ぐふふっ、極上湯発見。

− 2009北海道ツーリング本編その21 屈斜路界隈の良い湯&野湯など(2) −

そんなわけで遊歩道(一部は旧遊歩道)を進んでいきます。この界隈にはいろいろな場所から源泉が湧出しているようなのですが、この日は微妙に湖面が高かったせいで水没している箇所もありました。「こりゃダメかもなぁ」と思いつつも、目指すターゲット湯にむけて歩いていくと‥。



ご覧のような極上の野湯が!ちなみにこの湯そのものは微妙に遊歩道から見にくい場所にあるというのもポイントが高いです。それだけ「さらしもの入浴」を避けられますからね。

さて肝心なのは湯温です。この時は時折波が湯縁を乗り越え入り込んでいましたから、いくら見かけが極上でも湯温が低すぎれば「それすなわち忍耐の湯なるべし」となってしまいます。というわけで木の根を伝って下に降り、湯船に手をつけてみると‥





というわけで嬉しい入浴。いやーここは最高ですなぁ。

ちなみに先人の記録を見るとここは「旧展望台下の湯」とか「和琴奥の湯」などと呼ばれているようです。この時期湖上には多くのクルーザーやカヌーが楽しそうに走り回っているのですが、ここは上画像のように木々が野湯を覆い隠すように繁っているので湖上からは目立たないようです(実際、小型ボートに向かって手を振ってみましたが気づかなかったみたい)。

さてそれではカメラを湯船に持ち込んでみましょう。

何と源泉は湯船横の岩の割れ目から豊富に出ていました。源泉温度は42度くらいで快温快適です。ただし湖水の流入により湯船の奥は40度あるかないか。底の方はちょっとひんやりしていたのでぐるぐると人間攪拌機になって頑張りました(笑)。

前述の通り湯船自体は遊歩道からも湖からも目立たないところにあるということで、この日朝一番の仁伏保養所のあと湯に浸かっていなかったおしんこどんもやってきました。



というわけで夫婦で楽しみましたとさ。


「旧展望台の湯」

波の子どもたちがちゃぽちゃぽ入りこむのも何とも野趣あふれていてイイですねー。誰も来なかったので結構長湯しましたわ。

Wmv形式、2.55MB、1分05秒


十分にお湯を楽しんだあとは和琴最後の「見学場所」であるオヤコツ地獄を目指します。先人の皆さんは斜面を下って湖岸まで降り入浴を完遂なさっていたようですが、現在その踏み分け道は通行禁止になっていますんで、遵法自治を家訓とするTakema(それはうそですが)はもちろん降りていくのを断念したわけであります。もっとも、ボートでやってきた7-8人の団体客がはしゃぎながら温泉タマゴを作っているのが見えたから「こりゃしばらくダメだ」と断念したわけでは決してありません(笑)。



屈斜路湖ってここまで乗り付けていいレンタルボートやレンタルカヌーはないみたいですね。ゴムボート持参か?(持ってないって)

そんなわけでそろそろ来た道を戻りましょう‥ん?おしんこどんは何やらゴキゲンの様子です。



一人はしゃぎを敢行するおしんこどんでありました。

さて再びバイクにまたがり、和琴界隈最後の湯、今度は宿の湯を目指します(ホントはもう1つ野湯を訪問するつもりだったんですがしっかり失念していました)。それは和琴半島の付け根付近に位置する‥



こちらの「三香温泉」。他に車はなくどうやら貸し切りで利用できそうです。

なぜ三香温泉なのか。それには理由があります。実はこの温泉宿は現在売りに出されているそうなのです。この話を聞いたのはずいぶん前のことだったんですが、今回出発前に調べていたら何とまだ営業なさっているとのこと。となれば今回訪問をせずしてどうする!というわけなのです。右上画像にマウスオンするとその旨の掲示画像に変わります。

ちなみに売却の話が出たのは2007年のことらしく、その理由は「オーナーが高齢で身体がいうことをきかなくなり思うに任せないところが出てきたのでお客さんに迷惑をかけたくない」ということのようです。経済的な事情からではないので売却が決まるまでこうして営業を続けて下さっているわけですが、なかなか買い手が決まらないようですね。と、さっき「大道開発」のサイトを見ていたら三香温泉の物件が表示されなかったんですが?(2009/10/19)。もしかして売却先が決まったのかな?ちなみにオーナーは「居抜きのまま買ってくれる人にしか売らないことにしている」とのことでした。どうなったんでしょう?

さて訪問時(2009/8/10)の旅行記に戻りましょう。入口右側にある共有スペースは真ん中に薪ストーブがあってなかなかいい感じ。いったん建物を出て中庭を通り露天風呂の脱衣場に向かうと、脱衣場内にもストーブがありました。こちらも薪ストーブが設置してあり、冬にも来てみたい気がします(来られるかどうかは別問題ですが)。ではでは露天風呂へ行ってみましょう!

おおーっ、ひろーい露天風呂が!ちなみにかけ湯&あがり湯用の小さいコンクリ枡が手前にありましたが(やや熱めながら適温)、メイン湯船に手を入れた瞬間、ついついそのコンクリ枡に入りたくもなりました。なぜって‥

はひー、何だか今日は激熱の熱湯甲子園系が多くてへたれモード炸裂です(左上画像マウスオンで湯温表示に変わります)。しかしまぁここまで来たら入るしかない??‥と、浴槽内の仕切りに注目すると、かなり迷路のように入り組んでいますね。左上画像の一番右側が源泉投入口、湯温計測場所はその反対側(左側画像の手前一番左側でしたが、湯口から一番遠い場所は多少なりとも湯温が下がっているはずでしょう?

というわけで同画像の一番右奥にある廃湯口あたりで再計測してみると‥


(何だかよくわからない表現ですが意図するところはおわかりかと)

というわけで入浴を果たしたのが右上画像というわけですね。しかしこれで終わりとはいたしません。この「ぬる湯」で十分に身体を慣らしたあとにすることといえば言わずと知れた「あつ湯チャレンジ」!‥のつもりだったのですが、「そうまでして身体を痛めつける必要もあるまい」というわけで右側の岩のあたりまで移動したところで入浴終了といたしました。

このあとは一路川湯へと戻ります。出発は15:45頃でもうだいぶ日も傾いてきましたが、夏のこの時期ゆえまだ夕方というわけではありません。でもわれわれは早めに戻っておく必要があったのです。それは‥

前ページで登場したおとう、そして前夜からの連泊組であるはとりくん、そしてさらにはのらさんまで集結し、総勢5人の大宴会がここに挙行されるのであります(笑)!と、その前にラルゴのお隣に位置する川湯神社でこの時期毎夕に開かれている縁日にみんなで行ってみました。



ちなみに獲物ゼロは「懐かしいなー、何十年ぶりだろ?」と言っていたお○うだけでした(笑)。大物狙いだったんでしょうね。

このあとはいよいよ宴会となるわけですがさてどこの店へ‥



味楽寿司のご夫婦もこれには苦笑というか、でも「初日:1人、2日目:3人、3日目:5人」と倍々ゲーム(いやちょっと待て倍じゃないですな)でお客さんが増えたきたわけで、多少なりともにこやかに笑って下さったと信じることにいたしましょう!というわけで乾杯!ちなみにTakemaだけは3日連続の海鮮夜食ですが全然飽きないこの味楽寿司さん、川湯の夜を楽しむのに絶好です。皆さんもぜひ!

さて翌日はいよいよラルゴを離れて知床方面へと移動です。まだ好天が続くのでビックリ仰天でんぐり返し!
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