天気最高眺望最高、来てヨカッタ。

− 2009北海道ツーリング本編その20 屈斜路界隈の良い湯&野湯など(1) −

さぁてこの日もいい天気。気がつけば8/4に道楽館を出発して以来、この日(8/11)に至るまでの期間は‥

しかも毎日気温も高くて、最初の頃こそバイク用のジャケットを着ていましたが、途中から「もう我慢できない!」とばかりにポロシャツ1枚で走っていたというのは、厳しき観察眼を以て拙サイト内画像をごらんいただいている皆さまにおかれましては「何を今さら‥」という程度の事実公開なのであります。

もちろんこの日も同様、「ひとコケしたらおしまいなんだぞ」ということを肝に銘じておられるちぃにぃKeiichi_wさんにははたかれドツカレいやんバカンむちむちプリンたまご攻めをオミマイされてもやむを得ないところなのではありますが、たぶんお二方は「むちむちプリンたまご攻め」の真実をご存じないはずなので話はこのまま進めるのであります。えーっとどこまで来たんだっけ(汗)。

そうそう、この日は屈斜路湖界隈をバイクでめぐる日なのでありました。Takemaはこれまで10回以上夏の北海道ツーリングをこなしてきましたが(ほぼ毎年来ていたのは1990年代だったので拙サイト上にはほとんどアップしてませんが)、ここ屈斜路界隈はなぜだかいつもパス、いや通ったことは何度もありましたが、当時はこの界隈の温泉に寄ることなしにどこか別の場所に行っちゃっていたのであります。北海道ツーリングを始めた90年代前半頃、あちこちのキャンプ場で「和琴は混んでる」という話を聞いて敬遠して以来、食わず嫌いになっていたわけですね。

だから今日はこの屈斜路湖界隈だけをうろうろしてみようかなという目論見です。というわけで川湯温泉を出発!ブラックバードの1100cc超4気筒エンジンが大いにうなる‥こともないままに最初の湯、仁伏温泉にある「仁伏保養所」へ。川湯から4kmくらいかな。ここは大浴槽に玉砂利が敷き詰められていていい風情という話でしたが、浴室に入ってちょっとビックリ。



せめて銭湯みたいに屈斜路湖畔の絵でも描いておいてもらえれば‥いやそれはかえって不要ですけれど(笑)、ちょっとビックラしました。もちろん玉砂利は健在で、足触りも滑らかだし湯も適温で気持ちいいんですが何だかなー。

ちなみに仕切りの向こう側は通路&女湯になっているわけです。幸い貸し切りとはいってもこれは男の側のわがままでもあります。実は以前この宿の女湯は山側の小さな浴室しかなく、たぶん女性からの苦情があったりしたのでしょう。こういう場合「時間による男女入れ替え制」をとっている宿が多いですが、やはりこの大展望を女性のお客さんにも常時見てもらいたいというのがこの宿の選択だったのだと思われます。そういうお考えであるとすればまぁ風情云々派に勝ち目はありません(笑)。もっともサッシを背にしていれば全く気になるものではありませんし。

屈斜路湖側に大きく取られた窓からは湖がよく見えてなかなかいい感じ。ただしこちらから見えるということは湖上のボートやカヌーからも?(笑)。ちなみにこの時はわれわれだけの貸し切りだったので、サッシの扉を抜けて女湯も見に行きました。右上画像がそれですが、なるほど源泉の投入は女湯側からだったんですね。ちなみに元々の女性湯は右上画像にマウスオンすると出てきます。タイル張りで3人も入ればアップップ。なるほどこれは確かにいただけません。そう考えれば現状の仕切りもいたしかたないように思えてきます。

脱衣場にはどこかのスナックからいただいてきたような(失礼)椅子が並んでおりました。何だかカラオケでも歌いたくなりましたがぐっと我慢(うそ)。湯上がりには汗が引かず、この状態でバイクに乗るとヘルメットの中は蒸れ蒸れーになりそうでちょっとツラいですが、まぁしょうがありませんね今度こそホントに我慢我慢。

というわけで砂湯までやって来ました。とはいえ屈斜路湖畔歳代の観光地である砂湯ですからごった返す人、人。マイ砂湯などを作る気分には全くならず水分補給をしただけで再出発です。ちなみに右上画像はこの夏おしんこどんが編み出した新撮影法=「脳天激写」。いろいろ苦労して撮ってくれたようですが、周りの景色を写し込めないという唯一にして最大の問題点を克服できず結論としては「イマイチ」なのかも知れません(おしんこどんスマン)。でもウン十kmで巡行しているバイクの後部座席からの画像だと思うと「スゴイ」とも思えます。問題は「その困難を感じさせないありきたり(に見える)画像」ですよね。

さて続いては湖畔の某野湯へと向かいましょう。ここかなーと思いながら進んでいくとちょうどボートを台車に乗せようとしている人たちが。挨拶をしてその先を進んでいきます。すると‥



うむむ、こ、コレハもしかして間違いなく間違いない?



ここは「イソ湯」。ツーリングマップルにも載っている割にだーれもいなかったのは、やはり看板なしというのが大きいですね。というか、看板に惹かれて来てみたらこれ(野湯)というのでは多くの人たちが引くでしょうが(笑)。いずれにせよ景観極上、天候快適(暑いけど)、そして何よりも湯加減上等の野湯ときたらもちろん入らずにはいられません!

ちなみに湯温は44℃弱くらい。湖の湖面上昇によってはぐんとぬるくなることもあるようです。ちなみに湖面とは水路でつなげられています。この水路をもう少し深くすれば湯温調節もできるのでしょうが、前にも述べたとおり「温泉力がつきつつあると思われる」Takemaとしてはこの湯温も特に問題なし。難点は着衣時に砂を払う必要があるということですが、そんなのねぇ‥というわけでタンノーしまくりました。

というわけで気をよくして進んでいくといなせレジャーランド跡地に到着。ここにもかつて湖畔の湯があったとのこと行ってみました‥が。

あちゃー、露天風呂は完全閉鎖でありました。ま、そういうもんですけれど。でもこの湖畔あたりに使われぬまま流し込まれている湯があるのではないかと思いましたがあまりの暑さに探索をパス。いやぁこの日はホントに暑かったんです。

で、しばらく行ってコタンの湯。実はあまり「入欲」はなかったんですが、案外お客さんがいなかったので「行きがけの駄賃」ならぬ「行きがかりの入浴」とした次第です。ちなみにおしんこどんはイソ湯もコタンも入浴せずに日陰で休んでましたっけ。すまんね(笑)。



一応男女別ですがその仕切りはごらんの通り。でも湯が新鮮味に欠けた気がするのでもういいかな。



花も恥じらう女性の方はすぐ手前に共同湯があります。本当はこちらに入りたかったんだけど時間が‥。

ちなみにTakemaが湯を上がった時点で11:30だったのであと30分待てば一番湯を楽しめたのかも知れませんが、そこまでのこだわりはないというか、それより「次の湯」を目指して先に進みたいのでパスです。またいつか来ることもあるでしょう。

さてこのあとは初めての「和琴半島」へと向かいます。でもその前に腹ごしらえしとかなきゃというわけで、R243とのT字交差点の向かいにある「はなこや食堂」へと吸い込まれていったTakema&おしんこどんだったのでありました。

おしんこどんはホワイトカレー、Takemaはカニバーガーと牛乳を注文。そんなわけで左上画像のようにのんびりと待っているうちに、次のお客さんが入ってきました。ん?んん?あれれ!

実はこの日の夜にはラルゴにてご一緒する予定のおとうだったんですが、聞けば「そろそろ昼飯と思って走っていたら、どこかで見たバイクが駐車場に止まってたんで来てみたのさ」とのこと。いやー上士幌でチラリとお会いしたきりでしたね!そんなわけでしばしの近況報告ほかでワイワイ。数時間後の再会を約束してお別れしたわけです。

そんなわれわれが次に目指した和琴半島。ここに行くのは20年弱に及ぶTakemaの北海道旅行においても初めてのことなのであります。お盆前とはいえ平日の午後でしたので人出は許容範囲、これならこのあと目指す湯もまぁ何とか?

湖岸では家族連れを中心に湖で遊んでいたり、木陰でビールなど飲みながらゆっくり本を読んでいるお父さんなど、何だかちょっと非日本的な「バカンス」のにおいが漂っていました。この人出でこのロケーションであれば自分も同じようにくつろいでも良いな、和琴も捨てたもんじゃないなと思いを新たにしましたが、昨日(日曜日)などはぐっちゃんぐっちゃんに混雑していたことでしょうね。

というわけで歩いていくと和琴の無料露天風呂がありました。お湯はかなり熱めで、今や日本相撲協会所属力士においても死語となりつつあるような「人間、辛抱だ」(by 元二子山親方)系の忍耐が必要となりそうです。浴槽内のコケもかなりゴーカイですが、これについては「浴槽内のコケは無害です」という旨の掲示がありましたっけ。どうしようかな?と微妙に悩みましたが、まぁここはパスしても良いかなと考えスルーすることに決定。数よりも楽しさを優先というか、湯温が47度を超えていたので恐れをなしたというか(どう考えても後者)。

で、さらに進んでいくと今度は無人の共同湯に到着です。ここは何とかして入っておかないと後悔すると思われるので「入浴最重点施設」として位置づけしてきました。ここも「かなり熱い」ということですがどんなものでしょう?

先客なしでまずは一安心ですが問題はお湯の熱さ。計測してみると‥うーむ46.8度とは、「己の限界に挑む戦う男の飽くなき浪漫」的なキナ臭さを感じる世界です。さーてどうする?メロスはセリヌンティウスを助けることができるんでしょーか?(意味不明)。

ちなみにこの浴槽の温度調節は排湯路をたどった先、建物の外で湖と接する部分にある土のうで調節することになっていて、


(一見すると「あれ、逆じゃないの?」と思うかも知れませんがこれで正しいんです)。

ということになっています。でも‥右上画像にマウスオンすればわかるように、この時はすでに土のうが積まれていたんですね(ちょっと低めでしたが)。ということは「この温度よりぬるくすることは事実上不可能」と思われました。しかしここで新たなアイデアが。それは‥

というわけで何とか「入浴」を果たしたわけでありますが、何だか惨めったらしいですよね(笑)。と、ここで全身浴をしたことにより一時的にTakemaの「限界温度点」が上昇したような気がしました(笑)。さらに、メイン浴槽の奥側のほうが手前側より気分的にぬるいような気が(自噴部分からビミョーに遠いからですかね?)。というわけで行くゾー!



はふーっ、熱かったけれど大満足!脱衣場の窓から吹き込んでくる屈斜路の風に「無事生還」を感じます(笑)。しかし汗は全然引かなかったぞ。

さて続いてはさらに和琴を楽しむことにいたしましょう。ふたたび遊歩道を歩いていくとそこには‥(以下次ページ)。
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