うっほほーい♪やっはらほーい♪(意味不明)
明けて翌朝です。昨日は何だかんだで1:30頃まで起きていたので、8時頃までゆっくり寝ておりました。しかしすでにおしんこどんには「台湾から帰国した翌日から泊まりでどっかに行くよ」と宣言していた関係でおしんこどんも仕事の休みを取っていましたから、これで行かないわけにはいかないのであります。
いや誤解なきようにいえばわたくしTakemaも「行く気」は濃厚なる硫黄臭のごときにばっちり満ち満ちているのですが、問題は別の点にあります。それは‥
という重大問題なのです。うーむ東北のどこかでいいかという気にもなるのですが、南東北はもう結構行ったところばかりになってきたし、かといって北東北は1-2泊じゃちょっと遠すぎるし、それにどうせGWにはいつもの木地山キャンプ(秋田県)の予定なのですから、これもまたちょっちねという感じです。そんなこんなでツーリングマップルを眺めているうちに、ふとひらめいたエリアがありました。それは「長野県北部」!
「Takemaのあっちこっち」というサイト名を持ちながら、実際のお出かけエリアが明らかに「東高西低」パターンであるというのはもう皆さん周知の事実でしょう。北海道と東北には折あるごとに出かけているのに、中部となると数えるほど、さらに関西となるとおしんこどんの実家に帰省するときにちょこっと寄り道するのが関の山、中国四国には足を踏み入れたこともなく(新幹線で通過したのみ)、九州も屋久島というピンポイントを除けばほぼ皆無なのであります。
話がそれました。長野県北部の話です。草津までは何度も行ってるんですが、そこから渋峠を越えて志賀高原側に降りたのはたぶん3回くらいしかないんじゃないかな。それも日帰りのツーリングとなると「あちら側に降りたら千葉に帰るのにも一苦労」という現実があり、よって「あちら側で湯ったり」したことはほぼ皆無に等しかったわけです。
よって、渋・湯田中・志賀高原内の各湯は軒並み未湯。秋山郷界隈に僅かに足跡を残すばかり、野沢温泉に至っては「温泉街に行ったことすらない」というわけで、まさに長野県北部は「Takemaにとっての一大秘湯エリア」なのです。
というわけでエリアは決定。おしんこどんに「11:00に出発するよ」と宣言し、ネットや地図とにらめっこすること小一時間。うむ、とりあえず今日と明日の湯めぐりルートが頭の中に出来上がってきたぞ!この日泊まる予定の宿にも連絡を入れて準備OK。1泊で帰るか2泊にするかは今日の夜あたりに考えればいいかなという感じです。ではでは出発!
それから数時間後、上信越道の上田ICを下り、峠越えの県道経由で長野市を目指すTakema車がありました。最初の目的地は長野ICの近くなんだけれど、全部高速じゃ面白くないしね。というわけで到着したのは「加賀井温泉 一陽館」。知る人ぞ知る名湯らしいのですが、わたしがこの温泉の存在を知ったのはまだ数時間前のことだったっけ(笑)。
というわけで温泉に到着です。この看板あたりの側溝にも赤茶色の水が流されていて、入浴前からわくわくしてきます(左上の画像は入浴後に撮ったものですが)。右上の立派な建物はこちらの宿のものですが、現在宿泊はやっていないということで、その手前の平屋の建物で入浴料300円也(×2)を支払い、いざ浴室棟へ向かおうとすると‥
とご主人から質問が。「はい初めてです」と答えると(「この温泉の存在を知ったのもついさっきです」とまでは言いませんでしたが(笑))、わざわざ源泉部分の案内をしてくださいました。ここの湯ではこれがデフォルトのパターンみたいですね。と同時に、ご主人が自分の温泉に自信と誇りを持っているということがうかがえます。
ご主人が浴室棟のすぐ脇にある源泉施設のふたを開け、中に顔を入れるように促します。内部ではシュワシュワのシュワっという感じで勢いよく炭酸がはじけており、寒い日などは炭酸の気体がふわーっと見えたりするのだとか。それにしてもすごい湯量で、毎分の湧出量400リットルは伊達ではありません。
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ホースの継ぎ手からしみ出した湯のカルシウム分は右上画像のような鍾乳石状態になっており、湯の「濃さ」を感じさせてくれます。その奥にある露天風呂、ここには「1時間くらいかけてゆっくり湯の成分を体にしみこませる」のが正しい入浴スタイルなんだとか。
先客さんがおられたので画像はありませんが、2つに仕切られたそれぞれ大きめの浴槽は、源泉が酸化して見事な赤茶色になってました。ちなみに内湯は男女別ですが、露点は完全な混浴で、しかも一度外に出ての移動ということのようです。その際は堂々とマッパーで移動するのが基本。実はそのあたりをよく聞いていなくて、内湯でちょっと考えましたっけ(笑)。なお女性の場合は湯浴み着等も使用可能だそうです。
さてそんなわけでいよいよ入浴です。まずは内風呂から!
このページのトップにあるように、とーっても細長い浴槽が目にどどんと飛び込んできます!そしてその反対側にはそれこそ浴槽と同じ長さで脱衣かご置き場がずーっと続いています。昨日の陽明山温泉と同じく、こちらも「浴室が脱衣場を兼ねている」スタイルなんですね。
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源泉は入り口側の端っこから投入され、排湯はずーっと反対側から出されるスタイルです。オーバーフローメインで湯を交換するのではなく「湯の流れを作って強制換湯、オーバーフローはおまけ」という仕組みになっているのはなかなかです。しかも、一番排湯側に近い方に入っても思ったほどぬるく感じない(&湯の投入口近くに入ってもそれほど熱くは感じない)のは、やはり湯量のなせるわざなんでしょうね。ちなみに湯が新鮮だからなのか内湯の湯は薄緑系で、赤茶けてはおりませんでした。
さらに「お湯の成分の濃さ」を物語るのがこちらの画像。
うわー、日本の誇る世界のケロリン桶がとんでもないことになってます!さらに、オーバーフローしたお湯を食い止める段差部分はこれまた石化しています。こりゃすごいぞ。これだけの成分たっぷり湯ってそうあちこちにあるわけじゃないですよね。「知る人ぞ知る名湯」といわれるのもわかります。
さて続いて試飲にうつります(笑)。うーん、やや塩味に微妙な金気系の苦みを感じます。においも金気系で、只見川沿いの湯にちょっと似たような感じがします。でもあちらが化石海水を基本とする食塩泉なのに対して、こちらの湯はそうではないともおっしゃっていましたし、この塩味はどこから来るんでしょうね?
最後に露天風呂へ。先客の4名様はそれぞれゆっくりと目をつぶった「瞑想状態」にて浸かっておられました。「失礼します」とひと声掛けて、温かい方の湯船(浴室棟側)に入ります。見事な酸化具合の赤茶色、5分くらい湯ったりしていたところ、おしんこどんが「出たよ」と声をかけてきたので上がろうとすると、先客さんが
と、やんわりと諭してくださいましたっけ(苦笑)。でも、ここであまりのんびりしていると今日の宿に着く頃には暗くなってしまうので‥ごめんなさいっ!(ピューッ=去る音)。
出発が遅かったので、本日の道中立ち寄り湯はこの1湯だけ。このあとは一目散に宿をめざします!
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