ちなみに右上画像はガイドさん用のモービルです。われわれじゃじぇったい乗りこなせないって!
というわけで、sottoooさんの送迎により(何だか皆さんのご厚情に支えられまくってます)やってきました「四季彩の丘」!2年前の過積載タンデムツーリングの際は、荷物を下ろして身軽になってラベンダーその他の畑をうろうろと見学したものですが、あの時はまーさかこの同じ場所で雪原を疾走することになるとは思いもよらなかったぞ(笑)。
昨夜のうちにMさんたちから得た情報によると、「操作技術などはあまり細かく教えられるわけではなく、周回コースを2週ほど走ったらもういきなりツアーに出発する」ということでした。そんなに簡単でいいのか?(笑)。確かTakemaが初めてスノモに乗った時には、事前に「スノモとは」系のビデオを見せられ、さらには全員で斜面の乗り方や体重移動の要領、さらにはスタックしてしまったときの脱出法までぜーんぶ練習してからようやく「スタート」という感じだった気がするけれど‥
と、ここまでタイプしたところでかの地とこことの大きな違いに気づきました。かの地ではエリアは指定されていたとはいえ基本的にガイドレスでのフリー走行だったんです。だからどこかでスタックしてもぜーんぶ自分で「解決」しなければならなかったわけです。でもここのツアーは必ずガイドさん同行だから、いざというときは全部ガイドさんに頼れるというわけですね。
いずれにせよ、かの地での「練習」が結構スポコン系だったこと(零下の気温下で玉の汗だった)を考えると、こちらはとってもありがたいシステムといえそうです(笑)。
バイクじゃないけれど、「おしんこどんの初ライディング姿」ということになります(笑)。
さてまずは練習。「コースを2周回ってきてください」との指示通り、それぞれモービルに乗り込んで走り始めます。Takemaは「こーんな感じだったっけ?」という感じでまぁ何とか。問題は初挑戦のおしんこどん、勝手がわからないのかゆっくーりゆっくりと進んでいます。
2周目に入るところで、「直線ではぐんとアクセルを開けてごらん」とアドバイスをしてみたんですが、それでもゆっくりゆっくりのマイペース。おっかしいなぁ、ツボにはまればいきなりスピード狂に変身するはずなんだけれどなぁというのは、旧美幸線のエンジン付きトロッコでの実証をもとにしてるんですけれどね(笑)。しかし後で聞いたら「あのモービルはどうも乗りにくかった」のだとか。おしんこどん、初心者にしてすでに「乗り味」を心得ているのか!
さて、2周目を終えて先に戻ってきたTakemaに係の女性(ガイドさんではない)から次のようなお言葉が。。
う゛ーん(無言)。どうなんだろう、おしんこどん次第なんだけれど‥と思っているうちにガイドさん再登場、あれ、今度はバイク乗り換えるの?あれれ、今度はこれに乗れって?ちなみに今度のモービルは先ほどより大排気量の500cc、大丈夫なのかおしんこどん?
しかし、よけいな心配は杞憂に終わりました。ちょっと乗ってみたおしんこどん、「うん、このモービルの方が乗りやすい」との感想をもらしました。ということでいざツアーへと出発決定!
周回コースを外れていよいよ新雪エリアへ。と、ここで新雪エリアの乗り方(「上り坂の途中で止まらない&停める時はモービルの前部が斜面の下側にくるようにする」)について初めての講習。というか、指導を受けたのはこの時だけでした(笑)。
そしてこの完全新雪エリアにてまずはフリー走行練習です。自由に走りながら車体のターンなどを練習してもらうという「習うより慣れろ」という考え方は、スノーモービルに対しちゃんと乗れるんだろうかという「敷居の高さ」意識を取り払うという意味で有効でしょうね。ただしトラブった時のガイドさんは大変でしょうけれど‥。
と、右上画像のような場所(画像ではほとんどわかりませんが、緩やかとはいえ結構傾斜あり)をしばらく走り回っていたところでTakemaのモービルに一瞬の異音が。ガイドさんのモービルが停まっている場所からは結構離れていたんですが、エンジン音をずっと聞いておられたのか、Takemaが戻ってくるやいなや「ちょっとチェックします」とのこと。
うーん、以前の経験から「スノモはプラグが結構かぶりやすい」という記憶があったので「スロットルを開ける時は一気に開ける」ようにしていたんだけれどなぁ。でもカブリとはちょっと違った機械音だったような記憶があるのでそれとは違うか?
ガイドさんは「モービルを取り替えてきます」と言ってガレージへと戻っていきました。というわけでひろーい雪原のど真ん中ですることといえば‥あ、右上画像みたいなポーズくらいですね(マウスオンでTakema画像に変わります)。しまった、この時何で「新雪ダイブ」をやらなかったんだろう(後悔)。
ちなみにここでスノモこぼれ話をば。
* スノモのエンジンの冷却形式って水冷?空冷?油冷?いやいやそのどれでもありません。正解は「雪冷」、ラジエーターはありません。使用用途および状況がはっきりしているからこその方式なんでしょうね。 * 左上画像を見てもらえればわかると思いますが、モービルの後部には排気管がありません。では排気はどこから出るのかといえば、何と足置き(両側)の前。高温の排気を利用して少しでも乗り手の快適さにつながるよう考えられているようですね。もっとも実際に「あったかいなぁ」と感じることはありませんが(笑) * 今回われわれがお借りしたモービルは前述の通り500ccでしたが、どうやら世の中には何とも恐ろしい凶暴モービルもあるらしく、そのパワーの源には普通のガソリンではなく特殊配合の超高オクタンガソリンを使用するのだとか。もともと低温下で使うことを前提としているスノモですが、さすがにこの仕様のモービルはプロでないと全く乗りこなせません。われわれが訪問した際には実車もなかったみたいですが? * 駆動輪がキャタピラゆえ「どこまで路面=雪面を噛んでいるか」の感覚はバイクとは比較にならないくらいわかりにくいです。んでもって、圧雪エリアならともかく新雪エリアでのターンなどは、体重をとことん移動してこれでもかこれでもかと踏ん張って踏ん張って、それで何とか曲がります。下手っぴいだからですけれどね。でもそんな感覚にはまっちゃうとやめられません(笑)。
さてこのあとはどんどん奥へ奥へと進んでいきます。一応樹林帯では昨日のMさん3人組グループのわだちが残っているので走りやすいですが、雪原では半ば消えかけていて、何ともいえない爽快な気分になってきます。うーん、この頃になって薄日も差してきたし。
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丘の奥の方まで来たところで一休み、温かい飲み物でほっと一息です。ちなみにさすが新雪エリア、モービルから降りてちょっと移動しようとするといきなりずぶっと足がもぐります。接地面の広いスノモだからもぐらずに済んでいるということがよくわかります。
さて、ここでガイドさんがこんな「味なひと言」を。
うわーいやっほー♪というわけで、処女雪にシュプールというかキャタピララインをつけまくったれーっ!
それぞれ好き勝手に走りだしました。
うっほほーい、やっほーい!
ほぼ全てのキャタピララインはわれわれの幸せ走行の跡であります。
雪原貸し切りで完全フリーとくれば、これもまた当然出てくるに決まってマンモス!というわけで動画です。
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ちなみに一応スピードメーターがついているのでしたが(どうやって計測しているんだろう?)、走行中にちらりと見た限りでは70km/h台半ばを指していました。さすがに慣れない乗り物でこれ以上出すのはおっかなかったです(苦笑)。
ちなみに今回は「10kmツアー」に参加したのですが、もっと長い距離を走る「20kmツアー」なるものもありますのでご参考まで。ただし翌日はそれなりの筋肉痛に見舞われる覚悟も必要かも?(笑)。
というわけで戻ってまいりました。はぁ楽しかったぞ!お値段はそれなりにしますが、それだけの価値ある時間を過ごせること必定です。このあとはsottoooさんに電話して迎えに来ていただきました。
宿に戻り、不要な衣類やヘルメットなどを再梱包します。ちなみにそれらは事前に道楽館さんに送っていたもので、再び着払いで送り返してもらうというお願いをしていたわけです。いやはや助かるわー。このあとはバスで旭川に移動するんですが、まだ時間があるわというわけで‥当然。
(もう自分で運転することはないもんね!)
とか何とかしているうちにそろそろバスの時刻も迫ってきました。sottoooさんありがとうございました!次回来るのは夏か冬か?うーむ、選択肢が増えちゃって困ったぞ(笑)。
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