事故無違反自爆事故もなし。そういう流れで来ながら今回のこの当て逃げ事件。厄をフォレスターが身をもって受けてくれたのかなーと思うことにしましょう。修理?当面する気はありません。万が一警察からのツッコミにより相手が名乗り出ることもあるかも知れませんし(まずないはずでしょうが)。
(ここまでSNSに書いたもの、以下略)
目撃&情報を提供してくれたお兄さんによると「店に入ろうとしたところでギギーっという音を聞いたんですから、車内にいる年配夫婦が聞こえないはずはないですよ」とのことでしたし、上にも書きましたが休日にお出かけする余裕がありながら、「故意ではないとはいえ自分がやったことに対して責任を取る」ことの出来ないおバカな精神性のまま年を取ってしまった相手夫婦にはあきれると同時にさびしさを感じずにはいられません。そんな人が人生の先輩という立場にいることって‥あんたの年金は払いたくないぞー!

ちなみにかの駐車場のおっちゃんは「その時は別の車の人と話をしていたから全然気づかなかった」とのたまいます。本来なら一番現状を把握してくれる場所の方なんですが、そもそもわれわれが入場するときでさえ「おいちゃんそこからどいてぇ」とウィンカーで合図を出しながらもど真ん中鎮座をやめなかった方なのですから、まぁ気づかなかったというのがウソかホントかはともかく、少なくとも駐車場の誘導係としては向かない方だと思われます。ちなみに駐車場の最大キャパは8-9台!音が聞こえないほどのスペースじゃないですよ。

ちなみに今年に入ってから警察の連絡はありませんが、まあもういいかなーと。「年の功より人の功、大人になれない中高年にはなるまい」と思っています。でも一応もう1回状況を聞いてみようかな(=子どもですね)。

というわけで逃げられた直後の食事ゆえだいぶ凹みましたが、ここで言わせて下さい!そんなこんなのお蕎麦屋さんの駐車場、もうそれはいいんです!納得いかないのはそのそもそものおソバ!

出てきた蕎麦も手打ちという看板が羊頭狗肉であることを強く感じさせる既製麺のへたれソバに近く、麺も茹ですぎなのかコシもほとんどなし(なのに「2分弱」!)こりゃもう「蕎麦」じゃなくて「ソバ」です。いきなり「間違っても二度と行かないお店ランキング」のかなり上位に入っちゃいましたね。いやそんなお店って滅多にないんですが。ちなみにこれはおしんこどんも全く同じことを言っておりました。いや、当て逃げのショックとかそういうことでは全然なくて、とにかくうまくなかったんですよね。

ちなみにここから少し離れたところには「多分ここのお蕎麦はちゃんとしてるんだろうな」という感じのお店が何軒かありました。となると‥

という気持ちにさせられます。気持ち的には何だかこれまで以上に箱根からは足が遠のくかなと。ま、もともと遠のいているエリアですから大勢に影響はありませんが(笑)。

さ、それでも気を取り直してお湯めぐりなのであります。仙石原温泉なのであります。ここには共同湯がないので宿の湯をいただくことに決めていまして、入浴料1000円も致し方ないと覚悟していましたので問題なし。というわけで「みたけ」さんへ。



うんうん、なかなかよろしそうな宿の構え&内湯ではありませんか!

脱衣場では先客さんが服を着ているところで、うわーベストタイミングで来たみたいだぞ!そんなわけでひと月ぶりに硫黄泉をタンノーいたしましょ。

いやはや、なかなかヨロシイではありませんか!苦くて酸っぱい源泉をペロペロしていると、浮き世の憂さも忘れてしまいそうです。あ、この場合の憂さとは先ほどのアレなんですが、それと同時に「こんな飲泉動作にて憂さを忘れられそうになる自分っていったい?」と、わが身を疑いたくもなってきますが、「そう己が思うゆえに自分というものが存在するのだ」と昔のえらーい哲学者が言ってましたからね、こんな自分でいいのだと思うことにしましょう(強引)。

さて続いては露天湯へ。さすがに年末時期の箱根ともなると結構外の湯はキツイのですが‥



浸かってしまえばこっちのものです。ちなみに底のほうにかなり湯花がたまっていたらしく、かき混ぜたら真っ白になりました(左上画像)。

なお、脱衣場には数ヶ国語で表示された「入浴場の注意」ポスターが掲示されておりました。さすが国際観光エリアということなんでしょうね。それにしても、そのマナーを守れない(というか知らないのか?)日本人もかなり増えてきているような気がしてなりません。どう見ても50才過ぎのおいちゃんが浴室に入るなりかけ湯すらせず尻さえ洗わずそのまま浴槽に突入して「いやーいい湯だ!」とのたまったり、それよりも多い例として子どもが浴室に入って来るやいきなり浴槽に入ろうとするのを止めようともしない親ですよね。後者の場合は「坊や、だめだよ!」と注意しますが、前者の場合は逆ギレされる場合もありそうでちょっと躊躇します。

こういう掲示をもっと大々的に行うと同時に、TVの温泉紹介番組などは一番啓蒙効果が高いと思うので、ただ単に「許可を得てタオルを巻いて入浴しています」とだけ表示するのでなく、それと同時に赤字などで「お湯に入る前には必ずかけ湯をし、身体を洗いましょう」という表示もして欲しいものだと思います。あ、TV東京の「いい旅夢気分」などを見ている人はある種の常連さんなのでまぁ大丈夫だと思いますが、バラエティ系の番組で温泉を扱う際には是非やって欲しいと思うのですが‥。つい先日行った塩原新湯でもいい年したおっちゃんが「あ゛」と思う間もなく強行入湯してきましたからね(唖然)。



入浴中のおばちゃんの顔が豹変するのに笑えましたが、実はこの年代の人だってダメなひとはダメなんです。上のお風呂だって掛け湯くらいしないのか?

まあブツクサいうのはやめて話を進めましょう。ここからはどうしようかと考えましたが、往路を戻るのも面倒だし勇気を出して芦ノ湖スカイライン経由で箱根峠−伊豆スカイラインルートに向かうことといたしました。バイクだったらゴールデンルートなんですけれどね、でも寒かったんでまぁいいか(根性なし)。



期待していた富士山はしっかり雲に隠れて姿なし、でも芦ノ湖は綺麗に見えてます(両画像ともマウスオンで変わります)。

ここからは初めて「伊豆スカイライン全線走行」にて城ヶ崎へと向かいます。亀石峠のPAにはさすが祝日ゆえ団体さんのバイクが数十台停車&皆さんたむろしておりましたが、自分はああやってみんなで一緒にワイワイというのが苦手なのでどうでもいいのであります。冷川ICから南はバイクでも走ったことがなかったんですが、林間ルートではあっても何だか楽しそうな中高速カーブが多くて、ここはバイクで来てもいいかなと。でも来るなら絶対平日だな、これは譲れないぞ。

で、今宵の宿の場所はよく把握しておらず「伊豆高原駅まで行ってそこで調べりゃいいや」というつもりだったんですが、運良く駅近くまで来たところで宿の看板を発見、全く迷うことなく宿まで到達できちゃったわけです。

で、今宵の宿はといえば城ヶ崎温泉の「花吹雪」さん。正直をいいまして普段のわれわれであれば決して泊まら(れ)ないレベル(お値段)の宿なんですが、今回は‥まぁたまにはこういうのもいいんじゃないかということで(笑)。ただしさすがに特別室は無理でしょ(大笑)。今のところ収支トントンの外貨預金が増えたら考えてもいいですが、そうなったら伊豆じゃなく北海道か東北、はたまたパスポートを握っちゃうのかも?(夢笑)。



部屋の高級感からしてやっぱり違いますね「日本の色棟 -赤-」(301号室)

部屋の外に見える濡れ縁(画像では見えていませんがちゃんとチェア付き)はTakemaのスモーキングエリアとして有効利用できそうだし(どんな場合も分煙家族です)、手前のテーブルでおしんこどんは「ここで年賀状を完成させる!」と、年末最終のお仕事を終わらせるべく意気揚々の発言を。

しかしその一方でここは温泉宿なのであります。しかも何と7つある全ての浴室が貸し切り利用制になっているのだとか。かけ流しであることは当然、となれば‥

という希望というか志望というか野望というかみみっちい義務感覚というかをしっかり抱いての宿入りでありました。早めにチェックインしたこともあり、まずは夕食前に1つでも2つでも3つでも!(笑)。ああこんな日々が永遠に続けばいいのに(大笑)。
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