− その8 新庄&海老鶴温泉はそれぞれ高評価!−

連休も残すところ今日を入れてあと2日となりました。この日は高速道路の渋滞もピークを迎える予想で、それはつまり「休みの日の最後ぐらいは家でゆっくりして週明けに備えたい」と考える人がいかに多いかということでもあります。でもさー、渋滞で何時間も余計に狭い車の中に閉じこめられ、休憩しようとするとどこのSAPAも駐車場満車でなかなか入れず、やっと入れたと思ったら今度はトイレに長蛇の列(特に女性の場合)、そんな移動で心身ともに疲れ果ててしまうのなら、いっそのこと最終日に帰る方がよっぽど楽ですよね。

しかも、事前に発表される渋滞予測でも「最終日は渋滞箇所が大きく減少」とあるのに、ああそれなのにそれなのに、どうして皆さん前々日に帰りたがるのかなぁと不思議でならないTakemaなのであります。ちなみにこの年も最終日に国見ICから三郷ICまで高速で帰ったわけですが、渋滞といえば福島トンネル手前で1.5kmくらいあっただけでしたよ。

もっとも、Takemaと同じような考え方をする人が増えてしまうと最終日の渋滞もむごくなってしまうことになるので、現状は現状で許容すべきなのかもしれません(笑)。



さて話を戻しましょう。結局全員が3連泊してしまったわけですが(ちんさんなどは「同じ場所に3連泊したのって初めてかも」などとおっしゃっていたそうです。でも、そんなわれわれも今日はテントを撤収です。天気が少しずつ怪しくなってきていたのと(せっかくバリ乾き状態のテントを最後で濡らしたくない)、最後の夜くらいNO自炊、ついでにお布団で寝て身体を休めておきたいと考えたのがその理由です。ここ数年は毎年このパターンだな。

となれば「少しは南に下ったあたりでどこかいい温泉、そして宿はないか?」というサーチをしなければいけないわけですが、今回は宮城在住ののらさん=人間サーチエンジンがおられるわけで、こちらが「蔵王は泊まったこともないし、いいんでないかい?」と申し上げると、「蔵王なら‥なかむらや旅館がいいですかねー」と、間髪入れずにサーチ結果が返ってきました。のらさん、あなたはすごすぎです!(笑)。

ちんさんは今日のうちにもっと南まで下るということで「ここでお別れ」となりましたが、おとうは「じゃ、Takema夫婦にご一緒しましょ」と嬉しいことを言って下さるので、元祖まったり教教祖のおとうとはもう一晩ご一緒つかまつることとなりました。でも同一行動を取るわけじゃなく「現地なかむらや集合&解散」なんですよね。これは毎度毎度のパターンということで‥

さてわれわれはR13を南下して新庄へ。そこからちょっとそれたところにある「旅館あぶらやま」が、本日最初の湯となりました。

この温泉街は「新庄温泉」という名が付いていますが、新庄市内中心部からは10kmくらい離れ、R47からぐんぐん登った山の上にあります。温泉街的には結構さびれたひなびた雰囲気ですが、雑踏とは縁のない感じで、こういうの結構好きです(笑)。

さて、結構広い駐車場に車が1台もないのを見て「も、もしかして休業中?」と一瞬不安になりましたが、室内の電気がついているのを見て一安心。こりゃー貸し切り利用確定だなと口元もほころびます。

宿の玄関で「すみませーん」と声をかけますがしばらくはどなたも出てきませんでした。しかしここが勝負の分かれ目なので?何度か声をかけているうちに奥の方からようやく女将さんとおぼしき型が登場です。「あのー、お風呂をいただきたいんですが」と申し上げると、なぜだかちょっと困ったような顔をなさっています。でもカウンターには「日帰り入浴:400円」と書かれていますし、別の場所には「お風呂の営業時間(土日祝):午前10時−午後9時」とも書かれていました(ちなみに平日は正午から)。もうすでに11:00なのになぜ?

聞けば、泊まりのお客さんがチェックアウトタイム近くまでお風呂に入っていて、そのあと湯を抜いて掃除をし、現在は湯を張っている途中なんだとか。「まだちょっとしかお湯がないんですよ‥あ、どのくらいたまっているかちょっと見てきて!」と別の人に指示なさり、その結果は‥



というわけで、お茶缶(きっちり冷たい)をいただいちゃいました。何だかこちらが恐縮しちゃいますです。

さてそんなわけでいよいよ一番湯をいただきにうかがいます。実はもう何年も前のGWにこの宿の前まで来たことがあるんで(時間が早すぎて敗退)、今回の訪問はそのリベンジを兼ねています。いいお湯だという噂なんですが、はたしてその一番湯の印象はいかに?



これはいいです、嬉しいです。清掃直後ということで湯気のこもりもなかったし(でも気持ちいい天気だし虫もまだいないので窓は開けました)、さーて寝湯スタイルで湯に浸かってみたら‥

さすがに「下の岱温泉 やまの湯っこ」ほどではありませんが、この浴感はかなーり嬉しいです。しかもここの源泉は37.8度とやや低めなので加温しているのですが「循環」という手段を選択せずに完全かけ流しを守っているところも素晴らしいです。

ちなみに加温している場合は飲泉許可は下りないはずなのですが、混ぜもの(加水)がないので口にしてみると「そこそこの塩味」が(こういう場合は自己責任でね)。味よし浴感よし、ついでに景色も女将さんの対応もよしというわけで、すっかり気に入ってしまった「新庄温泉 旅館あぶら山」なのであります。



にょほー気持ちいいなぁ。でもこの「お姉さん」がなぜここにいるのかはわかりません(笑)。



男湯浴室内の効能禁忌表はもはや解読不能(笑)。無料休憩室にはソファーとTVと、そしてここにも「生ビールを誘うポスター」が(笑)。

帰る際にフロントで「ありがとうございました」と声をかけましたが(お茶も頂いちゃいましたし)、またもや人の気配がありません。そういうわけで車まで戻り、エンジンをかけたあたりで先ほどの女将さんがわざわざ玄関外まで出てきて下さいました。ただの入浴客であるわれわれにそこまでお気遣いいただき、ホントにこの女将さんには恐縮至極です。「また是非来たい!」そう思わせてくれる湯宿でありました。

さてお腹も減ったのでそろそろお昼ご飯‥となれば是非ともわれわれのお出かけ外食として「蕎麦」を食べたいのであります。このあとの南下コースは、別名「蕎麦街道」とも呼ばれるR347経由なのですが、南下していく間に「売り切れ御免」ともなりかねないので(何たってGW)、近場でよさそうなところがあれば食べちゃおうということに決めました。なおわれわれはファミレスやファストフード、またコンビニ弁当で昼食を食べるということはまずもってありませんので(だから何なのさ)。

で、「手打ち蕎麦」の看板があったのでそれにつられて肘折温泉方面に右折し、しばらく行ったところに目的のお蕎麦屋さんがあったわけです。しかし、その建物をを見た瞬間Takemaの中に「Deja-vu(デジャブー=既視感覚)」が!

いつのことだかは忘れましたが(この界隈には何回も来ているので)、とにかくここには前にも来ていますよ、席の配置はもちろん覚えているし、前回訪問時には結構混雑していて(店のサイズが大きくないので)それほどいい思い出がなかった(悪かったわけじゃないですが)ことまで覚えてますから。

でも今回はお店も空いていて、ゆっくり美味しいお蕎麦を味わうことが出来ました。肘折温泉へ向かうR458号線沿い(とはいってもGSの脇を50mくらい横道に入ったところ)にある「いずみや」さん、これからもひいきにさせていただきますね!(右上画像マウスオンで別画像に変わります。一皿にいろんな麺がのってます)。

昼食後はさらに南下したわけですが(当然)、ここで「ちょっと気になっていた」海老鶴温泉へと向かうことにしました。堤防脇の「他にはなーんもない」場所にある温泉なんですから、こりゃ地元の人以外にはいわゆる「温泉マニア」しか来ないな?という感じです。何も知らない観光客が「偶然到達する」可能性はほぼゼロに近いかも?それにしてもそんな温泉まで載せているツーリングマップルって?(笑)。さすが賀曽利隆さんが編集に関わってるだけあるなという感じです。



地元ベースの温泉施設であるのはいいとして、、右上画像の蒸気機関車ハリボテはいったい?(左上画像マウスオンで拡大。「辨慶号」らしいです)。



脱衣場にあった「サラリーマン川柳」系のおことば。これはいったいどなたの創作なんでしょう?



昭和58年3月に掘り当てた源泉だそうですが‥ん?もしかして左上画像の主は現在のこの方(右上画像)?まず間違いなさそうです。

そして肝心の「お湯」。ほんの僅かにうっすらと黄色っぽい色は付いていますが、そもそも浴槽内のタイルがすでに色づいていますから画像だけでは判断しかねると思って下さい。しかしここの湯の特徴といえば色でもなく味でもありません。それは「泡付きのよさ」。つまり、

先達さまの湯感にはあまり「アワアワ」の記述がなかったんですが、もちろん日によって源泉の状態が変わるとはいえこのアワアワはかなーり嬉しかったです。とってもいい感じ♪

で、実はこのあとにのらさんおすすめの「ガツンとくる湯」にも行ってみたんですが、細道の先にあるその温泉は駐車場満車、自分のすぐ後に来た車もこの温泉狙いだったようでおろおろ。この湯についてはまた今度来ることにしようっと決めてパスしました。何たってGW♪

さ、このあとは一気に蔵王温泉の「なかむらや」さんへと向かいます。
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