このページは「中生館」さんへのある種のお誘いページとなっていますのでご了承下さい(笑)。



ほっこりするには最適のお湯なんですよぉ。

(2008年4月12.13日)

さて、表題にもあるとおり四万温泉に行ってきました。四万温泉には実はこれまで2回しか訪問したことがなかったTakema。最初ははるか以前の独身時代にソロツーリングで、二度目はおしんこどんと四万の奥にあった「湯の泉(半野湯)」訪問の時です。

しかしわたくしTakemaはずっと以前から聞いていたのです。「四万温泉の日向見地区にある『中生館』さんのご一家は、わたしの母方と親族関係にある」ということを。しかし、直接の親族間交渉は(わたしが覚えている限り)ほとんどなかったことから、これまでほぼずっと「ちょっと遠い親族なんだろうな」くらいのつもりでおりました。

しかし数年前に父が逝去し、その葬儀に中生館の現ご主人がお越し下さった時からTakemaの中で何かが変わりました(笑)。それは、

という気持ちとしてはっきりと顕れてきたのです。

それから数年が経ち、父の死去に伴う残務整理や実家のリフォーム関係も全て終わり、親族関係の全てを理解している母もすっかり落ち着きました。というわけで冬道に慣れていないTakemaゆえ真冬の訪問は避け、この4月中旬(=現地では雪はないものの新緑にはまだ早いオフシーズン)に母を連れての中生館詣でを計画したというわけです。

というわけで、ここからしばらくは中生館さんについてご説明ということで。

お宿の外観そのものはいわゆるごく普通の温泉宿の情緒といった感じです。四万温泉には「四万たむら」をはじめとして(この宿を「はじめ」としていいのかどうかはわかりませんがあくまで知名度として)多くの温泉宿があり、そのいくつかは高級感を売りにしているある種「派手」な宿なのですが(その場合もちろんお値段もそれなりにかさみます)、こちら中生館さんはそのような「派手」さとはある種一線を画した、静かな滞在型の温泉宿です。もちろんTakemaとしてはもともとこういう宿の方が好みなのですが(皆さんご存じですよね)。

館内は新しくはないものの感じさせる場所もありますが掃除が行き届いていますんで不満はありません(親族云々によるごますりはありませんので念のため)。調度品などもきちんと磨かれていて気持ちがいいです。そもそも建物が新しいから清潔 or 快適というわけではなく、外観が新しくてキレイだとしても、やはり館内はオーナーの性格がよーく出るなというのがTakemaの見方であります。

続いて内湯&露天です。中生館のすぐ前に「御夢想の湯」という共同湯があるのですが、宿の湯は別源泉。お聞きしたところによると、先々代?が源泉にいろんな細工をして集湯設備を地下に作り、それが今でも機能していて、自噴泉がそのまま地下管の傾斜だけで直接湯船に流し込まれているそうです。その源泉は実は宿のすぐ前の(モニョモニョ=企業秘密)。でも維持管理の苦労はかなりあるみたいですね。右上の画像は女性用のお風呂です。19-21時の2時間だけ男性専用になるということですが、他のお客さんがチェックアウトしたのを見計らってTakemaも翌朝しっかり入浴いたしました(笑)

ところで初めてバイクでこちらを訪問した際(もう15年くらい前かな)とはお風呂の造りが変わっていたような気がします。あの時は「Takema」の本名(および母の名前)を出したせいもあって「どうぞどうぞ!」と歓迎された記憶だけは残っているんですが、いかんせん母とあちらとの関係をわからない当時でしたから「タナボタ入浴」の域を出ない感覚だったかな?あの時はたぶん若女将が対応して下さったと思うんですが。

なお、館内はスリッパで移動することになりますが、実は男女別の内風呂に下る階段(ほんの数段)の最後に踏むことになる岩が意外と(濡れていないんですが)滑りやすいです。長年踏まれてきたことにより表面が滑りやすくなったことと思われます。わたしも「おっと?」となりましたんで念のためお気をつけ下さいませ。

さてそして、実は野湯巡りも大好きなTakemaが「楽しみにしていた半野湯」です!中生館所有の、対岸にある露天風呂だけは自分にとって絶対にはずせないポイントですから!

ご主人(というか遠いとはいえ親族なんですが)からは「もともとぬるめなんで、この時期はかなり寒いですよ。この時期は掃除もしていないし」ということでしたが、いやいやそんなこと、大丈夫です!実は先週はもっとシビアな湯に浸かってきたんですからというようなことを申し上げると、ご主人「ちょっと待っていて下さい」と言い残してどちらかへ。しばらくして戻ってきたあと、様子見がてら案内して下さったというわけです。

枯れ葉の浮いている&沈んでいる湯船に手を入れてみると‥「うん、ぬるめとはいえ全然大丈夫!」という結論に達し、このあとビシッと入浴を果たしたのでありました。しかしこの湯温には秘密があったようだということに、この時点では全く気づいていなかったTakemaだったのです。


「ぬるくたって浸かればOK、でも湯上がりは激寒なんですが」

お湯の温度はちょっとぬるめ、でも上がるやいなや上流側から吹き抜ける沢風がTakemaの濡れた柔肌?に容赦なく直撃し、そこそこあわてて服を着ました(笑)。

Wmv形式、1.13MB、29秒


ちなみにこの半野湯「かじかの湯」は宿の対岸に位置しているわけですが、あくまで中生館さんの管理下にあり勝手に入ることはできません。そもそも中生館さん所有の橋を渡らなければ行かれないわけですから、かつての湯の泉のように誰でも自由に入っていいわけではありませんので誤解なきようにお願いします。

また対岸から湧き出す別源泉だけではぬるいということで、実は熱めの本源泉を混入しておられるようなのです。さてここで、すぐ上に書いた「この湯温には秘密があったようだ」というコメント、さらにはそのまた上の方にさりげなく書いた、ご主人の「ちょっと待っていて下さい」コメントが意味をなしてきます。

ここ中生館さんはあくまで独自の自噴源泉をメインにしているという話を書きました。その源泉は自噴泉ゆえ湯船に流れ込む湯量も「絞り込んだり流し込んだり」を好き勝手に調整することはできないはずです。でもその「湯圧」をうまく利用なさっているようなのです!下の画像をご覧下さい!

はいこれは何でしょーか?といえば、細い竹なのであります。それを内風呂の湯口に差し込むと‥

なるほど!Takemaが「かじかの湯入浴希望」を出したときにご主人が「ちょっと待って」と言ってどこぞに向かったのは「内風呂へ流す湯を抑えてかじかに流すためだったのか」ということがよく分かりました。向こう側の独自源泉だけではこの時期キビシイから‥とすぐさま調整に走っていただいた親心いや違った親族同族心でしょうか、大変ありがとうございました(笑)。

もっともこちらの湯は、宿の運営や源泉の関係上入浴の出来ない日 or 時間が必ずあると思います。入れればラッキーとお考え下さい(ちなみに中生館公式サイトでは7-9月の入浴を推奨しています)。

さてここまでは中生館のお風呂紹介でした。しかし実は宿の目の前にも共同湯「御夢想の湯」があるのです!



数年前に出来たという共同湯&足湯です!足湯が共同湯の目の前にあるというのは結構不思議?

共同湯は新しいとはいえ外観は昔ながらの湯舎風情を忠実に再現したもので、これだけでも「入ってみたい」と思わせる造りをしています。で、草津同様四万温泉の共同湯も入浴は無料、寸志のボックスすらない潔さです!ただし9:00-15:00(終了が早い)のがある種の難点といえるかもしれません。

実はこの開(閉)場時間についてもいろいろとあったそうなのですが、おそらくは他の四万温泉内共同湯を足並みをそろえる現状は変わることがないだろうなという気がします。ちなみに時間外は目の前の足湯をご利用下さい。自分が夜遅くに出たときも湯は出ていましたので24時間営業?



この日の一番風呂は思い切り熱い!多分44℃くらいの湯温でしたが加水はせずに忍耐の朝湯をタンノーしました。

ちなみに四万温泉街最奥の日向見地区は、四万ダムに直接向かうバイパス路が出来てから訪問客数が減ったそうです。そりゃそうだ、いい道をそのまま走っていけば四万ダム方面に進んでしまうんですから。というわけで四万のみならず草津や万座を含めた吾妻エリアで今一番の穴場はここ四万日向見なのかもしれません。もしこちら方面にお越しの際は「中生館」、お忘れなく!

なお、「中生館」ウェブサイトはこちらです。
[戻る]