− その1 朝一番野湯のあと鳴子で一湯 −



シュワシュワーのシュワワー、幸せな気持ちになる一瞬。

(2009/10/10-12)

8月下旬の北東北方面湯めぐり以来、約40日ほど温泉はもちろんのこと遠出そのものも控えてきたTakema&おしんこどんなのですが(要は金穴だったともいうんですがそれを言っちゃ身も蓋もないですな)、さすがにこの体育の日絡みの3連休までも「お出かけ自粛」というのでは、「何のために生きているのか」といった自己存在の意義の根幹が揺らぐような気がしてならず(そんなもんかいな)、急遽「お出かけ」を決定したわけであります(正当化)。

とはいえあまりに直前に決断したため(出発の3日前)、どこに行くか、どんな湯に浸かるか、そしてそもそもどこに泊まるかなどの事前想定は皆無に等しかったわけです。となれば「Takemaにとっての温泉フロンティア地帯訪問」は夢のまた夢、可能性があるのは「既訪問地である程度現地の勝手がわかっているエリアをうろうろ」というところですね。

さーてそんな場所といえばどこだろう?でも奥会津じゃちょっと近くてモッタイナイ気もするし、かといって北東北は行ったばかりだし‥ん?んん?

GWキャンプで毎年のように通る鳴子温泉。その界隈には星の数ほどの源泉があり、それなのに、ああそれなのにそれなのに、実はまだ数えるほどしか入浴体験がない鳴子温泉。しかもあれほど多くの宿があるなら「ソレもしかして、ヤレもしかしてもしかしてまだ空室がある宿もあるかもしれん!」と、勝手な希望的観測は無尽蔵に節操なく膨張していくのでありました(笑)。

さてかの界隈に行くとすれば、近在にお住まいの「大御所様」の存在を忘れてはいけません。というわけで夏の北海道でもご一緒したのらさんに電話を入れます。すると「この連休は特にどこに行こうという計画もなかったので、もしよかったら一緒に回りましょうか?」との有難いお言葉が。うはぁ、それは何より嬉しいぞ!

さらに「心当たりの宿に空室の有無を問い合わせてみますんで、明日あらためて連絡して下さい」との有り難きお言葉まで。結果として今回は「無計画無予約の行き当たりばっ旅」が転じて

となったわけなのであります!いやーのらさん何から何までありがとうございます!なお今回は「ミステリーツアー」のため温泉(源泉)の名前や具体的な場所、地名等については記載を省かせていただきます。あしからずご了承下さいませ。

かくして10/10(土)午前1時30分、千葉県市川市を出発です。酷い渋滞を避けるためというのはもちろんですが、この時間に出発すれば朝一番から現地でうろうろを楽しめますからね。



というわけで、こんな時間にこんな某所までやってきました。

のらさんと落ち合う鳴子到着前に、以前から気になっていた某湯に立ち寄ることに。微妙に中途半端な場所にあるのでこれまでなかなか行く機会がなかったんですよね。



こんな道を歩いていった先にはこんな湯船が。



というわけでいざ「朝風呂」です。しかし‥


(「そんなの最初に手を浸けたときから分かってたでしょ」というツッコミはトッピンパラリのプです。)

浴槽内の体感は30度半ばあるかないか、湯口に手をかざしてみてもぎりぎり40度あるかないかの境目ってところですね。ちなみに湯口から離れれば離れるほど水に近くなります。そのあたりの体感は先人の皆さんも同じと見えて、離れたほうの浴槽底には落ち葉がたまってました。ちなみにおしんこどんは「わたしはここはいいや」とさっさとパス宣言。意外と冷え性なのでね。

ここにはかつて「町民憩いの家」があったそうです。しかし今や文字通りの「崖っぷち」、川側は崩落の跡がありますからね。でもこの状態になってからかなり時間が経っているようにも見えますから、まだしばらくは入浴が可能なのかもしれません。

さて朝湯を楽しんだ(冷えただけともいう)あとは一路鳴子に向けて北上します。道の駅にも7:30には着いていましたっけ。8時近くになったころのらさんに到着の連絡を入れると、予想以上に早く到着したのに驚いた様子でした。今回は途中仮眠をほとんどしませんでしたからね。

「9:30に鳴子のどこかで待ち合わせることにして、それまでどこかの湯に入っておく」ことで話がつきました。しかし鳴子の湯ってどこがどんな湯なのかほとんど知らないんですよね。東多賀の湯に行ってみたらまだ入浴時間じゃなかったし、東鳴子まで戻っても良かったんですがうーんどうしよう。

というわけで、とある自炊専門宿のお風呂をいただくことにいたしました。駐車場に車を止めてみると‥

むむっ、浴室棟の壁から延びるパイプからお湯が出ています!(画像では目立ちませんが、実際は結構たくさんの湯気とともに排出中)。廃湯だったらこんな風に流し状の受け皿は付けないでしょうからこれは源泉の余り湯と推察します!ちなみに分析書によれば

湯温は‥64.7度。じぇったい直接アビルマンだけは避けたいところです。あ、Takemaはアビルマンはやらない主義なんですが‥そのうち?(苦笑)。

宿の方に伺うと「今朝はこの秋一番の冷え込みだった」そうで、玄関のストーブに火を入れたのもこの日が最初だったとか。ブルル、そんな日の夜明け頃にぬるい野湯に入ってたのね(笑)。

気を取り直して?浴室へと向かいます。あれれ、この宿の浴室は2階なのね。山の斜面に建てられているわけでもないのに、何だか不思議な気がします。で、女性湯の入口にはコケシ女史のシールとともに「なまめかし系」のフォントで何やら書いてありますね(右上画像マウスオン)。最後のはぁとマークが宿の雰囲気とちょっとミスマッチで気に入りました(笑)。

男性湯には先客さんの物音が聞こえていたので、先に女性湯(先客なし)のお風呂画像だけを撮らせてもらうことに(左上画像)。中央画像が男性湯の浴槽ですが、やはりだいぶ湯気が濃いですね。ちなみに緑色の湯に見えますがこれは浴槽内の色らしく、実際は無色透明ごく僅かに白湯花舞うという感じです。

さて、そうこうしているうちにちょうど時間となりました。のらさんからのTELで某コンビニで待ち合わせることとし、さーて本格ミステリーツアーのスタートなのであります。とはいえこの場合、Takemaは行き先を知ってますから全然ミステリーでも何でもなく、このページをお読みの皆さんにとってのみミステリーなんですけれどね(意地が悪いなー)。

それじゃ、行ってみましょうか!ん?木々の色づきが濃くなっていく?さては標高を上げたんでしょうか?(謎笑)。
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