三所三様の湯?に入ってきました。

(2008年3月下旬)

このクソ忙しい年度末だというのに、思い切り羽を伸ばしてしまったTakemaであります。タイトルにもある通り、台湾の湯やら長野の共同湯やら、あげくの果てはバイクに「例のもの」を積み込んで山ん中の野湯にまで行ってしまうという、元気いっぱいお風呂もいっぱいの43才なのであります(遊び絡みだと異常なほどに積極的です(苦笑))。というわけで、順を追ってご紹介いたしましょ。





実は仕事絡みで台湾に数日滞在していたところからお話は始まります。初めての台湾訪問ながら、仕事絡み&団体行動なので基本的に自由になる時間はありません。まぁしょうがないかと思っていたのですが、何と出発直前になって「帰国する最終日の午前中はフリーにしていい」という嬉しい展開となりました!



というわけで総統選挙の開票速報を見ながら小龍包などをつまみつつ「その日その時」を待つTakemaでありました(笑)。

さて、半日とはいえフリーが許されるとなればやはり温泉しかありません!(「本当に温泉しかないのだろうか?」という素朴な疑問にはお答えいたしません)。というわけで台北市から半日で行って帰ってこられる温泉を調べてみると‥

という結論に達しました。そりゃそうです、ほぼ地下鉄一本で行かれちゃうんですから!(厳密にいえば1度支線に乗り換えますけれど)。しかしそんなに簡単に行けてしまうとなると「それならまたいつか来るときでも入れるじゃん」と、なぜだか天の邪鬼的な気持ちがフツフツとわき上がります(笑)。それに「簡単に行かれるとなれば混雑度は高く、逆に鄙び度は低いのではないか」という計算があったことも事実です。

もう一つの候補は陽明山温泉です。しかしこちらは新北投からバス(本数はそれほど多くなさそう)というのがネック。道中にはジモ専的な雰囲気の湯(ただし雰囲気はともかくジモ専システムではないらしいですが)もあるらしいのですが、不慣れな状況で果たして集合時間の12:50までに帰ってこられるのか?という疑問があります。どうしようか‥

個人旅行ではありませんから、当然貸し切りバスにガイドさん付きなのです。というわけで日本から持ってきたコピーを見せながらいろいろ話を伺ってみると、何と!

とおっしゃるではありませんか!何でもMRT(地下鉄)淡水線の剣潭(ジャンタン)駅近くのバス停から陽明山行きのバス(260番)が出ているのだそうで、1時間に3本くらいの運行頻度ということです。ローカルバスに乗っての温泉行とはかーなーりよろしいではないですか!というわけで「これならママもOKさ!」(トライデントシュガーレスガムCMのキャッチコピーですが覚えてる?あのガキが妙にキザで生意気だったんだけど今はもう「いいオッサン」になってるんだろうなぁ(笑))的にTakemaの心は陽明山温泉訪問にぐぐぐーんと引き寄せられたのでありました、はい。

というわけで翌朝元気に起床、朝食後きっちりと出発です。淡水線剣潭駅を下車、道路の向こう側にあるバス停へ。ここまではまぁごく普通ですね。

ちなみに台湾ではバスが来たら「わたしはあなたのバスに乗りたい!」ときっちり意思表示しないといけないということでした。どうやらこのバス停は多くの路線の共用みたいなので、とりあえず自分の260番バスが来るまでにまずは地元の方のお手並みを拝見しようと思っていたのですが‥。

どうもバスはてんでばらばらに到着するというよりも「数台のバスが列をなして一気にやってくる」ことの方が多いようです。その場合、各バスはバス停の前後に縦列停車をするわけですが、ここで大変なのが「乗客=自分が手前のバスの陰になってしまうと、こちらの『乗りたいぞジェスチャー』は運転手に見えないことがある」ということなんですね。

どう見ても地元の方と思われる初老の方(自分よりも先にバスを待っていた)が、乗りたいはずのバスに「ぶっちぎられた」のを見たTakemaは久々にコーフンしてきました(笑)。

そして自分がバス停に着いてから10数分後のことでしょうか、来ました来ましたバスの隊列っ!あーもう、260番バスは列の後ろの方じゃないのさ!予想通り自分の目の前には全然別のバスが停車、やばい、あのおじさん(まだこのバス停にいる)の二の舞にはなりたくない!というわけで、とにかく「地元の人より明らかに大きな手振り(笑)」で乗る気満々的心情をアピールしたTakemaでありました(笑)。

しかしドアの開いたバス車内を見てびっくり。すでに満員御礼モードじゃないですか!しかも普通の路線バス座席配列じゃなくてなぜか両側2列に座席が配置されている観光バスモード!その分狭い通路にはすでに先客の皆さんが立ってるし!(笑)。

こうなれば強引に乗り込むしかありません。幸いなことにある程度「いい立ち位置」を確保できたわけですが、その先のバス停からもどんどん新客さんが乗り込んできます。うわーこりゃ久々の大ラッシュだぞ。しかし、それに輪を掛けて「台湾路線バスの現実」が目の前というかTakema本体に戦いを挑んできたわけだったのです。

実は陽明山は標高500m近くの場所に位置します。台北市はもちろん海の近くですから海抜はせいぜい数十mでしょう。そして直線距離はさしたることもなしということであれば、当然山岳路を行く路線となるわけなんですが‥。

あれは立っている乗客にとってはかなりきつかったぞ。いや台湾人の皆さんにとっては普通なのかな?いや、でも帰りのバスはかなりジェントルだったし(それでも日本の路線バスに比べればちょっとワイルドでしたが)、たぶんこの運ちゃんの性格が「気合い一番」系なのか「出勤前に奥さんと大げんかした」のかのどちらかでしょうね(笑)。いやそれでもかなり楽しかったぞこの路線バス!

というわけでぐいぐいぐいっと坂を登ったところの広場へ。どうやらここが陽明山なのかと思い、隣の方に「ヤンミンシャン?」と聞いてみたらそうだとのこと。剣潭駅から約35分、というわけで「ここを11:30に出れば12:30にはホテルに着けるだろう」という計算が成り立ちました。出発時間は12:50、MRTの駅からホテルまでも15分くらいは歩いたし、多分これで大丈夫でしょう。すきあらばどこかで昼ご飯を食べなければいけないんだけれど‥。



というわけで陽明山バスターミナル到着です。始発便のバス停も確認したしこれでOK‥のはずだったんですが(笑)。

実はこの到着時点でトイレに行きたくてたまらなかったTakemaだったのですね。しかも簡単にはすまないほうの生理的欲求がフツフツと(笑)。というわけでバス停周辺をちらちら探すに、すぐ上側に公衆トイレ(かなりキレイそう)があるではないですか!というわけでいざ向かうもただ1つの個室は満員御礼モード。しかも先客さんはなかなか、いや全然出てこなーい!(10分近く待ったぞ)。

そう考えたTakemaは、ビジターセンターへの矢印を信じてそちらへ早足で向かったのでありました。この選択、この時点では間違っていなかったように思えましたが‥。

歩けど歩けど、ビジターセンターは出てきません(笑)。しかし道を間違っているはずはないのです、ちゃんと要所要所に看板があるのですから。しかし一番肝心な「距離表示」がなかったのが今回一番悔しいところでしたね(苦笑)。

結局10分以上歩いたところで第一駐車場へ。おお、奥の方にトイレが見えるぞ!やったぁ!と、さっきからぎゅるぎゅるいいっぱなしのお腹をなだめつつ「沈着冷静かつ一気呵成に」歩いていきます。さて「個室」は空いていましたが紙はなーい!入口に自販機はあったよなと思って戻る時がこの日一番の苦行だったと言っても過言ではありません(今だから笑)。ちなみに台湾の公衆トイレでは落とし紙の捨て方が違いますので念のため。うふふ、「することさえしてしまえば」冷静になれるTakemaなのですよ(何のこっちゃ)。

さて「人生晴天」の恍惚モードに戻ったTakemaです。「陽明山公園&ビジターセンター」&温泉を目指して遊歩道を歩いていきます。



左画像は第一駐車場の脇にある車道ゲート、右画像の歩道沿いには臭豆腐の屋台も。かなりの観光地なんですねぇ。

と、ここで「あまりにも思わせぶりな」沢の流れに出くわしました!ここは鳴子か登別かという感じです!

どう見ても温泉成分というか硫黄成分をたっぷり含んだ沢が遊歩道(橋)の下を流れ落ちています!橋の上から下を眺めると(右上画像)、こりゃどうみても「野湯」に間違いありません!(笑)。

しかーししかし!全く湯気が出ていない状況と、もし「何とか入れそう」な状況であったとしても丸見え間違いなしの場所なので断念しました。時間があればこの遊歩道からそれて沢を遡りたいんですけれどね(これ本音)。

さてずーっと歩くこと約20分、陽明山公園へようやく到着です。地元の皆さんは写真を撮ったりベンチでまったりもなさっていてすっかり満足のご様子(この日は月曜日)。ちなみに中国の著名詩人「王陽明」の像もあります(だから陽明山なの?)。しかしこのあたり‥「湯」の雰囲気が全くないんですが?

広場の脇にあったビジターセンターで「湯」のありかを尋ねますが、あー、中国語しか通じないんですね。しかし陽明山温泉の写真付きコピーがあるから大丈夫?コピーを見せ、念のため日本語と英語で「ここへ行きたい」と言ったところ、ゆっくりと丁寧に説明してくれはじめました。しかし‥

しかしそれでも何とか分かってくるから不思議というか何というか。それによると、どうやら「温泉はこの公園ではなく別の場所にある」ということのようです(ガチョーン)。しまった、「陽明山温泉っていうくらいだから当然陽明山公園にあるはず」と勝手に思いこんでたぞ(玉汗)。

さらに地図上を指で指し示す係員さん、ふーん、温泉浴場は「前山公園」ってところにあるみたいね。ん?んんん?

し、しまった!今さっき歩いてきた道をもう一度戻れってことなのね!というか片道20*2+問い合わせに約10分=小1時間の時間ロスじゃないのさ!(大痛!)。

「願わくはこの地で2湯に入りたい」と考えていたのですが、もはやその余裕はなさそう。下手をして前山公園内でさらに迷ったりしたら「1湯も入れずに時間切れ」なんてことにもなりかねません。というわけで、復路は何だか競歩の選手のようにぐいぐいぐいと急いで歩いたTakemaだったのでありました(もっぱら下り道だし)。

そしてそれから約25分後、前山公園内をうろうろするTakemaの姿がありました。

公園内で休んでいるおじいさん(あえておじいさんに目をつけたのは「もしかしたら日本語が通じるかもしれん」というはかない望みを持っていたから)に再び共同湯の写真を見せると、日本語はわからないながらも「あっちですよ」と説明してくれました。丁寧にお礼を言って、公園の外に並ぶ屋台通りに出てみると‥



おお、あったあったありましたぁっ!

時間を見ると、2湯は無理でもここの湯に浸かるくらいの時間は十分にありそうです。よぉっしよしよし!

というわけで受付でお金を支払おうとすると、係員さんは英語で「無料ですからどうぞそのままお入り下さい」とおっしゃってくれました。無、無料って何ともスバラシク太っ腹じゃあーりませんか!

入口付近には開放時間についての張り紙がありました。朝4:30からオープンって、青森は温湯温泉の共同湯の向こうを張る気合いの入り方です(確かあっちは4:00開場だったと思うけれど)。それと、何と日中に3回もお掃除タイムがあるのね。この時間に当たってなくてよかったヨカッタ。

ちなみに湯温は40-42℃に設定されているとの掲示もありました。かなりきっちりと管理されているようです。なお、「浴室内撮影禁止」の掲示もありましたので撮影は自粛しました。ご了承下さい。というか、いざ浴室内に入ってみてびっくり仰天雨あられっ!

ざっと見で30-40人の人々が既に先客としておられるではないですか!こりゃ当然撮影なんぞは出来るはずもありません。

さらに、自身の事前学習を怠ったツケがここで大問題となってふりかかってきました。それは「台湾式の入浴作法を知らない」ということ。「この規模にして浴室と脱衣所が同じ部屋なんですけれど、あのー靴はいったいどこで脱げばいいんでしょ?」というような「基本中の基本」からしてわかっていないのであります。とりあえず記憶をもとにして書き起こしたのが下の図。
怒濤のマンパワーにぶったまげつつも、とりあえずは入口の脇にあるロッカーで靴と服を脱ぎ浴室内へ。しかし同時に入ってきた地元の人がいないのでこの次の作法がわかりません。というわけで脇の槽の所にあった洗面器を手に取り、槽から湯を汲んで‥うわ、これってお湯じゃなくて水じゃないですか!(驚)。さして冷たくないとはいえ、これって入浴前の掛け湯ならぬ掛け水なんでしょうか?

とりあえず下半身だけこちらで洗い、空いている側に回り込み浴槽の縁に腰掛け、お湯をくみ出して身体に掛けはじめるとようやく落ち着いてきました(笑)。そのあといざ入浴です!ふぅぅ‥。

重いという表現が正しいかどうかわかりませんが、まごう事なき白濁の硫黄泉はかなりパワーがあり、長湯をすると浴後がかなりお疲れモードになると思われます。でも、台湾での初湯としてはこんな「ガツンとくる湯」の方がインパクトがあって良かったかも。



湯上がり後は同じ建物にある屋根付きの休憩所でまったりする人が多いようです。

しかし飲み物はソフトドリンクしか売っていないようだったので、少し離れた場所にある商店で缶ビールを購入し公園内のベンチに座ってプシュッ、ぐびぐび、ぷはぁ!あー幸せ、そよぐ風の心地よさと、身体から漂う硫黄臭のみごとなハーモニーがTakema周辺をなめ回します(何か変な表現だな)。

しばしゆっくりしたあとは市内中心部に戻らなければなりません。今度のバスは始発なのでしっかり一番前の席をゲット、もちろん乗り込む際運転手さんに「剣潭で降りる」旨を伝えておいたのでこれまた安心です。



来る時とは逆にぐんぐん下っていきますが、このドライバーさんの運転はジェントルでした。



さーてそろそろかなと思っていた頃無事剣潭駅前に到着です。ここからMRTで待ち合わせ場所のホテルへと帰ります。

このあとこの日の夕方便で日本に帰国‥となったわけですが、出発が数時間遅れた関係で成田空港の到着ロビーに出てきたのは22:20ころ。遠くまで帰らなければならないお客さんたちは途方に暮れておりました(可哀想)。とはいえ家港近接(こんな言葉ないけど)のわたしゃ、京成の上野行き最終に間に合った(JRは既に運行終了)ので特に問題はなし。でも家に着いたのはちょうど日付が変わる頃だったっけ‥。

というわけで「台湾旅行の最終日=4日連続の湯めぐり初日」はつつがなく終了いたしました。翌日からは湯処を国内に移してどんどん回ります!
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