− その9 たった1駅の鉄道旅行、これが結構楽しめました −



一瞬「2200円?」とおののきましたが、何のこっちゃない、回数券の総額でした(笑)。
団体客専用ともいえるお食事処にて食事をして(いや別に扱いがぞんざいだというわけではありませんでしたがとりあえず紹介はなしということでご勘弁)、続いての行程は臨時運行の「ノロッコ号」乗車なのであります。乗車区間はたった1駅で、これこそホントに「体験だな」といえるようなスケジュールですが、でもレンタカー利用だったら絶対に無理な行程ですから、これはこれとして楽しむが一番!「たった9分の悦楽」ですけれどね(笑)。

というわけで北浜駅でバスを降りるのと引き替えにもらったのが上の乗車券というわけです。駅舎内にはずーっと昔に見たように名刺の嵐があったようですが、何だかラッシュの電車内のようなスゴイことになっているようでしたので、とりあえずその脇にある展望台へ。

ふむふむ、こちらは駅舎ほどの混雑もなく写真を撮れましたのでよしよし。おっと、中央&右上画像を見てもらえればわかる通り、このあたりの海岸線には流氷が沖に流されぬままずーっと残っているようですね。と?そうじゃなかったみたい。

たまたま駅舎の窓を拭いていた方にどなたかが質問していたやり取りに聞き耳を立ててみると‥
「いや、この流氷も一昨日までは全くなかったんですよ。海岸に波がちゃぷちゃぷしてましたからね。それが昨日になっていきなり押し寄せてきたわけなんです。流氷も気まぐれですから、風によっては明日は全くないことも考えられますしね‥。」
あれまそうだったんですか!いいこと聞いちゃったというか、われわれはやはりラッキーということにしておきましょう!ちなみにわれわれの出発前日あたりまでは荒天でおーろら号の出航もほとんどなかったみたいだし、今日だってわれわれの次の便は欠航だったし、そして今このあたりではご覧のように見事な快晴だし!



北浜駅から見た流氷の画像*2枚です。下のリンクをクリックすると別ウィンドウでそれぞれの画像が開きます。デスクトップ壁紙等に設定してお使い下さい。なお著作権は放棄していませんが、再配布を除く「悪意なき利用」であればご自由にお使いいただいて構いません。



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さてここ北浜駅がかように混んでいるのは、われわれを含めた団体バスのお客がひしめいているからのようです。しかしどのバスもそうなのでしょうが、実際自分たちの乗る列車が何両編成なのかは全く知らされていません。しかしその一方でホームそのものは網走側に随分増設されてるし?というわけで、警備員の方に伺ってみると‥(無人駅なのにホームに警備員がいるというところに北浜駅の現実を感じます)。

とのことでした。ほぼ全てのお客さんは駅舎周辺=先頭車両近くに集まっています。となればということでわれわれは一番後ろの特設ホーム部分で待機することにいたしましょ!実はこの特設ホーム部分あたりが一番「ホームと線路と海の一体感」があるんですよ。写真好きの方々、覚えておいて損はないです(笑)。



とはいえ何が一体かはわかりませんが(苦笑)、とにかくノロッコ3号がやってきました!

ここで驚いたのが車両の順序です。右上画像を見ると「あー、普通のディーゼル列車なのね」と思うじゃないですか。しかし現実は違ったのです。まぁそれは浜小清水駅で降りる時に語ればいいとして、一番網走寄り=最後尾の車両に乗り込んだわれわれはちょっと驚きました。

上の画像を見てもらえばわかる通り、われわれが乗り込んだ最後尾車両だけが普通車両だったんです(笑)。でもこれはこれでよかったかも。だってその前部車両はご覧の通り海側席が満員だったのに対して、最後尾車両は海側のワンボックスを1人1人でキープ!しかもノロッコ車両は右上画像を見てもらえばわかる通りなぜか窓に横格子が!これってどう見てもじゃまでしょ!

「雰囲気を味わう」たっぷりの乗車時間があればともかくとして、所詮「9分」の列車旅であれば窓一杯に広がる景色を独占して楽しめた方が絶対にいい!というのがTakemaのポリシーです(今思いついたんだけど)。ちなみにこの車両にはTV関係のカメラを持ち込んだ人たちが乗り込んでおられました。さもありなん。でもそんなわれわれも、下車時にはしっかり「本来のノロッコ号車両」に移動してみました。なるほどこちらには津軽鉄道に対抗するような設備があったのね。



結構な数の人が下車したのでこの場所は貸し切り。うわ、網走から乗ってたら絶対にここで何か焼いたぞ(笑)。



しかしわれわれもここで降りなければならないのですよね。というわけで降りたらすぐ前できっちり写真をば。

どうやらここ浜小清水駅で降りたのはほぼ全てが団体さんだったようです(笑)。それほど広くはないホームはそんなわけで大混雑。ホーム各所ではガイドさんが人数点呼やらこの後の予定やらを連呼しています。しかしわが網走バスツアーはバスガイドさんの同乗はなく「勝手に乗って勝手に戻ってきてね」というスタンスなので気楽なものです(でも外国人の方にはドキドキものだろうな)。後部車両から降りて、ホーム後部に出口がないことを確認すると、とにかく最前部までてくてく団体さんをすり抜けて移動します。で、結局この駅で降りた推定100人弱の先頭になっちゃった(大笑)。

で、駅舎に行くためには列車がホームを離れるまで待たなければならないわけで、せっかくなので動画を撮ってみました。

「うわ、動力車がこの位置に!」

北浜駅に入ってくるところから始まりますが、先頭車両に運転手の姿がありません!(3両目の窓から車掌さんが顔を出してます。)。上野駅などでは夜行客車を回送してくる時後部に機関車を付けていますが、それはあくまで正規列車ではなく回送ゆえに許された特別なことと思っていました。しかしここでは旅客扱いの正規運用でやってるわけですね。というわけでなかなか見られない光景でした。その他車内での「お姉さんによる車窓解説」、そして浜小清水駅発車の様子など。

WMV形式、3.85MB、1分44病



上の動画をご覧いただければ、実はこれが「不自然」だってことがわかるでしょ?

さーていよいよバスツアーはもちろんのこと、今回の旅も終盤戦に進みつつあります!
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