− その8 ラルゴはよろし、御園ホテルの湯もよろし、相撲記念館の化粧まわしはなかなか重し −
いいですラルゴ、おしゃれな外観も人も。
そんなわけで翌朝は快晴!前々日は大荒れで根津さんも「いやぁ一昨日はすごかったです!」とおっしゃるほどだったのですから本当に暴風雪バリバリ2009冬の伝説モードだったのでしょうね。それにしても本当にいい感じで嵐を避けられてよかったー(しみじみ)。
さてそんなわけであらためてここ御園ホテル別棟「ラルゴ」さんを画像とともにご紹介いたしましょう。
根津さんいわく、「ここはもともとホテルとして作られた施設ではないんです」。なるほどそれなら室数5部屋というのも納得いきますし、ラウンジが広いのも「仲間うち」を前提としているのならよーくわかります。ちなみに御園ホテルの施設になる前には住み込みの調理人さん?もおられたのだとか。何だか高級な施設だったのね。
ラウンジ回りの調度品もかなり質が高いです。オーディオなんかもかなりいい感じですし(これは根津さんが購入なさったものかもしれませんが)、画像ではわからないと思いますがちょっとしたテーブルも「うわー、こんなの滅多に見ないぞ」と驚くものがいくつかありました。根津さんいわく「ここはリピーターのお客さんがものすごく多いんです」と言うことでしたが、それってものすごくわかります。だって自分も「今夏に来るときは必ずここに泊まりたい」と思いましたからね。
建物の設備そのものは多少古びているところもありますが(例えば2Fトイレがみな和式だとか=ちなみに1Fトイレは暖房洋式便座)、でも全体の造りがゆったりしているのは間違いないところです。バブリーな時代の産物なのでしょうか?そういえば根津さんが管理を引き継ぐ際に前任者の方が「節約しないと維持費がとてつもない額になりますから‥」とおっしゃっていたとか。詳しくは書きませんが、お話を伺ってぶったまげました(笑)。
上記2枚の画像は前夜のうちに撮ったので妙に暗いですがお許し下さい。で、2Fの階段上には無線LANのアンテナがありPCを持参すれば無料でネット接続可能ですし、電気ポットでは常時お湯が沸かされていて無料でコーヒーが飲み放題というありがたいセルフシステムもあります。また素泊まりの宿ということでちゃんと電子レンジも備えられていて、セイコーマートで買ってきたお弁当もここで温められます。これはかなりポイントが高いです。
で、特筆すべきはやはり温泉です。男女別の内湯(ただしこの日はわれわれの貸し切りだったので男湯側?のみでしたが)はラルゴの独自源泉利用ということで、ごく浅い湯脈を各宿が利用しているとはいえやはり「ここだけの湯」のポイントは高いです。PHが2を切るほど酸性度の高い川湯の湯なので、目に入るとイターイ!
この最終日、川湯温泉発の列車は11:43発なのでかなりのんびり出来る‥というわけで御園ホテルの大浴場に行ってみることにしました。それにしてもこの日は昨日までとはうってかわって青空と太陽とが目にまぶしく、何とも嬉しくいい感じです。それとともに、この土日で「北の大地を楽しもう」と考えてお越しになった皆さん、大荒れの中お疲れさまでした(苦笑)。
神社にもまだ足跡は付いてませんね。交差点にある温度表示によると(右上画像マウスオン)‥うーんやはり暖かい。
(左上)氷点下だとすぐこれをやりたくなります。(右上)川湯温泉の共同湯ですが今回はパス。夏に来るから待っててね。
かくして御園ホテルに到着です。レセプションの方も感じよく、なかなかよいホテルですが‥自分はやっぱりラルゴ派かも(苦笑)。
時間的にも9時少し前というわけで宿泊の方々もチェックアウトの準備にいそしんでいるはずの時間ですし、何といっても月曜日の朝ですからもともとそれほど混んではいないだろうと考えてこの時間に訪問したのですが‥さーってお風呂の混み具合やいかに?
ではでは、お風呂をたっぷりと満喫させていただきますっ!
内湯浴室内はこの時期のお約束という感じの湯気でモウモウとしていました。しかし今回の旅行からは新兵器の「防水カメラ(Pentax Optio W60)」を導入しましたから、曇るレンズ(というかレンズカバー部分)にお湯で湿らせた手で曇りを直接拭うという荒行が可能になったのであります!(もちろん源泉湯で拭ったり、源泉に直接カメラを浸けたりはしていません。PH1.98をなめると大変なしっぺ返しをくらいそうです)。
さて続いては露天風呂に出てみましょ。この日はほぼ無風に近かったので、寒いは寒いですが凍えるというほどではなくてなかなかヨロシイです。
あー、これぞ極楽、川湯温泉に来た甲斐がありました!
とうとうと流し込まれる源泉はもちろん嬉しいんですが、内湯との出入口付近に設置された源泉ミニ放水は、床の凍結も「冷たさ」も防げる細かな気遣いですね。
そんなわけでお湯もタンノーし、脱衣場にあったサービスの麦茶もしっかりいただき、さてそろそろ宿へと戻りましょう。なお、御園ホテル正面右側には従業員さん手作りの足湯があったりしますのでお見逃しなく。
しかしせっかくなので昨夜ライトアップされていた湯の川のあたりにも行ってみましょうか。ほとんど通り道みたいなものですし。
うわー、これだけ源泉が豊富な湯の川ですから、スコップがあれば即席湯船ができちゃいますねー。ただしその場合、他のお客さんからの冷たい目と、また公序良俗に反するという意味で国家権力との反目、さらには形状改変により国立公園法などにも抵触することが予想されますから、要は「そんなのやめといて素直に施設のお湯をいただきなさい」というわけですね(笑)。
さてラルゴさんに戻り、そろそろチェックアウトの時間が迫ってきていたにもかかわらず「最後の1湯」というわけでラルゴの湯に浸かり、入浴後はこれまた急いで準備して‥10:05にチェックアウトとなりました(何だよ時間オーバーじゃないかというツッコミはなしにしてください)。そんなわけで最後に根津さんと記念写真♪
いや本当にお世話になりました。たった1泊ですが存分に楽しませていただきました。出来ればまた夏におじゃまいたします!
さて川湯温泉駅行き連絡バスの発車までにはまだかなり時間がありますが、われわれ的には「ある程度時間がなければ困る」のでありました。それはなぜかといえば‥
お相撲好きのおしんこどんを思えば(1人で国技館に行くこともあります)われわれが相撲を見始めるより前の活躍とはいえ、一世を風靡した大鵬関(親方)の相撲道を拝見せずにはおれませんわ。そういえば壮瞥町の北の湖記念館もまだ未訪問だったっけ。行かなくちゃ。
大鵬関の化粧まわしとともに写真も撮れます(すごい重さ)。でもちょんまげカツラはチープなので、かぶらなくてもよかったかなと(笑)。
現役時代のビデオを拝見したりもしているうちにそこそこ出発時間近くになってきました。乗り込んだバスの運転手さんは昨日と同じ方、ただし今回は乗客も7-8人くらいいてちょっと国際色豊かでもありました(笑)。
というわけで川湯温泉駅に到着です。駅前はやはりひっそりしておりましたが、ふと見れば遠景には「何だか厳冬期の南八ヶ岳」のようにも見える硫黄山が見えていて、夏に見た時の記憶とは印象が全然違うので結構満足したのであります(笑)。
さてここ川湯温泉駅は無人駅ながら足湯もあり、また駅舎を利用した喫茶店もあるのですが、今回足湯は若者軍団で結構混んでいたし、喫茶店はなぜか「本日おやすみ」ということで特にすることがありませんでした。あ、「駅前温泉つつじの湯」、久々に行ってみるんだった(今このページを作りながら思い出して後悔)。ま、そこまでの時間はなかったのでしょうがないか。
早めに向かい側ホームに渡ろうと考えていたんですが、ん?作業員の方々がこちら側ホーム下の除雪真っ最中?すぐ近くまで線路が出ているのになぜこの場所だけ雪に埋もれているんでしょう?謎です。
すぐ近くまで列車が通った痕跡があるのに?ま、釧路行きは隣の線路を利用するので問題はないわけなんですが‥というわけで列車到着。
網走からの「快速しれとこ」号が到着しました。ちなみに釧網線を利用する旅行計画を立てたことのある方であれば誰しも感じたと思うんですが、川湯温泉駅 − 緑駅の区間は峠越えという事情はあるにせよ、ここを直通する列車がかなり少ないんですよね。特に鉄道旅行で北海道を訪れる人にとって、ここは「周回の鬼門」のような存在なのであります。何といっても上下線とも日中に6.5時間以上運行がないというのは旅程作成上かなり厳しいです。無雪期はその間にもう1本運行されているようですがそれとて「ど真ん中」というわけでもありません。
JR北海道さん、何とか多客期だけでも、せめて7/20-8/20の夏時期だけでも「2-3時間に1本」ダイヤを組んでもらえないものでしょうか。いや、ホントのお盆時期だけでも‥。現状ダイヤに増結車両で対応するよりもさらにお客さんは増えると思いますよ(関係者さん是非よろしくお願いいたします。冬はまぁしょうがないので‥)。
列車は弟子屈駅(いや、今は摩周駅ですね)にてしばし停車です。
暇な時間を利用してホームから車内のおしんこどんを撮影。結果、何だかアヤシイ絵になりました(笑)。
さてこのまま釧路にむけて突き進む「快速しれとこ」!いやいやー実は標茶駅にて下車しちゃったのであります。上にも書いたとおり今日は旅行の最終日、しかももうお昼を回っているというのに‥実は今回の旅行最後のイベントをここで仕組んでいるわけなのです!
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