海の向こうに見える島は?

− 2009北海道ツーリング本編その22 バリバリ快晴の中羅臼へ移動(2) −

そんなわけで再び走り出します。海岸沿いに出るとさしもの気温も低下し、走っているうちはポロシャツ一枚だとちょっと寒いくらいです(とはいえポロシャツ1枚で走れてしまう温度はこのあたりだと年間で何日あることか‥)。しかし停車するとつよーい日射しでジリジリ‥汗が噴き出してきます(この日は見事に無風)。ま、このまままっすぐ行くと今日の目的地羅臼に早く着きすぎてしまうので、暑いですがどこかで寄り道を‥お、海側に駐車帯があったので急遽入ってみることにしました。



おお、ちょうどよく「国後島」の看板があったのでパチリ。

さてすでに時はお昼を回っています。というわけでランチといきたいわけですが、ここで一つの問題が。昨日まで3日連続で夕食が海鮮系だったので、味覚的に「できれば非海鮮系ランチが食べたい!」という気分満々だったのであります。

しかし、点在する食堂はどこもかしこも「獲れたて海幸満載!」を売りにするお店ばかり。今考えてみればそのようなお店でもメニューの中には非海鮮系もあったと思うんですが、この時はそんなことを全く考えることもなく「あ、また海鮮食堂だ、パス!」とそのまま走り続けておりました。おバカですね。

で、ふと気がつけば羅臼の道の駅まで来ちゃったもんで万事休す。仕方なく?ラーメンなどを注文しますが‥



Takemaの「味噌ラーメン」はいいとして、おしんこどん、それって海鮮系塩ラーメンのような?(笑)。

ちなみに味的にも味噌ラーメンが正解であったことだけをここに付け加えます(苦笑)。

さて、しかしまだ宿に行くには早すぎる‥というわけで、セセキ&相泊温泉に足を延ばしてみることにしました。いったい何年ぶりだろう?少なくともここ10年の中では全く行ってないし、Takemaの北ツーリングでもかなり初期の頃だったと思うので、1990年代前半〜中頃以来かな?

というわけでセセキ温泉へ。ちなみに後日、この日の朝別れたはとりくんが「この時間帯にこのエリアでTakemaバイクらしき車両とすれ違った」と連絡をくれました。たぶんわれわれでしょうな。でも油断していたのか全然気づきませんでした(苦笑)。で、着いてみると‥



見学の方はおられたんですが入浴者の姿はなし。というか、たぶんこの様子だと入浴の許可をもらえないんじゃないかな?というわけで残念でした。確か初入浴時も前日がダメで、別の日に来て入り直したような気がしました。確か芋洗い状態だったような記憶も(笑)。

ま、ここはあまり期待していなかったのでどうでもいいです。それよりも、この界隈で「別に湯が湧く場所がある」という未確認情報(ぬるくて入れないという説もある)の真否を確かめる方が先です。しかし海岸沿いには「羅臼昆布の干し場」があって、どこもまさに作業の真っ最中。こういう時は部外者は立ち入らない方がいいよなと自粛し、結局野湯探索もあきらめた次第です。で、「ここなら間違いなく入れる」相泊温泉へレッツらゴー。

さすがにこの時間は地元の方々よりも観光客の姿が圧倒的に多く(多分全員観光客)、そうなると皆さんこの湯の温度にしかめっ面となるわけですね。いわく「ダメですよこの温泉、熱すぎて入れませんよ」。

どれどれ、ふーむ確かに熱めではありますが入れないなんてことはないなぁ、というわけでかけ湯をした上でそのままチャポリ。ついでにさっき話しかけてくれた人にカメラを御願いして撮ってもらったのが右上画像というわけであります。

ちなみに実際の湯温はどれくらいあるのかと思って測ってみたら‥「45.2度」でありました(右上画像マウスオン)。その旨をこの場にいた皆さんにお伝えすると「うぉー」とか「そうかぁ、そりゃそれくらいあるだろうなぁ」とか、皆さん何だか妙に納得した感じです。「でもこういう時はかけ湯を入念にして身体を慣らすと案外入れちゃうもんですよ」と、しったか系のアドバイスをすると、先ほど写真を撮ってくれた方が忠実にかけ湯入念系を開始、めでたく入浴成功となりました。なおそのあと「ところであなた、何でそんな温度計を携帯しているんですか?」と突っ込まれたとか何だとか(笑)。

さて、そうこうしているうちに日も少し傾き始めました。今から羅臼に戻れば本日の宿にも早めチェックインができそうです。そんなわけでいざ羅臼に向けて反転出発というわけですが、その前に先ほど道の駅での昼食時に着電した電話内容についてお話ししておかなければここからの展開がつかめません。そのやり取りはというと‥。
Takema RRRR‥「ハイ、Takemaですが。」
宿の方 「もしもし、こちらは羅臼温泉「ホテル峰の湯」です。Takemaさんは本日から3泊の予定で別館の『山小屋峰』で素泊まり宿泊の予約を頂いておりますが、それに間違いございませんよね?」
Takema 「は、はい、そのように御願いしておりますが‥」
宿の方 「実はですね、今晩は『山小屋峰』の宿泊者が少ないものですから、もしよろしければ本館ホテルの方にお泊まりいただけないものかというわけでお電話申し上げたわけです。もちろん料金は山小屋峰と同一料金で構いませんし、3泊ともホテルにお泊まりいただいて構いません。いかがでしょうか?」
Takema 「はぁなるほど、そういうことですか。私どもとしてはそれで特に問題はないのですが、ただ‥。
宿の方 「ただ?何でしょう?」
Takema 「実はいろいろ調べている中で、そちらの『山小屋峰』だけが別の源泉を引いているという情報がありましたのでちょっと楽しみにしていたんです。この滞在期間の中でそちらのお風呂にも入れていただくことは可能でしょうか?」
宿の方 「あ、それは全く問題ございません。ホテルの者に申しつけていただければご案内いたしますので。」
Takema 「そうですか!(嬉)。ではこちらとしても全く問題ございませんのでよろしく御願いいたします!」
宿の方 「ありがとうございます。それでは、ご到着をお待ちしております。」
というわけで、山小屋泊まり(もっとも実際は個室で泊まれるようですが)が転じていきなりのホテル泊まりになっちゃいました!なお、このあたりの実際事情についてはあとでオーナーから伺っているので、差し障りのない部分だけ、あとのページで紹介させていただきます。

そんなわけで「ホテル峰の湯」へ。今気がついてみると宿の全体写真を撮るのをすっかり忘れていたのですが、まぁ検索していただければわかりますね。ちなみに1泊2食でこのお盆直前のハイシーズンでは10000円を下ることはありません。実は以前、前のページで書いたようにTakema父と2人でここ峰の湯に泊まった時は確か1人12000円くらいでしたから。それが今回8/11-13の宿泊で、素泊まりとはいえ‥

あぁ何とも太っ腹、いやこんな言い方は失礼です、何とも良心的な「峰の湯」さんではありませんか!しかも設備はもちろんホテルですからちゃーんと揃ってますし、何とも思いがけないラッキーに感謝感謝の大観覧車の大玉花火2万発なのであります。

チェックイン後に案内された部屋は鉄筋三階建てのメイン棟左側に続く隣棟でした。でも室内設備に全く問題はなく、しかも1Fの一番奥の部屋だったので非常口となる外扉から出て表でタバコを吸うことができ、立地的にも(Takemaとしては)最高でした。あ、峰の湯さんが全館禁煙というわけじゃなく、Takemaが単純に分煙しているだけですので誤解なく。もちろん室内に冷蔵庫もTVもトイレも完備、ふとんもフカフカだし、こりゃあ嬉しいじゃあーりませんか!

そんなわけでまずはお風呂に行ってみましょ。



なお、これらの画像は全て「朝一番入浴時」に撮影したものです。夕方はかなり人が多かったので。

確か父と来た時には、Takema自身も「温泉力」を付ける前だったからなのか「ここのお湯、かなり熱い!」という感じだったのですが、かけ湯をした瞬間に「あれ?あれれれ?」。なぜかかなりぬるいんです。体感41.5度くらい?先に入っていた複数の家族連れが相当加水しちゃったのかなぁ?ちなみに源泉は98度の超高温ゆえ約20%の加水をしているとのことですが、これは全く問題なしです。熱交換はすばらしいアイデアですが、宿それぞれの考え方もありますしね。

続いて行った露天もかなりぬるいんですよね。あとで聞いたところによると、「タイミング的に湯花を除去するフィルターを交換する直前だったのではないか」ということでした。なるほど目詰まりしていたというわけですね。もっとも「交換するといきなり熱くなっちゃうんでタイミングが難しい」とも。なるほど、それじゃまたあとで入る時を楽しみにいたしましょ、何たって3泊もするんですから!

夕食は‥未だ海鮮系に積極的になれなかったので羅臼のセイコーマートで朝食と合わせて買い込んできました。昨日までのお寿司やさんでの享楽と比較したら雲泥の差がありますが、それは同時に「お財布にとーっても優しい」とも言います。結局羅臼滞在時全ての朝夕食はセイコーマートに頼りまくりでしたっけ。焼酎も買い込んだし、お湯ポットがあるのでお茶割りもOKで特に問題はなしと。

というわけで優雅なホテルライフを満喫しつつあるTakema&おしんこどんでありました。このページはかなり短いんですが、このあとは話がいきなり野湯系に飛びますんでここでおしまいといたしましょ。
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