おお、予想通りなかなかの湯宿じゃあーりませんか!
というわけでまだ夕暮れには少し間がある時間に本日の宿、角間温泉「越後屋」さんに到着です。木造3層の風格ある宿であるということはどこかのサイトでずいぶん前に見たことがありましたが、今回思い出せてよかったー。
しかし、角間温泉を選んだのはここ越後屋さんが気に入ったからというばかりではありません。実はこの集落内には3つの共同湯があり、宿泊客なら利用可能ということを今朝知ったからなのです。
いや、共同湯を持つ温泉地はこの周辺にも渋温泉がありますし、ちょっと足を延ばせばそれこそ野沢温泉ではキラ星のごとき共同湯群が皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておりますモードになっているはずです。でもね、
という意味からも、「3つの共同湯」というのは「健康で文化的な湯巡り生活」をする上でまさに適正な数といえるのではないでしょうか!(きっぱり)。宿に早めに着いたのも「明るいうちにそれぞれの湯をいただいてしまおう」という野望があったからなんですね。夕方以降は地元の方でそれなりに混みそうだという予想もありましたし。迷惑にならないためには時間差が一番でしょというわけです。
ちなみに通されたのは2階道路側のお部屋。道路側といっても車の通りはほとんどないので至って静かなものです。しかも左上画像をご覧ください!
うわー、温泉好きにはたまらないスンバラシイ大展望ではあーりませんかぁ!(笑)。とはいえ部屋でまったりしている時間はあまりないのであります。早速外湯巡りに出発です!まずは一番下にある「新田の湯」から。おっとその前に。
これら3つの共同湯が宿泊客に開放されているという話はすぐ上で書きましたが、通常は施錠されているので宿で鍵を借りて出入りすることとなります。で、この鍵が何だかおもしろいんです。
こんな木の棒の鍵なんです(個人名が入っているのでぼかしを入れました)。
各湯小屋の入り口にはこんな感じの鍵穴があります。ここにこの鍵を‥
ぐぐっと差し込むとブザーが鳴り、その間だけ施錠が解除されるというわけですね。
うーん何だか「穴に棒を差し込む」って卑猥な表現に取れなくもない気がするのはTakemaだけでしょうか?しかもご丁寧にぼかしまで入ってるし(大笑)。いやそんなことはどうでもいいんでした、ここはあくまで温泉、新田の湯のお話でしたよね。
新田の湯全景と内部です。
この湯小屋が一番鄙びたいい雰囲気のように感じました。お湯はかなり熱めで最初だけ忍耐が必要ですが、慣れてしまえば何てことはありませんので加水しない方がよろしいかと。お湯は無味無臭ですが、黒っぽい湯花あり。
続いては真ん中の「滝の湯」をめざします。とはいえ歩いて数十秒で着いちゃいますんで、身体が火照った状態のまま再び着衣を脱ぐというわけですね。うーん共同湯が3つだからまだいいけれど、5つとか6つあったりしたら忍耐と辛抱と根性とカラ元気が必要になってくるだろうな(笑)。
滝の湯全景と内部です。
外観の風情という点で一番いい雰囲気を持っているのがここ滝の湯なんですが、浴槽周りがタイル張りになっているのがイマイチ‥いや、地元の方の毎日の利用を第一に考えなきゃいけませんね。ちなみにこちらの湯だけわずかながら硫黄臭を感じました。それぞれ別源泉なんでしょう。
さて宿の前まで戻ってきて最後の上がり湯とでもいうべき「大湯」へ。
大湯全景と内部です。
こちらが一番規模が大きくて立派な気がしました。手すりも設置されていますし。ちなみに男湯では気づかなかったんですが、少なくとも女湯にはそこそこ湯花が沈んでいたんだとか。おしんこどんが聞いた話によると、大湯は湯花が「出るときにはどさっと出る」のだそうです。うーんその「どさっ」というのも見てみたかったんだけれどなぁ(笑)。
というわけで共同湯巡りこれにて終了です。結局男湯は3つともすべて貸し切りでした。女湯も2湯貸し切りだったということで、やはり早めの時間に行くという読みは正解だったみたいです。ちなみにこの日は平日でしたからよけい空いていたということもあるんでしょうけれど。
部屋に戻ってきてさすがにしばし休憩です。でも今日ここまでの湯巡りでは当然髪を洗ってこなかったので、せっかくなら夕食前にきっちり「全身無垢」になっておきたいじゃないですか。(決して「頭がかゆかった」という本音は漏らしますまい)
というわけで宿の内湯見学も兼ねて再びお風呂へと向かいます。
さてこれらの内湯群ですが、左から順に檜風呂・大浴場・家族風呂です。それぞれ内部から鍵を掛けて利用する貸し切り方式となっており、そういう意味では「全部が家族風呂」と言ってもよさそうです。ナウでヤングなカップルのみなさんわかりましたかー(謎笑)。
ちなみに中央画像の大浴場、湯気を避けて撮ったためあまり広くは見えませんが、実際は奥行きがあって結構な広さです(中央にマウスオンすると別画像に変わります)。ちなみにお湯の投入は彫刻の女性像が手にした壺から流れ落ちるという凝った感じのものです。ただし全湯を投入すると熱くなりすぎるということで横向きに樋が渡してあり、浴槽に流れ落ちるのは一部の湯だけになっていました。
さらに右側画像の家族風呂ですが、浴室内の備品に「ローマ風呂」と書かれていましたっけ。この画像ではわかりませんが、窓も半円形の凝ったものになっていましたし、何よりこの浴槽、ソファー系の形状になっているのです(右上にマウスオンすると別画像に変わります)。浴槽の幅からすると二人が並んで座ってちょうどいい感じです、となればナウでヤングなカップルのみなさ‥いや、しつこいですね(苦笑)。
というわけで夕ご飯。適量で美味しかったです。ちなみに消費税・入湯税込みで8550円でした。
さーて翌朝です。もちろん朝湯でびしっと無意味に身体に活を入れたことはいうまでもありません。おっと、庭には鯉が泳いでますが、その並びにはどうしてヨシズが立てかけられて‥ん?
宿の方に聞いてみると、やはり予想通り露天風呂だとのこと。でも一般のお客さんには「どうぞ」と公表してはいないんだそうな(たぶん場所的に廊下から見えてしまうからでしょう)。となれば!といきたいところではありますがうーんさすがにさっき入ったばかりだしなぁということで‥
ま、ここは足湯でいいかなと‥。
というわけで越後屋さんをあとにしたわけです。続いて目指したのはさてどーこだ!ヒントはですね「この辺の温泉はほぼすべて未湯」ということかな。となれば、有名なあの温泉にも行ってみたいじゃないですか!歩いてしか行けないあの有名な温泉宿に!
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