気がつけば夕方近し。いざ川湯へ。 |
− 2009北海道ツーリング本編その19 もことやま、稲富、源泉亭‥マイナー湯めぐりは楽し −
起床はゆっくりめ‥というかやや二日酔い気味だったので起きたのは8時頃でした(旅先ではなぜかそこそこ早起き=この日はかなり遅めでした)。昨日のうちにセイコーマートで買い込んでおいたサンドウィッチなどをぱくついて、まずはまだ未湯だった川湯温泉公衆浴場へ。
交差点脇の温度計は、道東というか東北海道の短い夏真っ盛りであることを示すがごとく朝からすでにこの気温表示!しかも天気もいいし、今日はもう本当に「一夏に数日しかない絶好のツーリング日和」としか言いようがありませんね。ちなみに左上画像にマウスオンすると2009/2月訪問時の画像に変わります。あの時はあの時で(2月でしたから)暖かかったんですけれどね(笑)。
さてそんなわけで川湯の公衆浴場へ。キャンピングカーが停まっていたので「こりゃ先客さんがいるはずだ」と覚悟はしたんですが、いざ脱衣場に進んでみると3名くらいのお姿というか抜け殻がありましたんでカメラ持ち込みはパスしました。
でも御園ホテル&ラルゴの湯に比べて何だか余りインパクトのない湯感でありました。世の方々からは絶賛されているこちらの湯でありますが、自分としては(ここ大切)ラルゴの湯のほうがいい感じでありました。というか場所柄基準値が妙に高いんですけれどね(笑)。
さてこの日は夕方におしんこどんが戻ってくるし、同じ頃におそらくはとりくんもやってくるというわけで、少しずつ現世のドタバタが阿修羅のごとく近づいてくるのであります(何のこっちゃ)。ではそのまえにソロツーリングをタンノーしちゃおうではありませんか!
小清水峠は自分の大好きな峠越え。美幌峠はルート取り上必要な時にしか通りませんがこっちは大好き。ただレストハウス脇の例のポイントにエゾシマリスは全くいませんでした。聞きませんでしたがおそらくは野生動物の餌付け云々でダメになったのかなと推察した次第です。というわけで峠道を下り、向かった先はといえば‥
そう、かつては知らぬまま通過していたもことやま山荘、ここには道道を見下ろす極上の露天湯があるというのを数年前に知り、今回の道東訪問においてもかなりの重点ポイントとしていたわけなのであります。
で、本館にお声を掛けて500円を支払い、別棟の露天風呂へと向かいます。脱衣場はなぜか妙に天井が低く、Takema@身長170cmなら特に問題はありませんが、175cmの人はちょっと苦労しそうな気がします。ま、苦労するかしないかは現地で実感してくださいませ。そんなわけで階段を上がっていくと‥
道道を見下ろす絶好の場所にやや熱めの湯がとうとうと(もちろんかけ流しで)流し込まれております!これはよいですなー!ちなみに反対車線側やや上方にはパーキングがありまして、ソロのライダーがいたので懸命に手を振ってみたのですが、まさかこんな所に温泉があるとは思ってもいないのか全然気づいてもらえませんでした(笑)。
いやー、この湯の存在は数年前から知ってはいましたが、こんなにいいお湯だとは思いもしませんでした。うっすらとしょっぱい感じでしたが(含芒硝食塩重曹泉)、泡付きもしっかりあって大満足。いやーこの湯はいいわぁ。
湯上がり後、道道沿いにある足湯(こちらは無料)の脇にあるベンチで宿のご主人&&馴染みの宿泊客さんとしばらくお話をしておりました。いわく、
ちなみにここ道道102号線は夏の観光シーズンでも交通量は少ないです。夜ともなればさらに‥。上記の男性が確信犯なのはもちろんですが、やはり「足湯は足湯として」利用してくださいよね。
ところでこちらの皆さんとついつい意気投合したTakema、オーナーさんの「これからうどんを食いに行くけれど一緒に行くかい?」とのお誘いに一も二もなく「ハイのハイのハイ」と三度もうなずいて皆さんのあとをついていくことにいたしました。あ、もう一人、足湯に惹かれてやって来たお兄ちゃんもいたっけ(Takemaが誘いました)。
こ、ここはどこなのー?とトキメいてしまうほどに「知らない人はまず来られない」場所にあるこちらのうどん屋さん。
お世辞なしに絶大なるうまさを誇ります!右上画像は普通盛りですがお兄ちゃんは大盛り+おかわりしてました。
というわけでこのうどんやさんウェブサイトはこちらです。時間的にも制約がありますがぜひ!なお、道道からしばらくはダートなのでオンロードバイクの方は一応ご覚悟下さい。ま、ブラックバードでも入れましたが(途中ジャリを入れたばっかりの場所でちょっとビビリが入りましたけど)。
お店を出たところで皆さんとはお別れしたわけです。いやー、いいお店を教えて下さってありがとうございました!
ちなみにここの駐車場はところどころ地面がフカフカだったりしますのでスタンドの下には板を置くといいでしょう(なければあたりの石などでも可)。そうそう、帰り道にあらためて見てみたら右上画像のような看板もありました。でもこの交差点まで来るのが大変なのでウェブサイトをよーく見ておいた方がいいです。
ところが往路ははぐれないようについていく必要があったので停まりませんでしたが、このあたりはかなり展望がいい丘陵地帯でして、こりゃー写真を撮りたいなと思ってバイクを停めたら、程なくやってきた先ほどの皆さんを乗せた車も同じ場所に停車。実は皆さん、プロのカメラマンだったわけなんですね。ちなみにその中のお一人はこの方でありました。
というわけでプロカメラマンに撮っていただきましたスナップ(左上画像)。被写体が全然イケてません(笑)。
でも確かにこのあたりは「プロの目」で風景を追えばかなりいい感じの写真が撮れそうでもありました。もちろんかの皆さんにとっては「昼飯を食べに行ったついで」なんでしょうけれどね(日中だし)。
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ちなみにここ数日の晴天というわけであちこちで牧草ロール製作が行われておりました。今年(2009)は7月の天候不順のせいもあって順繰りの牧草ロール作りもできず、「雨が降る前に刈り取りたいはずだから、多分ここ数日は夜通し作業していると思いますよ」とは前述のカメラさんの弁でした。やっぱり大変なのね。
さてこのあとは最寄りの稲富温泉 稲富荘へと向かいます。宿の方のものとおぼしき車以外駐車場に止まっていなかったのでシメシメです。あと数日でお盆シーズンなので入れるだけ入っておかなくちゃというところ、真夏の湯めぐりツーリング正念場といったところです(何のこっちゃ)。
さて入浴料400円なりを支払って脱衣場方面へ。手前には広い休憩所があって旅人ノートなんかも置いてあったりします。で、予想通り先客なしの貸し切りでニンマリ。ちなみに洗い場にはシャワーカランが5基設置されていました(驚)。
浴槽は大きく3つに別れていて、投入された源泉がそれぞれの浴槽へと順繰りに流れ流れていくうちに少しずつぬるくなっていくようです(最初の二つの浴槽は中央部分が木で仕切られているだけですが)。というわけでまずは源泉が投入されている左側の浴槽に手を入れてみました。その感想は‥
というところでしょうか。いや、あえて別の表現をするなら「こりゃあ数年前だったら『ダメ、こんなの入れない死んでしまう』と最初からギブアップしていた温度だぞ」という感じでした。
しかし苦節数年というか、ここしばらくいろんな湯に入ってきたTakemaですから今なら何とかなりそうです(笑)。というわけでぬるい方から順を追って身体を慣らしていくことにしました。以下、各浴槽の画像にマウスオンすると湯温表示画像に変わります。
源泉投入浴槽(一番熱い) | 次の湯(少し温度が下がる) | 一番湯温の低い湯(最初のかけ湯はここで) |
ちなみにこの日(8月9日)もほぼ快晴で日差しは強く、たぶんこのエリアでは25度を優に超えていたと思いますが、ここ稲積温泉の「高濃度食塩泉」で妙に長湯してしまった結果、しばらく汗がだーらだらでヘルメットをかぶる気にもならず、浴後20分くらい休憩所で避暑しておりました。食塩泉をなめたらアカンの典型ですね。
さーて次はどこへ行きましょう?うふふ、実はもう目星は付けてあるんですね。お次はモール泉!しかも極上系らしいので今から楽しみです。前にも書きましたがこの日はおしんこどんと別行動なので好き勝手やり放題です‥いや、やってることはふだんと全然変わりませんね(大笑)。やってないのは「観光」だけかもしれん、観光客なのに(笑)。
次なる湯「原生亭温泉」へは浜沿いのR244を通っても行かれるのですが、わざわざ交通量の多い国道を走っても面白くないのでツーリングマップルにある「斜網広域農道」を通って東に向かいます。それほど景色がいいわけではありませんが絶対的に交通量が少ないのでいいかも。途中小麦の刈り取り風景を眺めたり(こちらも牧草地同様忙しそうでした。なんでもこの状態で雨が多いと麦穂から種が発芽してしまって商品にならないのだそうな=「穂発芽」)、大根踊りで有名な東京の農業大学の農場脇に並ぶ班ごとに手作りの案山子を横目にしたりしながら快適移動。濤沸湖に架かる橋を渡って少し行けば目指す原生亭温泉到着です!
橋の上から見る湖は開放感抜群!ちなみに宿への最後の区間は土ダート、雨の日はどんなことになるのでしょうか?
そんなわけでこちらのお湯をいただかんとご主人に300円也の入浴料を支払い浴室へ。地元系とおぼしき先客さんがおられたのでカメラは自粛しましたが、Takemaがかなり粘るうちに根負けしたのか出て行かれましたので(そんなわけないか)、ささっと身体を拭いた上でカメラを持ち込みました。
かなり濃い湯は「黒湯」といっても差し支えない透明度。湯温は温度計によると44.2℃くらいを表示していますが、稲富温泉の一番ぬるい湯と同程度なのでこれは全く問題なしです。ちなみに源泉温度は50.2度らしいです。ただし源泉が浴槽内投入なので恐くて触れませんでした(笑)。
この画像を見ると「こんなに薄かったっけ?」と疑問に思うほどインパクトの強いモール系の黒湯でしたよん。
そうこうしているうちに午後もいい時間になってきました。今日はおしんこどんが帰ってくるだけでなく賓客はとりくんも到着するのですから、一応早めに帰っておく必要があります。本当は斜里温泉界隈にも足を延ばしておきたかったのですがそれはまぁ次回のお楽しみということにいたしましょ。
てなわけでR391で野上峠を越える国道を南下して戻ってきました。16:00を回ってるからくるくるパンダさんの「本日の営業」はもう終了してるかなとは思いましたが、それでも「安全速度」で帰ってきましたよ。イエローラインが続く中抜かせなかった後ろの地元車両さんごめんなさいね(1台だけでしたが)。そんなわけで硫黄山まで戻ってくればもう川湯はもうすぐそこ!
さてそんなこんなではとりくん&おしんこどんと無事合流完了です。さーって夕メシはどこで食べましょうか?
あれれ、何だかおしんこどんが昨日のTakemaと同じ席に座っているような?
そう、この日の夜も気がついてみれば味楽寿司さんにはとりくんと3人でおじゃましたのであります。まさか2日連続で夜食を御願いするとは思ってもいなかったのですが‥
左上画像のようなお刺身たっぷり、このあとはもちろんお寿司もいただきTakema的に大満足でありました(左上画像マウスオン、ただしこの前日のほうが「格上」を注文したんですけれどね=独身貴族?)。というわけで前夜に比べて1人増えた記念写真です(笑)。
明日はもう1日この界隈を巡るのであります。というのもここ川湯を除けば屈斜路湖周辺の温泉はこれまで完全に未湯なのです。ほんじゃ、いくつか行ってみますかね?(余裕笑)。
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