− その8 長年の懸案湯をとりあえず1湯だけ+α −
某所界隈には気になる湯がいくつかあるようなのですが、その多くはいまだに未湯であります。もっとも前回探索時から何年かが経過し、その間にいくつかの情報も入ってきていますから「とりあえず行ってみてせめて一湯でも、できれば二湯三湯も浴びてみたい」という、一見控えめに見えて結局強欲な意識のもと、とある山道に入っていきました。すると‥
川の対岸に何やら建物がある様子‥。というわけで行ってみますと‥小屋の前の草の生え方からして常住の家ではないようですが、その一方で水回り関係は完全に機能していて、しかもご丁寧にタオルが掛けられています。これはもしかして‥湯小屋?
脇の入口に進み「こんにちはー」と声をかけますが応答はありません。と、中には何やら張り紙が?そこに書かれていたのは‥
「御願を込めて一筆 ご利用なされている方々へ 感謝の思有ればこそ三百円謝金一人御入れ下さい ありがとうございます 感謝を感じ無くても特に三百円入れる成り‥(以下略)」
もちろん感謝の念を込めて2人分600円の謝金を投入します(通常は無人の施設なので小銭の準備をお忘れなく)。それにしても「感謝を感じ無くても」のくだりに世知辛い時代を感じずにはいられませんね。さてそんなわけでいざ浴室の扉を開けてみると‥
多角形の浴室に源泉がこんこんと注ぎ込まれています。建物は古いですがよく管理がなされていて入浴には何の支障もありません。というわけでおしんこどんともども入浴!うわーこんな湯がここにあったとは!前にも何度か通っていた道でしたが全然気づきませんでした‥。
ちなみに左上画像でパイプから注ぎ込まれているのは温度調整用の水で、源泉は浴槽の奥側から供給されています。飲んでみようと思ったら、カマ○ウマの死骸が湯の流れの中でぐるんぐるんと回っていたので躊躇しましたが、まぁ何とか(どけてから新鮮側の湯を‥)。あっさりしていて微硫黄臭が。
さて気をよくしてさらに奥へと突入です。しかし、
本線から別れる私道は左上画像のようなおっとろしいことになっていました。もちろん車を置いての探索でしたが、進んでいくと藪の中に建物と旧養魚場のようなコンクリ施設があっただけで、湯はおろか水分も全く見られず。これは探し求めていた場所ではなさそうです。
さらに本線を向かおうとしたのですが、ここからは本線もかなり急になり、また路面もえぐれの度合いがきつくなっただけでなく、両サイドからの草のかぶり具合もかなり激しくなっています。こりゃ無理をして進入すると「進むも引くもならずの立ち往生」ということにもなりかねませんので今回は断念。今後、春〜初夏の時期に来られることがあればチャレンジするかも知れませんが‥。
帰ってからあらためて地図を見てみたら、どうやらヤバい区間は500m程度しかなかったみたいです。車はダメでも歩いて行ってみても良かったかな。
国道に戻ってしばし、メロンの直売所があったので「せっかくだから買ってみようか」と立ち寄り、何と「箱買い」してしまいました。
メロンを買ったらリンゴをおまけしてくれました。で、そろそろ食事をしておかないと食いっぱぐれる可能性も大きいので近くの店で「黒石焼きそば」を注文。太平麺(ふとひらめん)に濃厚系ソースが特徴ということでしたが、何だかどこかで読んだ特徴と違う‥。
これまた帰ってきて調べてみたら、これとは別に「つゆやきそば」があったんですね。自分が覚えていたのはそっちのほうでした。残念。ちなみに今回食べた焼きそばは、麺を除けば結構どこにでもありそうな感じでありました。
このあとはずっと以前に情報交換したことのある方からいただいた情報として‥最近はやっていないのではないかということでしたが念のため訪問。と、奥で「とある工事」をしているということでこの画像の立ち位置より奥は一切立入禁止とのこと。あっさり断念しましたが、またいつか機会があれば‥。でも「立入を禁じます」の看板は臨時のものではなく結構恒久的な感じで設置されているような気もしましたね(笑)。
ま、ここは「万が一にも入れればラッキー」くらいの場所だったのでまぁいいとして、続いてはまだ未湯の「細野相沢温泉 山の湯」へと向かいます。
ここは地域の共同湯ですが地域外の人でも普通に入浴できるのです‥が!
えーっと、浴槽には誰も入ってないんですが‥(苦笑)。この日は平日、訪問時間は午後3時過ぎくらいだったのですが、地元の方の車がひっきりなしに出たり入ったりしています。こんなに混んでいるとは思わなかったんだけれどなぁ。とりあえず源泉ペロリで食塩泉だということはわかりましたが‥。もちろん浴室の画像はありません。
お風呂上がりには「森永ミルクキャラメルジュース」。うーん少なくとも今後風呂上がりには飲まないぞ(苦笑)。ちなみにこの自販機は津軽弁をしゃべります(右上画像マウスオン)。
途中に「源常(平)の大銀杏」というのがありましたが、とある武士の乳母が病死し、そのあとにイチョウの枝を挿したらここまでに成長したとか何だとか。見た目はそう大きくもないんですが、そういったいわれがあると意識しながら見ていると風格を感じるようになってくるから不思議です(笑)。
さ、そろそろ今日の宿へと向かいましょうかね。そしてここで「とあるお知り合いと合流」したのであります!
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