− 第1弾 1/11、ちょこっと那須塩原編 −



にゃふーやっぱりおんせんはいいなーうれしいなー♪

(2009/1/11)

年始の飲み会も一段落し、さーてそろそろ湯が恋しくなってきましたよというわけで、まずは日帰りでどこかに行ってみようかなと思いたち行ってきました那須&塩原。周辺には気になる野湯もないわけではないんですが、寒いので今回は潔く計画から外しシンプルに宿湯めぐりといたしました。

ちなみにTakemaは雪道の運転については素人なのでこれまで冬はあまり北上することがなかったんですが(実は20年くらい前に雪道で物損事故を起こしてから自粛していました)、いつまでもこれでは進歩がないし行く場所も限られてしまいます。というわけで特に今シーズンは雪の秋山郷をはじめ雪道をおっかなびっくりながら走るようにしてきたわけです。今回もまぁその一環でというところですね。考えてみればせっかくのフルタイム四駆にスタッドレスを装着しているわけですから、雪国の方からすれば「は?何で乗らないの?」とお思いになることでしょう。慣れなきゃねー。

さて那須ICを下りて最初に向かったのは当然のごとく湯本温泉。三連休の中日ですから当然鹿の湯は混んでいるだろうし無理に入ることもないだろうと考えて、今回は温泉街のほぼ真ん中あたりに位置する「喜久屋」さんに立ち寄り入浴をお願いすることにしました。ふと気づけば、こちらの真正面はこれまた以前立ち寄り入浴をした千歳屋さんが。奇遇ですねぇ。

こぢんまりとしたお宿ですがなかなかいい雰囲気。こういう宿って結構好きなんですよね(ただし当たり外れの差が大きいので結構スリリングだったりもしますが)。ちなみに各宿の入口付近に掛けられている「鹿の湯源泉かけ流しの宿」の垂れ幕はなかなかわかりやすくてよろしいです。他の温泉地も真似してもらえると入る前から安心感があるのですが(笑)。で、お風呂そのものはといえば‥よし「当たり!」でございました。

宿の規模からすればやや大きめ?とも思える湯船には薄白濁の湯がこんこんと流し込まれておりました。そしてお決まりのあの匂いが、早くおいでおいで系のお湯好きフェロモンを大量に拡散させているようです(意味不明)。というわけで念入りにかぶり湯をした上でいざ入浴開始、いやー極楽浄土欣求浄土、一度も入らぬ馬鹿二度も三度も入る温泉バカという感じであります。

お湯はぬるめでいつまでも入っていられる感じです。ガツンと熱い湯もいいんですがこれはこれでいいですね。湯をかき混ぜると湯花が舞い上がってきて白濁の度合いがアップするので、調子に乗ってぐるんぐるんぐるんと全体をかきまわしちゃいました。



湯口には硫黄の結晶がびっしり。なお隣には寝湯もあります。

この日は日帰りだし多くの湯をめぐるつもりもなかったんで、普段よりは長めに湯っくりいたしました。髪まで洗っちゃったもんね、カランのお湯は使わず全部源泉湯で(笑)。

そういえば宿の玄関に入る際何だかキンキン系の鳴き声が聞こえていたんですが、出る際にあらためてあたりを見渡してみると、あれま九官鳥がいたんですね。ちなみにしばらく聞いていたら「オハヨー」としゃべってくれました。そういえばその昔にわが家で飼っていたセキセイインコも手乗りにして「オハヨー」くらいはしゃべれるように育てていた頃があったっけ。懐かしいなぁ。ただ、今の生活を続ける限り動物は飼えそうにないTakema家なのではありますが(笑)。

というわけで本日の那須湯本はここ1湯にて終了。「えー、ここまで来たのに1湯だけ?雲海閣とか行かないの?」とお思いの方もおられることでしょうが、今日はこれでもういいのであります。新年初湯の日から欲張っちゃいけません(いやホントはどこに入ろうか全然目星をつけていなかっただけです)

しかしここで大失敗。そろそろ食事処も開店する時間だし、塩原への道すがらどこかで食べようと思いつつ向かったのは板室温泉に至る県道266号線。これまでもあまり多く通る道ではなかったのですがまぁお蕎麦屋さんは1軒くらいあるだろうと思って進んでいったら‥

あれー別荘地を行く道だとは記憶していましたが、こんなに何にも食事処がない道でしたっけ?おまけに路面はシャーベット状&かちかちに凍り付いた雪がそこそこ残り、Takemaとしては雪道運転練習の本願を達成できたというわけですが、あーまったくもう、今は練習よりもお昼ご飯を食べたいのにーっ!朝ごはん、食べてないんだから!(笑)。

しかしこのまま進んでしまうと板室温泉にまで行き着いてしまいそうなので、途中で那須ハイランドパーク方面に下っていく道に入ります。こちらは県道よりもはるかにカチコチの雪道で、これまた練習になりました(笑)。でも「どのあたりまでグリップし、どのあたりから滑り出すのか」の見極めが全然出来ていませんからやっぱり「ゆっくりそろそろ」です。ま、このスピードなら止まらない曲がれないということはないと思いますが、幹線道路をこのペースで走ったら後ろに大渋滞が出来てしまうような(苦笑)。

で、このすぐ近くにはいまだ未湯の報恩温泉や、そのまたすぐ近くには拙サイトからもリンクさせてもらっている「ペンション ひみつ基地」さんなどもあったりするわけなんですが、とくにひみつ基地さんの場合前回訪問は「初の顔出し(ホントに初対面)」でしたから、今度行くときは是非とも泊まりでバンバンしたいのであります(顔出しばかりだとご迷惑になるだけなので。特に連休の中日でしたからね)。

でもこの時点ではまだ「近くまで来たので系の顔出しもありかな?」と思っていたのは事実です。まだまだ正午までには間がありましたし、しつこいようですがお腹も減っていたので「先にご飯を食べてからおじゃましてみようかな?ついでに報恩温泉も」と考えていたのです。というのも、どうやらこの道を1-2kmさらに下ったところにどうやら目指す手打ち蕎麦のお店があるという看板が出ていましたのでね。よーし見えてきたぞあれに違いアルマーニ!しかし、近づいてみると何やら店の入口に大きく掲示が?

このことが一気に気持ちを萎えさせました。おいしいお蕎麦を食べてからと思っていた野望は打ち砕かれ、傷心のまま人生の坂道を転げ落ちるかのごとく細道を下っていった次第です。田中さん、そんなわけでそのうち改めておじゃまいたしますのでよろしくお願いいたしまーす!

一気に県道30号まで下りてきました。ここから塩原の道の駅方面に行くと何軒か蕎麦屋さんがあるのは知っていましたが、その中でかつて入った1軒の印象があまり良くはなかったのであそこは避けたいしどうしようかなーと思いながら走っていたら、目立たないけれど看板発見!瞬間左折してしばし、ありましたぞなかなかよさそうなお店が!

こんなところでひっそりお店を開いていてやっていけるんでしょうか?というような場所にあるお店の名は「季流」さん。ちょうど正午前でしたが駐車場にお客さんの車はなし。でも営業中というわけでよっしゃーというわけでした。

とりあえず天盛りA×2をお願いし(天ぷらの内容によりABを選択します)わくわくしながら待つうちに、いざ出てきたお蕎麦は細身でありながらもコシもしっかり(この細身&コシがかなり高ポイント)。天ぷらもさくさくで美味しく、一気にお気に入りの店となったのでありました。あえて言えば値段がもう少し抑え気味であればというところですが、まぁ那須という場所柄しょうがないかなと。

さて食事後は塩原へと向かいます。考えてみれば一口に塩原温泉といっても、湯元のある場所ごとに細かく分類すると大網、福渡、塩の湯、塩釜、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯の11湯の総称なんですね。しかしそのうちTakemaが入浴したことがあるのは大網と新湯と元湯の3湯だけなのです(ただし青葉の湯や岩の湯のような寸志露天風呂や野湯は除きます)。これでいいのかTakemaというわけで、これからはそれぞれの地域の湯に最低1つは浸かってみようと考えたわけです。それも「1回にまとめていくつ」というのでは面白味に欠けるので、どうせよく来る温泉地だしすこーしずつ訪問していこうと。

そんなこんなで今回の目的地は畑下(はたおり)温泉。国道から下りる急な坂道には使い切れない源泉が消雪のため惜しげもなく流されていて、湯量の豊富さを物語ると同時に「モッタイナイ」と感じずにはいられません。

今回おじゃましたのはホテル「ぬりや」さん。見かけはちょっと殺風景な感じですが(だから那須湯本みたいに温泉街共通の垂れ幕ひとつくらいあった方が‥)、ネットでいろいろ見ているうちに「じゃ、こちらで」と決めた次第です。無色透明うすーく色の付いた感じの湯が投入されています(もちろんかけ流し)。お湯は僅かに金&塩っぽい感じで、こんな湯に毎日入れたらいいなー(実はTakemaは自宅ではほぼ100%シャワーのみ)。ここ畑下に限らず、塩原中心部の温泉は純粋にお湯を楽しむには絶好の湯触りだと思うのであります。

浴室の窓を開けたら、青葉の湯に続く吊り橋が真正面に延びていました。それじゃというわけで、お風呂上がりにはこの時期絶対湯が入っているはずのない「青葉の湯」を見に行ってみました(左上画像)。しかし当然湯が来ているわけでもなく寒々とした浴槽を見るばかりでオシマイ。結論からすれば「せっかく温まった身体を無意味に冷やしただけ」と相成りました(バカ)。

冷えた身体を再度温めるために(こればっかり)、とりあえず本日最後の湯として選んだのはいつもの「塩原新湯」。やっぱり最後は硫黄泉で〆たいものです。新湯は独身時代から多分もう10回は訪問しているんじゃないかという気もしますが、まだまだこれからも来そうな気がします。でもある種一番メジャーな「むじなの湯」には1回しか入ったことがないんですが(笑)。

そんなわけで今回のお湯は、前回確かバイクで来たときと同じく「湯荘 白樺」さんへ。失礼ながらこちらの宿も外観的にはぱっとしないんですがお湯は確かなよろしさです。実は前回訪問時にはバイクで来たこともあってがっつかなかったこともあり、内湯方面から結構大きな話し声が聞こえていたので「露天風呂のみ」で帰っちゃったんですね。ここの内湯はまだ見たことも入ったこともなかったわけで、やはり今回は内湯メインで楽しまなければ!

4-5人は入れる木造の浴槽に、木の棒で湯量を調節する方式で源泉が流し込まれています(でも素人がいじると大変なことになるので触っちゃいけません)。コップがあるので飲んでみたら、あーマイルドな酸味で何だか幸せ♪。しばし貸し切り湯をタンノーしていたらそのうちお客さんが徐々に増えてきました。いいタイミングで浴室の写真が撮れてラッキーホー。

逆に、長居した露天湯では先客さんがTakemaよりも長居をなさっていたので画像なし。ま、展望があるわけでもない場所にあるので画像なしでもいいかな?

湯上がり後すぐ上にある公衆トイレ横の駐車場に戻ると、源泉地帯から立ち上る湯気が冬の青空に映えておりました。というわけでこの日の湯めぐりはこれでオシマイなのでありましたが、この2週間後、またもこの近くにやって来ようとは?
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