ここですここです!



というわけで本日最初の訪問湯は地獄谷温泉後楽館なのであります。越後屋出発時に宿の奥さんが電話をしてくださってくれたおかげで、「今から来るというのなら掃除に入らず待ってますからどうぞ」という有難いお言葉をいただきましたんでよしよしというところなのです。

しかし朝一番でここを訪ねたかった理由はもう一つあります。それはここの露天風呂の対岸には野猿公苑があり「そちら側からはこの露天風呂が丸見え」というところにありました。ということは公苑の開場(9:00)前に来ればさらし者にならないでも済むということでもあります。露天は混浴ということもあり、おしんこどんにとっても願ったり願ったりというわけなんですね。



ではではぼちぼち行きまひょか。

この時期、近くまで延びている道路は冬期閉鎖(〜3月)なので、上林温泉にある駐車場に車を止めて30分くらい歩かねばなりません。まぁ遠いといえば遠いのですが、そのぶん訪れる人も少ないだろうと思うと「貸し切りの野望」もより現実味を帯びてくるわけですから悪い話ではありません。歩き始めたのは8:25くらいだったでしょうか。

車は入れませんがバイクなら入れる道を進んでいきます。ところどころぬかるみはありますが、最初の坂の部分さえ除けばTakemaのCBR1100XXでも十分に走れそうなフラットなダート路です。もっともその場合最初の坂の部分が大問題なんですが(笑)。

20分くらい進んだところで冬期休業中の売店とおぼしき建物に着きましたが、建物の前に露天風呂なのか何なのかよく分からない湯槽が置かれていました。何なんだろこれって?でも無許可で入ったりしたら怒られるだろうな(笑)。

さらに少し進んだところで後楽館の全景が見えてきました。と、このあたりの川の護岸を見ると‥



お湯が出ているじゃないですか!(右上画像にマウスオンしてみてください)。

ああいう未利用の湯は何ともうらやましい限り、いいなー‥という憧憬は、この翌日の行動を無意識的に暗示することになったのですが、ここでは申し上げますまい(笑)。さて宿にて先ほど連絡した旨を伝えるともちろんOKとのことです。入浴料500円也*2を支払い、まずは内湯から攻めることにいたしましょう。脱衣場には先客1名の衣類がありましたが内湯には姿がなし、というわけでゆっくりと撮影作業を完了しました。そこそこ硫黄臭のするいい感じのお湯ですね。

さて続いてはいよいよ露天です。ドアを開けてみたら、先客さんは何とオーストラリアから来られたという外人さん、しかもカメラを手にしていましたからこちらも遠慮なく写真が撮れるというわけでよしよしというところです。聞けば奥さんと2人、2週間の日本旅行なのだそうで、今日東京に戻り、明日は関空から帰国する予定なのだそうな。「ここはいい、エクセレントだ」とおっしゃっていましたが、2週間の行程のうち1泊をここにするというあたりに「かなりの旅行通」を感じましたね。ま、自分だってその点についてはそこそこイケてるとは思うんですが(笑)。

というわけで露天風呂画像です。あらーいいわー。ちなみに浴槽は2つあって、奥(右上画像)のほうが熱いんですが入れないほどではないです(かのオーストラリア人は入らなかったそうですが)。白い湯花がちらりほらりで嬉しいです。あー、これぞいいお湯ですねといった感じ。ちなみに角間のお湯は「冷え湯」というか、ほかほか感がすぐになくなってしまうお湯だったんですが、ここのお湯はいつまでも汗が引かずに参りました(笑)。



源泉は硫黄泉基本のタマゴ味。あれ、今気づいたけれどすぐ脇にある一斗缶はもしかして消毒用の?‥

さてそうこうしているうちにお猿さんの登場です。そういえばこちらのおかみさんも「やたらに引き戸があるのは勘弁してくださいね、猿対策なものですから」とおっしゃっていたっけ。猿なしには語れない地獄谷ゆえの苦労もあるんでしょうね。と、その猿軍団が水道のパイプと思われる「橋」を渡り始めました。



うーん、こりゃ確かに「ましら=猿」じゃないと渡れないですよね。



わが露天風呂界隈にもやってきました。我がもの顔ですが意外と臆病です。中禅寺湖畔とは違います。


「そんなわけで露天風呂&猿の川渡り」

あーとにかくいいお湯です。場所的に有名なだけに宿ももっと俗化されているかと思いましたが、おかみさんも若旦那?も気さくに話しかけてくださいました。今度は泊まりに来てもいいかな?シーズン外れに(笑)。

Wmv形式、1.85MB、49秒
帰り道の途中、あと数分というところで雨が降ってきました。この日の天気予報では長野北部エリアは基本的にいつ雨が降ってもおかしくないような話でしたんでまぁしょうがないかなと思いつつも、

さぁて続いては玉砕編から始まるのですが‥どこに行く?
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