ここにも再訪です。3回目かな。 |
− 2009北海道ツーリング本編その2 羊蹄山をぐるりと回って洞爺湖温泉へ(1) −
さて翌日のお天気は曇り。降りそうで降らない微妙なお天気ですが、宿から見える小山あたりはガスっていて、これからオロフレ峠を越えようとするわれわれにとっては何だか一抹以上の不安を感じずにはいられません。到着2日目にして早くもカッパ着用か?
出発前にオーナーご夫妻としばし歓談させていただきましたが、様々な諸事情からここ数年は「来年はもう宿を開けるのをやめようか」と考え続けておられるのだとか。こちらからどうこう申し上げる筋の話ではありませんが、何とか今後とも頑張っていただきたいものであります。
そんなわけでそろそろ出発しましょう。今日の目的地は洞爺湖温泉。‥って、
本当は積丹方面に足をのばしてみようかとも思ったんですが、そちら方面は2007年にも行ってますし、しかも実は洞爺湖温泉にはまだ泊まったことがないということもあって「ま、こういう日があってもいいかー」と宿を予約しておいた次第です。でももちろん直行するのではあまりにも面白くないので(というか早く着いたってチェックインまで宿には入れないので)、羊蹄山をぐるっと周回するコースで向かうことにしました。
「あー、あそこからガスエリアに突入かぁ、乾いたガスならいいけれど‥」と思いつつ突入してみると、ガスっているのは結構一部だけ。ほっとしながらすぐにカルルス温泉に到着です。ほんの数kmしか走っていないんですが、まずは本日最初の立ち寄り湯ということで。
ちなみにここカルルス温泉は例の入浴剤で「白濁」のイメージが一気に強まったんですが、もともと透明湯なんですよね。企業のイメージ戦略でかつては結構苦労したんじゃないかと思います。ちなみに温泉名の由来は「源泉の泉質がチェコ共和国のカルルスバード(ただし現在はカルロビバリに改名されたらしい)に近いから」ということだそうで、ある種国際的、でもある種地域に根ざした名前でも何でもないという何だか不思議な名前なのであります。でもそれこそかの入浴剤で温泉名が全国区になった以上、本家の温泉名が改名してもこちらはずっとこのままいくでしょうね。
さて話を戻しましょう。実はここカルルス温泉にはおしんこどんの亡父が奈良からやってきて泊まったことがあったとのことで、それならその時と同じオロフレ荘の湯に入ってみようと思ったわけですが、宿の駐車場にバイクを乗り入れてみると「立ち寄り湯は11:00から」との掲示がありました。まだまだ1時間以上あるところを待つでもないだろうということで、温泉街入口に位置する久住旅館へ立ち寄り湯をお願いすることに。こちらでは「どうぞどうぞ」とのことでよおっし行くゾー!
男湯には浴槽が2つ並んでいますが床が全て木というのにはかなり好感が持てます。新登別温泉荘もそうでしたが、維持管理にはかなり(交換も含めて)手間がかかるんじゃないでしょうか。でもタイル張りの無粋に比べればトータルの滞在感には大きな差が出ますよね。これは嬉しい!
で、洗い場には確かに(このご時世ゆえ)シャワーも設置されてはいますが、やっぱりここは桶で湯をかぶりながらじっくり身体に湯をなじませてみたいものです。とはいえ「湯上がり後はすぐにヘルメットをかぶる運命にある」われわれには叶わぬ夢ではありましたが‥。うーんやっぱりバイクでの湯めぐり(特に夏)はある種の厳しさがありますね(笑)。
お湯は完全なる無色透明で、どちらの浴槽もタイルの色が鮮明に写り込んでいるだけです。含ラジウム芒硝系単純温泉ということですが、この「単純温泉」という分類名称はもう少し何とかならないものですかね?
ちなみに女湯は狭い浴室&湯船も1つだけだったようなので何だか申し訳なくなってしまいました。「浴室の男尊女卑」はまだまだあちこちで感じるわけですが、そろそろ「男女同権」にして欲しいところです。こちらのお宿も改修時にはそのへんの所をよろしくお願いいたします。でも空いているときには男湯の貸切利用もできるのかな?
左上画像が女湯です。広さが全然違うでしょ?
ちなみにこちらの湯はかなりの「あたたまり湯」だったようで、湯上がり後もなかなか汗が引きません。右上画像ではおしんこどんが座り込んでいますが、Takemaも暑くてジャケットを着るまでにかなりの時間を要しました。ふぅ‥。
さて、ようやく落ち着いたころを見計らって出発、一路オロフレ峠に向けてワインディング路を上っていきます。周りは一面のガスで、ちょっと湿っぽいのかヘルメットのシールドに水滴が付いてきますが、あえてカッパを着るほどのものではないようです。で、峠のトンネルを抜けてみると‥
というわけで気持ちよーくすいのすいのスイとワインディングを下り、ショートカットルートへの分岐も容赦なく通過(笑)。そんなわけで蟠渓温泉界隈まで走ってきたところで、ふとTakemaの脳裏に去来するある思いが。それは‥
おそるおそるおしんこどんにお伺いを立てると‥「Takemaくんの好きにしなさい」との有難きご託宣をいただきましたので、ではではとバイクを止め喜び勇んで源泉湧出エリアへと向かいます。ものわかりのいい妻に大感謝、というか「もはやこいつの好きにさせるしかない」とあきらめモードになっているのでしょうか?(笑)。というわけで河原へ降り立ってみると‥
この周辺には3つの湯船があるのですが、最上流の1つ以外は川の増水の影響で水没していました。何とか水没を免れている湯船、ここは過去2回とも「熱くて入れたもんじゃない」系だったのですが、手を入れてみると‥
となると、あまりにもわかりやすいとしか言いようのない新たな欲望、すなわち「入浴望」がフツフツと‥(しょうがないなぁ)、というわけで‥
はいはーい、この湯船に浸かるのは初めてだもんねーっ(嬉)。
ご満悦のTakemaをよそに、おしんこどんは岩の上で柔軟体操にいそしんでおりました(右上画像マウスオン)。
そんなわけでこのツーリングにおける初野湯をタンノーし、再びバイクを走らせます。続いて向かったのは‥うーん、近隣某所とでもいうべきですかね(笑)。
おー、あれだあれだということで脇道に進入し、バイクを止めてっと(左上画像マウスオン)。
橋の下をくぐって、はーい未利用源泉に到着でーす♪(右上画像マウスオン)。
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ちなみに情報によると、この湯は以前あった温泉宿の源泉だったそうで、廃業により利用されなくなった湯がそのまま流されているのだそうです。モッタイナイ。あぁホントに携帯湯船‥(未練笑)。バイクじゃなければ必ず持ってきたのになぁ。
さてそんなこんなで早くもお昼近くなってきました。この周辺には食堂もほとんどないので、「フォーレスト276大滝」という、何だかよくわからないネーミングの道の駅へ。それにしても比較的新しい施設なのに「バリアフリー」などという概念を見事に無視した造りになっているのはどうなんでしょうねー(例の豪華トイレに行ったことのある人ならおわかりかと存じます)。
このあたりは山あいだということからかキノコを名産にしているようで、キノコを前面に出したメニューが豊富です。ちなみにTakemaは天ざるそばを注文したのですが、全然期待していなかったお蕎麦が及第点だったのでよしとしましょ。おしんこどんはきのこ天丼とうどんのセットでありました。ん?食後のデザートも?(右上画像マウスオン)。
さてここからは羊蹄山の山麓をぐるりと回る道へと進みます。うーん、何だかいかにも「青い制服の公務員」さんがどういうわけだか目立たない場所で待機していそうな雰囲気が濃厚です。こういう場所ではしずかーに走りましょ。いや、この月の上旬に三浦半島でとっ捕まったばかりだからというわけでは断じてありません。ええ断じて(苦笑)。
そして「羊蹄のふきだし湧水」なる場所でちょいと見学休憩。しばし歩いて行くと、おおー、なかなかの水量ではありませんか!
汲んでも汲んでも汲みきれない量の水がどどどどどーっと流れていきます。水を汲む人たちがひっきりなしに訪れていましたが、水汲み場も沢山あるので順番待ちの長蛇の列とはなっていません。手をかざして「おーツメタイ」、そしてゴクゴクと飲むばかりですが‥こらこらTakema、もう45歳なんだからそんなおバカな写真を撮ってもらって悦に入りなさんなって(上の両画像ともマウスオンで別画像に変わります)。
このあとも羊蹄山ぐるりんコースを辿っていくのですが、この続きは次ページでね。
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