次の湯は14:00から営業開始というわけでゆっくり移動であります。「コメリ」か「しまむら」でもあればちょっと買い物をして時間調整しようと思っていたのですが、どちらもない!ありそうでない!うーんイマイチだぞR6号線いわき市南部。

そんなわけで現地到着は13:30よりもさらに前でした。あっちゃまー。どこかで時間つぶしをすることも考えましたが、

二子浦温泉のふるまい湯

という方向に方針転換です。

こちらは源泉湯のタンク。上部から延びるパイプからここに源泉が運ばれており、寸志(募金)をお支払いすれば源泉お持ち帰りが可能です。なお、「この募金は全て福祉団体に寄付します」とのこと。商売でやってるわけではないということが一目瞭然です。

で、源泉そのものは道路を挟んで反対側の湯小屋に運ばれています。以前は源泉井のすぐ脇に簡単な湯小屋を設置していたそうなのですが「道路を渡るのが結構命がけだった」(ご主人談)ということで、あらためてこちらに浴室を作ったのだそうです。

こちらがこの温泉の全景です。ちなみに同じ敷地内に管理人さん(ご主人)のご自宅があり、時間になるとご主人が湯を入れに来てめでたく「営業開始」となるわけです。右上の画像はまだ営業前なので足ふきマットがベンチに干してあります。で、営業開始前の源泉は、バルブが排水路側にひねられていてあちゃーモッタイナイ(右上画像マウスオン)。

で、広場でしばらく待っていたらご主人がお見えになりました。「14:00まで待たせていただきます」と申し上げると、「いいよ、今から湯を入れればすぐ入れるようになるから待っていなさい」とやさしいお言葉。ありがとうございます!

やがて「まだたまっていないけれど、もう入っていいよ。浸かっているうちにお湯もたまるから」と、入浴のご許可をいただきました!と、その前に‥

というわけで「一番客だけに許された掃除の作法」をご伝授いただきました。何だか「常連気分」になってきますね(単純脳ミソ)。

脱衣場には、この湯小屋ができるまでの写真が掲示されています。そして驚くべきはこの温泉の利用料!

ではでは、いざ浴室へと向かいます。そこには‥




いやーイイ風情ですなぁ(「こういうのを好きな人にとっては」ですが)。ちなみにこちらのご主人の本業は水産系ですから、この手の機材入手はお手の物でしょう(ただしご主人は現在会社の経営を息子さんにバトンタッチし、実質的にはリタイアなさっているそうです)。そして壁はコンパネ(コンポジットパネル)ですから、とりあえずの防水は完璧(表面が剥離してきたら交換するだけで済みますしね)、うーんコストを最小限に抑えてます。

というのも、ここはもともと温泉として「営業」を開始したのではなく、「自宅用の温泉を一般にもご好意で開放している」というスタンスなのです。現在は100円の利用料を徴収していますが、そもそもこの施設ができた当初は無料だったのだとか。ただ夏場に海水浴客が砂だらけのまま利用するのに困り、あくまで「動力電気代&温泉メンテナンス代」として100円をいただくことにしたということなのだそうです。そう考えれば源泉スタンドが募金制になっていること、そして募金を福祉系団体に寄付すると書かれている理由もよくわかります。

さて先ほど言われた「お掃除」も終了し、いざ入浴です!

ちょっと気が焦ったというわけでもないんですが、まだ半分くらいしかお湯がたまっていませんね(笑)。するとご主人が温度計を持ってやってきました。「最初はぬるいんだよね。でも少しずつ熱くなってくるから。今は‥38度くらいかな?」とおっしゃって温度を測ろうとするので、Takemaが代行しました(笑)。37度ちょいというところでしたが、この日は11月1日というのにえらく暖かいというよりは暑い陽気で、このあたりでも最高気温は25度を超えましたから、実は結構ちょうどいい気持ちよさでありました。

温泉そのものは食塩泉で、かなり塩分濃度も濃さそうです。ご覧のようにここの湯は浴槽内直接投入ということで、なかなか源泉だけをペロリというのはしづらいんですが、さすが一番湯の特権でペロペロしちゃいました(笑)。

しばしタンノーした上でお湯から上がり、外のベンチで休憩していたら、またまたご主人がやってきて「何だ、もう上がっちゃったのかい?もっとゆっくりしていけばいいのに」。と、ここからいろいろな世間話となりました。ご主人がもともと東京都江戸川区の出身であること、学童疎開の話、そしてもちろんこの温泉のお話もいろいろと。「最近はネットを見てくる人も多いね」。ハイわたしたちもそうでーすと自己申告(笑)。この温泉の歴史と経緯(上にも少し書きましたね)、地元の漁師さんが結構長湯をするんだということ(なるほど海風に吹かれて身体が冷えてるからなぁと納得)、そして最後にわれわれが今日3つ目の温泉としてここにおじゃましたということを申し上げると‥

このひと言に、この温泉に対するご主人の「熱い思い」が凝縮されていますね。でも確かに自前でこんな温泉を持ち(しかも費用を自己負担して)、その恵みを地域の方々にもおすそ分けしているという自負もおありでしょうし(たまにわれわれのような「温泉好き」が来たりしますが)、そのお気持ちもすっごくわかります。なおTakemaとしては「今日の3湯のうちどれが一番」というランク付けをするつもりはないのですが(それぞれヨカッタしねー)、この湯に関しては「また必ず再訪しよう!」と心に決めております。ハイ。

さて、これで本日の湯めぐりはオシマイ。まだ時間的には早いのですが(15:00前)、いかんせん渋滞は大嫌い。渋滞にハマったら途端にムカっとくるので、発生前に通過して帰ってしまいたいのであります。今回の湯めぐりではもう一つ別の湯もピックアップしていたのですが、それはまぁ次回に回すということで。

それでも常磐道南部はすでに「渋滞のタマゴ」がいくつも出来ておりました。ま、あれくらいならOKですが。おしんこどんは途中までぐっすり。やっぱりバイクで来ないでよかったかもしれません(笑)。しかしこの2日後バイクでお出かけしたTakemaはえらい目に遭ったんですが、それについてはまた別のページでね。

三郷ICで高速を降り、松戸市内まで来たところでまたもいつもの中国料理屋さんへ。だって美味しいんだもん大福元

ちなみに松戸市内を中心に5店舗あるのかな?でもメニューがマニュアル化されているわけでもないように思うので、店によって味が違う可能性もあるかも知れません。ただそんなことはどうでもいいのです。わたしは梨元町店しか行かないし、このお店の味が好きなんで‥(笑)。

さ、そんなわけでこの日の日帰り3湯行脚は終了です。ちなみにこの2日後、文化の日にはバイクでお出かけしたんですが、近場とはいえ寒くて寒くてぶったまげました。その時のレポートページへ直行する場合はこちらからどうぞ。
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