− その4 急遽の湯めぐり&まさ屋訪問、そして「トキメキのTEL」! −



あーあ、すっかり雪の帽子をかぶっちゃってます。

昨日携帯で宿の方とやり取りした中でTakemaがした質問の中に「もし除雪が追いつかなければ翌朝も宿から出られないということはあり得ますでしょうか?」というのがありました。すると宿の方からは「その心配はありません、温泉付近の除雪は下から除雪車が上がってくるのではなくこの十勝岳温泉から出発ですし、朝4-5時から作業を始めるので‥」というお返事が。

なるほどそれなら「脱出不能」はないということはわかります。しかし問題はゲートまでの送迎車を何回も出せないという事実。ちなみにこの朝の時点ではまだ道道そのものの道路閉鎖は続いていましたから「朝一番で上がってくる町営バスで下る」こともできません。というわけで、8:15頃には送迎車でゲートに戻ってきてしまったわけです。



まぁしゃーない、まずは雪を払ってエンジンかけてと。ゲートは未だ閉鎖中(右上画像マウスオン)。

前のページの最後にも書きましたが、スノーモービルが×だとするとこんな早い時間から何をすればいいんでショッカー!しかも今日は道楽館泊まりなんですが、もう宿まで40分くらいのところにいるんですがー!

実はこの辺ってあんまり詳しくないんですよね。とはいえ「○○展望の丘」なんて場所は今日あたり「難行苦行千日回峰行」みたいな大風+雪のはずですし、かといって「硝子細工とオルゴール美術館」みたいなところに入場料を支払って入ったら(そんなのあるかどうか知りませんがイメージとしてね)Takemaはたぶん5分で出てきてしまうのでお金の無駄&全然時間つぶしにもならないこと必定です。

もっとTakemaらしく時間をつぶせる場所はないだろうかとTマップルを眺めます‥たとえばこんな時Takemaがよく行くような場所といえば‥あ!こ、コレハ!

しかし温泉宿を早出してどこに行こうか考えてやっぱり温泉というのは「一番Takemaらしい」というか何というか(苦笑)。なお、ここまでの一連の思考におしんこどんの意向は一切組み入れられませんでした(すまん)。いや自衛隊の駐屯地見学なんてのがあればそれでもよかったんですが、まさかこの時期にそんな呑気な行事があるはずもなく(そもそも道道の隣に位置する演習地で朝からしっかり演習してました)、またおしんこどんもTakema同様この辺には詳しくないですからねー(無理矢理言い訳)。

ちなみにこの温泉にはあまり詳しくなかったんですが「ぬるいが源泉かけ流し」であるということだけは覚えていました。が、さすがに冬真っ盛りのこの時期、しかもまだ9時にもならないこの時間にやっているのかしらん?そう思って玄関まで行ってみるとそこには次のような掲示が‥

うわ、すでに余裕のよっちゃん酢浸けイカ!というわけでさっそくお風呂をいただきましょ!



ちなみに日帰り入浴の料金体系は「一般/600円・防衛省/500円」となっております。さすが駐屯地至近!

ところで何でこんな朝早くからやっているのかというと、こちらは日帰り専用施設じゃなくてちゃんと宿泊施設を備えた「宿の湯」だったからなんですね。道理で‥。なお正式名称は「フロンティア フラヌイ温泉」。「フラヌイ」とはアイヌのことばで「臭くにおう泥土」とかいうことなのだとか。十勝岳の硫黄絡みのようです。

この日の男湯は「西湯」。いざ浴室に入っていくとだーれもいません!というわけでかけ湯をしようと洗面器を手にして近くの浴槽へ。へ?「源泉を加温」?

石造りのくまさんの口から湯が出ているのはいいとしてその上の表示が気になります。実はそのすぐ左にもう一つ掲示があって、「一部循環」とも書かれておりました。は、話が記憶と違う?‥と思ったら、なんと右上画像の奥に見える洗い場、そのまた奥に源泉浴槽があったのでありました。あー驚いた。



これこれ、この湯の話を聞いていたのですよ。

というわけで最初に加熱湯に浸かった上で「満を持して」源泉湯に移動です。最初はひやっとしますが浸かってしまえば何ということはない‥ん?ん?んんんんー??

見る見るうちに手や足の毛に気泡がたーっぷり付着!ちなみにこの源泉浴槽は湯の投入が浴槽底付近からですし、途中貯湯槽などは設けていないということですから、まさに汲み上げられた源泉が一度も外気に触れることなくこの浴槽に流し込まれているというわけですね。非常に素晴らしい湯使いに驚きました。もちろん投入量もかなりあり、ため湯とは全く縁がない感じです。

なお飲泉許可のある源泉は、浴室内の飲泉場で飲むことも出来ます。味は金気こそバーデンの湯より薄いですが、何だかちょっと違う味もしたような?西湯内に併設されているサイロ風呂は冬期閉鎖中でしたが、なかなかに満足しましたフラヌイの湯。

さてお風呂から上がってあらためて外を見ると、雪、降ってません。風、止んでます。空、そんなにヤバい感じの暗さじゃないんですが。これはもしかしてと思い、Sottoooさんに電話して「午後にスノモに乗れるってこと、ありませんでしょうかね?」と聞いてみると「天気だけじゃなくて吹きだまりの問題とかがあるから難しいんじゃないか」というお返事。そりゃそうだな、ならば今日1日ゆっくり過ごそうということでロビーにてのんびり朝刊などを読み始めたTakemaでありました。すると何とも気になる記事が目に入ってきました。



ええっと、何だか昨夜から道内はすごいことになってるようなんですが!

まずは左上画像から。どうやら昨日の午後あたりから新千歳はマヒ状態に陥り、ロビーにあったTVから流れるニュースでは「今日は朝から全便欠航状態云々」。うわー、一昨日のうちに道内入りしておいてヨカッタ!でなければ、スノモが出来るとか何だとかよりも前の問題として「全てキャンセル」の憂き目に遭ってショボネーンと有給休暇を朝からお酒飲んで過ごすしかありませんでした!(笑)

そして続いての右上画像は昨日の午後のようですが‥ん?んんん?その区間ってわれわれも昨日の午後、立ち往生の約2.5時間前に通過してきたはず!われわれの通過後に列車が立ち往生するほどの大荒れになるとは、いやー、これまたアブナイところだったのね。

しかし「第三の驚き」がこの数時間後に待っていようとは、Takemaもおしんこどんもお釈迦様でも気づいてはいなかったのであります(謎)。

そういえば、ここフラヌイ温泉には無料のネットPCがあります(時間制限あり=30分)。利用希望者はレセプションに申し出て‥ということですのでおずおずと申し出てみると、「はいいいですよ、終えるときにはログオフ状態にしてくださいね」というわけで、係員の女性にログオンしてもらいました。あとから上がってきたおしんこどんは、女湯側にあった「ヘラクレス大カブトムシのさなぎ」「おおうっ!」とたまげ恐れる系のうめきをあげていましたが、Takemaは見に行きませんでしたっけ。

さて10:15を回ったあたりで出発です。基本的にヒマなのは確かなので、このあとは開店時間を待って足かけ6年ぶりになる富良野のまさ屋さんでランチとして、その後は状況が許せば天人峡温泉にでも行ってみようか、んでもって最後に白金温泉のペンションの湯(休業中だが日帰り入浴は受け付けている)に立ち寄った上で道楽館入りしようというプランを立てたわけでございます。え、どこで立てたって?フラヌイの湯に浸かりながらです(笑)。



でも何だか、天気も視界もよくなってきていませんかね?



鳥沼の脇を通過。ここは今キャンプ禁止なんですよね。強者どもが夢のあと‥。

さてそんなわけで富良野駅前には10:50頃着いちゃいました。開店は早くても11:00だろうし早く行ってもじゃまになるだけなので、駅前のロータリーに入って車を止めようと思ったところで、突如としてTakemaの携帯電話がぶるルンぶるルンと騒ぎ始めました。誰かなと思って画面を見ると、あららSottoooさんじゃないのさ。何だろうと思って電話を取ってみると‥

ぬ、ぬわーんと!どんでん返しにちゃぶ台返し、ひっくり返してターンオーバー!ちなみにこの時富良野では雪も止んでいましたが、まさか上富良野でも気象回復ゴキゲン回復勇気百倍アンパンマンとは!(意味不明なくらいに嬉しかったのだとご理解下さい)。もちろん二つ返事でお願いしたのはいうまでもありません。時間的にも食事をしてから戻ってちょうどいいくらいだし?うーむ、何だかわれわれの思う通りにコトが進んでいくぞ!

というわけでまさ屋さんなのであります。実は計画通りに進んだ場合は午後にここにおじゃましようかと思っていたので、結局順番が入れ替わっただけ、フラヌイ温泉がオプショナルツアーとして追加されたという形になったわけです。

お店の開店時間は11:30からでしたが、まさ屋んさんのご厚意により早めに店内に入らせてもらうことが出来ました。うわー本当に久しぶりなんですが、まさ屋んも変わりなくお元気そうで何よりでした。もともとまさ屋んさんとは、国は違えどお互いワーキングホリデー経験者ということもあり最初に訪問した旧店舗の時代から妙に話が合ったような記憶があります。もちろん今さらWHの話でもないんですが、お店の話お子さんの話、そしてお母さんコミュニティの話にTakemaの旅話と、支度中のお忙しい中にもかかわらず今回もまたいろいろとお話しさせていただくことが出来ました。



そしてわれわれの今日のランチ、オムカレーとふわふわ男爵玉の登場です!(オムカレーには牛乳付き=左上画像マウスオン)。

ふわふわ‥はまさ屋オリジナルで、確か前回来たときも頼んだような気がします。久々のふわふわ‥をハグハグといただく心地は格別です。そしてもう一方のオムカレーは、富良野の「ご当地メニュー」として市内の飲食店10店にて各店ごとに工夫を凝らして提供しているようで、どうやら「富良野オムカレー」を名乗るには次のような条件があるようです。

第1条: お米は富良野産を使い、ライスに工夫を凝らす

第2条: 卵は原則富良野産を使い、オムカレーの中央に旗を立てる

第3条: 富良野産の「チーズ(バター)」もしくは「ワイン」を使用する

第4条: 野菜や肉、福神漬(ピクルス)なども富良野産にこだわる

第5条: 富良野産の食材にこだわった一品メニューと「ふらの牛乳」をつける

第6条: 料金は税込み1,000円以内で提供する

原則としてスパイス以外は「地産地消」にこだわってほしいという提唱者の心意気が感じられます。ちなみに肝心のカレールーについての条件がないのは、ルーにまで条件を付けてしまうと各店のオリジナル度が出しにくいということなんでしょうね。ちなみにわたしの親族にはスパイスの専門家がいたりします(笑)。ちなみにまさ屋さんのカレーはコクと深みのあるテイストでわれわれ好み、こちらも美味しくいただきました。

ちなみに今回の訪問ではビールが飲めなかったのと(あ、こりゃいつものことか)、せめてもう1品頼みたかったんですが時間の都合で自制したのとが心残りです(笑)。まさ屋ん、今度はそんなに間を置かずに再訪したいと思いますのでまたよろしくです。

そんなわけでそれから約30分後、無事「かみふらの道楽館」に到着です。と、Sottoooさんはやっとやんだ雪の除雪作業に邁進なさっておいででした。「雪とは専ら観賞するもの詩歌の種であり遊興の対象だ」と捉えてしまう雪なし県在住のわれわれのような存在は、江戸時代に越後にて生まれ育ち雪国の現実をかの地の人々に伝えようとした鈴木牧之氏に



「ほぉーら、記念写真だかんねー、わーい、すごい雪だねーっ」なんてやってると‥

って一蹴されてしまいそうな‥否、それより前に目の前のSottoooさんに張り倒されそうな気がしますです(お客でヨカッター‥いつもお客ですが(大笑))。

さてそんなわけでスノーモービルなのであります。道楽館さんにお送りしておいたヘルメットや防寒用品等を取り出して‥では、会場である四季彩の丘にイッテキマース!
[戻る] [次へ]