− その2 某滝壺湯満喫の巻 −

しばしの移動のあと車を止め、ここからは歩きです。うっすらとある踏み分け道(ただしそれと知らなければまずわからない)に分け入り、木の枝をまたぎ、枝につかまり、滑り落ちそうな傾斜を下りることナンボの世界の末、ようやく某所野湯に到着しました!ちなみにこの道の困難さは、本当の話おしんこどんがある場所で滑り落ちたということからも想像できるかと思います。幸い怪我なく済みましたが、かように野湯への道は険しくキビシイのであります?

で、目の前に現れたのがこちらの「滝壺湯船」でありました!いやー、ここにたどり着くまでの疲れも忘れるくらいいい感じじゃあーりませんか!のらさんガイド氏、しょっぱなから場外ホームランをハットトリックしてくれました!(何のこっちゃ)。



ちなみに実際にはこんな緑色には見えません。やや暗めだったのでデジカメの光センサーがこういう風に理解しちゃったのでしょう。

ただ、この界隈にはもっとちっぽけな野湯がありましたんで、ほら日本昔話でもあったでしょ、いきなり大きなお土産だかを所望して大失敗する話が。まずは近年の日本人が忘れつつある謙譲の精神を実践すべく、最初は「小さな望み」を叶えることから始めるのが美徳なんですよ!

ま、上の記述はあくまで「Takema個人の心の叫びというかポリシー」だったんで口に出したわけではないです。決してのらさんが「ここの滝壺近くはわたしでも足がつかないくらい深いんですよ」と言われてビビッたわけではないということだけは間違いなくはっきりさせておきたいところです(大笑)。ちなみにTakemaは泳げないんですが何か?(その割に海外ではフローティングを着用してリーフの外側に行ったりしてるんだからスゴイでしょ?=開き直り)。



だって、ここだって最高の野湯状況じゃないですか!え、下の画像に比べれば全然?うーむ‥。

そんなわけでTakemaもメイン野湯に移動したうえで、とりあえずは記念写真をば撮らねばいかんっしょ!



のらさんは顔出しなしなので後ろ向きにての御近影です(笑)。

ところでこの日のおしんこどんは「特殊な湯浴み着」を着用しておりました。これまではずっと前に万座温泉のホテル売店で購入した、赤紫系の不織布湯浴み着だったのですが、今回は日進月歩で進化する最新の医療業界から、一般には市販されていない(されているとは思えない)全身系貫頭衣をご提供いただいたのであります。いやホントを言えばおしんこどんが以前検診を受けた際に着用した検査着なんですね。検査終了後担当者の方から「その検査着は持ち帰っていただいて結構ですよ」と言われ、普通の人であれば「こんなん使い道ないし」と廃棄を御願いするのが普通でしょうが、さすがわが妻おしんこどん、この用途を瞬時に連想し、本日の野湯着デビューとなったわけです。



こうやって効率的なリサイクルが行われていくという好例ですね(そうか?そうなのか?)。



左上画像のあとさらにヤバいエリアに行ったおしんこどん、泳いで脱出しております(右)。



左上画像界隈は完全に安全界ですが、右上画像のおしんこどんの位置は全く足がつかない深さなのです。

ちなみにこの滝壺に向かって右上岩棚からは別の水流が流れ落ちています。その上部は下からうかがえないこともあり、腰にタオルを巻いたTakemaが3mほどの岩場を裸足で上がってみると、岩の裂け目からとうとうと湯が湧き出しておりました。湯温がイマイチ(手で触った限り38度くらい?)なのと、どう考えても湯船構築不可能(岩盤ですからね)なのとで静かに降り始めたところ、湯面まであとちょっとのところで‥

足が着かない深いエリアだったので、「泳げない」Takemaが溺れるかと心配したのらさんが即刻ライフセーバーになって助けに来てくれましたが、いやいやまぁまぁ(笑)。

ちなみにこの場所の湯温ですが、40度弱くらいあるかと思っていましたが実際に計測してみると‥



ということはいかに外気温が低かったためぬる湯を温かく感じていたかということですね。確かに、着替えるときはかなり寒かったゾ。

ヤブ&山道を何とか戻ってきたあとは「ババヘラアイス」を購入。ちなみにのらさんが「バラ盛りできますか?」とリクエストしたら、ちゃんと作ってくれました。初めて見たわー。ただし「伝説のバラ盛り」ではなく、売り子のおばちゃんの自己流盛りみたいですけれどね(笑)。

なお、おばちゃんと話しているうちにこのババヘラアイスの従業員管理システムが何となくわかってきた気がしますが(どうして車も無しに移動できるのか、トイレはどうしているのか等)、本文とは直接関係ないので割愛します(詳しくはオフィシャルサイトへ)。はっきりしているのは、売り子のおばちゃんが

ということだけですね。あのあと無事に移動できたのかしら?確かにあの場所では全然売れないだろうしなぁ‥。

さてそんなわけでここの湯を十分タンノー(かなり長湯しました)のあとはお昼ご飯にいたしましょ。



久しぶりのお蕎麦、ふふふ、ざる蕎麦の方が正解だったかも。

では午後一番でもういっちょ行ってみましょうか!
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