いよいよ出発です!

− 2009北海道ツーリング本編その1 苫小牧上陸、まずは行くぞ新登別温泉! −

毎年訪問している北海道ですが、バイクでの上陸は3年ぶり。前述の通り今回はキャンプなしということで荷物の量はぐんと減って‥いないようにも見えますね(右上画像にマウスオンすると2006年画像に変わります)。しかし積載密度が全然違うんです!だから2006年時は正直「おっかなびっくり」を感じる時が結構ありましたが、今回は「ま、何とか普通に」走れましたからね。Takemaのブラックバードも新車登録から9年が経過、走行距離も50,000kmを越えましたからそろそろ中高年の域に達しているはず。「年寄りの冷水」みたいなマネはそろそろ自粛しなくちゃね(笑)。

というわけで常磐道を北上して大洗港へと向かいます。Takemaはいつも力ずくで大洗〜苫小牧航路のチケットを取るのですが(その昔は釧路便ばかりでしたが‥)、往路フェリーの部屋はデラックス洋室(定員2名)。この時期エコノミールーム(いわゆる2等雑魚寝部屋)との運転者差額は15,000円です。でもですね、

特に2人でいく場合、やっぱり「夏のゼータク」はもうやめられませんね。1人だったら寝台の部屋でもいいと思うんですが‥(でも雑魚寝部屋にはもう戻れないです)。ちなみに帰りの便でも同じグレードの部屋を何とか確保しました(お盆直後だったのでアブナカッタ)。

さてそんなわけで部屋で宴会を始めましょ。寝台部屋からおとうもやってきてまずは乾杯!この旅行ではこのような乾杯画像がいやというほど出てくると思いますが、まぁ「月曜20:46のTBSテレビでは御老公の紋所(もんどころ)が出るタイミング」くらいの恒例行事だと思って下さいな。それにしてもあんな確信的マンネリを許容する社会でなくなってきたのがちょいと気がかり(苦笑)。



甲板はどこぞの子ども団体であふれんばかり。この時期のフェリーはいつもこんなのばっかり。あっちの船ではどうなんだろうなー。

でも引率者の方々がある程度仕切っていてくれているおかげで比較的静か‥だったのは、区切りの違うデラックスルーム方面だけだったみたいで、おとうの泊まるスタンダードエリアは結構うるさかったみたい。でも小中生に「一切無言!着岸まで黙想!」という命令を出せるわけもありませんから、まぁしょうがないかな。

この日は3人でそこそこ飲んで就寝。翌朝は朝食をレストランで食べて、さーてあとは下船してから食べるぞ!‥って、結局は昼ご飯抜きになっちゃいましたが(笑)。はやる北心(きたごころ)は如何ともしがたいですね。

というわけで新登別温泉を目指しまずは「道自体何も面白くない」国道36号線を南西方面に向かいます。ちなみに覆面Pにとっ捕まっている本州ナンバーの四輪もいましたから油断はできません(笑)。確か白老界隈の川原には野湯があるという話でしたが‥まぁパスでいいでしょ。さらに進んだ道中には虎杖浜の温泉群が「いかがっすかぁ?かけ流しでお安くしておきますぜ」と誘いをかけてきますが、まぁこの辺ならまた来ることもあるだろうと考えて通過しました。自分の中ではイマイチそそられないんですよねー

最初に寄り道をしたのは倶多楽(クッタラ)湖。登別温泉の東側に位置するカルデラ湖なんですが、これまであまりここに関する情報を聞いたことがなかったんですよね。でも何かあるのかもしれん?火山湖だし、もしかしたら湖岸に湯けむりでも上がっていないものかしらとの僅かな野望とともに、北海道には珍しい系の舗装林道を上がっていくことにしました。そして到着してみると‥



レストハウスがただ1軒あるのみで至って静かというか、静かすぎて何だかうら寂しさまで漂ってきます。この日は曇っていたからよけいに雰囲気をどよよよんとさせていたのでしょうが‥。足こぎボートがたまに行ったり来たりするのもB級度アップに貢献していますね(笑)。天気が良ければ開放感もあって爽やかなんでしょうが‥。ちなみに湯けむりの気配は全くなしで、やっぱりなと思いましたがちょいと残念(笑)。

昼ご飯がまだだったのでここで昼ご飯代わりにホットドッグを食べた上で大湯沼側へと下っていきます。大湯沼から流れ出る湯川の足湯界隈にちょっと心を惹かれましたが、こんな時間に行っても絶対湯っくりはできないはずなので(ここでいう「湯っくり」がどのような挙動を意味するかは賢明なる皆様におかれましては自明であるかと存じます)、もうこのまま本日の目的地である新登別温泉へレッツらゴーといたしました。

北海道最初の宿は‥「新登別温泉荘」。こちらは7・8月の2ヶ月だけ、オーナーのご夫妻が関西からやって来て宿を開けるという、一風変わった民宿です。それ以外の時期は閉鎖されてしまう期間限定宿なので是非とも泊まっておきたかったわけですね。建物はやや古びていますが、そういう事情があれば仕方ないですね。ちなみにご主人いわく、「毎年補修ばかりやってるよ」とのこと。この時も入口の屋根部分について業者の方と打ち合わせをなさっておりました。建物は使い続けていないと傷むのも早いですし、大変なご苦労でございます。

さてそんなわけで部屋に通されたあと、夕食までにすることといえばまず「入浴」です。

手作り感のあふれる浴室手前の通路には「ご満喫下さい」のお言葉が。引き湯ではありますが源泉そのものが高温なので加温ではなくかけ流しの湯使いです。大小の内湯には男女の明確な区分けはなく、入口に「入浴中」の札を掛けての貸切利用というシステム。大きい方の浴室は先客さん(日帰り利用の方か?)がおられたので、まずは小さい方の浴室へ。こちらは源泉の蛇口が止められていたので湯がぬるくなっていましたから足し湯で入ることにしましたが、新鮮湯を投入する心地は悪いはずがありません。

ちなみにこの浴槽の湯だけ独特の灰色濁りになっていたのは、しばらく放置されているうちにお湯が化学変化したからでしょうか?このあと行った大きい浴槽の湯は薄濁り程度でした。



左右の湯の色を比べてもらえれば一目瞭然かと。大浴室は壁も木なので風情があります。長湯ならこっちが正解。

さてこちらの湯宿には露天風呂もあります。先客さんがいなくなったのを確認しておしんこどんと行ってみました。



大小の湯船が並んでいます。円形のほうは結構深いです。

円形風呂は薄青白濁、四角い方は灰白濁りといった感じでしょうか。ちなみに四角から円形に向けて湯が流れ込むような仕掛けになっています。ただしそれだけでは湯量が足りませんから円形側独自の源泉投入もありました。もしかして源泉そのものも別なのかもしれませんが、聞くのを忘れました。この宿のすぐ隣にある旅館「四季」は「奥の湯源泉を利用」と公式サイトに記載されていますが、こちらは大湯沼源泉も引いているということですから、もしかして浴槽のどちらかは大湯沼源泉なのかも?(宿の手前で混合されているのかも知れませんけれど)。



内湯からの通路は手作り感満載(笑)。基本的にマッパー移動です。円形湯船は御覧のようにかなーり広い。



四角い方は湯温もやや高めで、おしんこどんもご満悦の表情。確かにこっちの方が居心地がヨカッタ。



源泉は浴槽内に直接投入で、味見はしにくいですが湯使いとしてはよいですね。

そんなわけでお湯をタンノーしたあとは夕ごはん♪いやーキャンプと何たる違いの上げ膳据え膳に口元がほころびます。民宿なので食事にはさほど期待していませんでしたが、しっかり毛ガニ様まで出てきてご満悦のわれわれです。



何でも懇意にしている方から「いいカニが安く」入手できるのだとか。しまった連絡先を聞いておくんだった(笑)。

さてここ新登別温泉には歓楽的施設が全くありませんので、「夜の温泉街をそぞろ歩き」するなんて時間つぶしは一切出来ません。というわけで夕食後しばしまったりした後は、再び「夜の露天風呂」をタンノーしに行くくらいしかないのであります。

と、そういえばさっき奥さんが「夜の露天風呂はライトアップしてるよ」とおっしゃっていたっけ。というわけでいざ行ってみると‥おお!






「新登別温泉荘の手作りライトアップ」

何だか妙に気に入りました。あたりは流れる水(湯ではない)の音以外無音なので何だか独特の世界です。

Wmv形式、1.29MB、33秒


さてそんなわけで北海道最初の夜は更けていったのでありました。ちなみに翌日の目的地はといえば‥かーなり近いんですなこれが(笑)。
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