− 第2弾その2 「湯の花温泉共同湯めぐり(2)」&宿泊 −



湯端の湯の背後には1本の杉の木?がすっくと立っていたんですね。知りませんでした。

さてここ湯端の湯には過去にもう何度も来ています。もっともこの共同湯の名前を覚えたのは今回が初めてで、何年か前までは「湯の花温泉の共同湯はここだけなんだ」と勝手に思いこんでおりました。ライダーの場合「まずはともかく奥まで行ってみる」というのが習い性ですからね(笑)。しかし月日は流れ湯めぐりがメイン趣味の1つになるとともに「実は共同湯は全部で4つあるのだ」ということを知り、それ以来ここは重要な再訪予定地の1つにランクインしていたわけです。

ではなぜ今日まで訪問が延び延びになっていたのかといいますと、それはやはり「3つ」ではなく「4つ」という数。日帰りで立て続けに入るとしたら一気に湯疲れしちゃいそうだし楽しめないので、「何とか宿泊してゆっくり入浴を楽しみたい」と考えていたのです。そしてこの日がまさにその湯めぐり当日というわけなんですね。15:00に到着したのもその「湯っくり入浴」の一環というわけです。

前ページ末尾にも書いたとおり「あれーおかしいなーこんな道だったっけ?」の疑問は完全に氷解しました。ここはTakemaにとって唯一の既湯ではありますが、それとてもう随分前のことなのですから入らないで済ませるわけにはいきません。そんなわけで湯小屋の扉をカラカラと開けると、先客さんの長靴が2つ。しかし結果としてTakemaもおしんこどんも男女別の湯船を貸し切りで利用出来ちゃったのであります。それは‥

拙サイトと相互リンクしていただいている温文研サイトの青森行夫氏は「(ジモ専湯小屋が)建物ごと立っているとどうしても中を知りたくなりますが、この方式なら鍵がなくても大丈夫なような気がします」とコメントしています。まさに同感です(ちなみに前ページで引用した「石湯横の川が大雨でもそれほど増水しないらしい」というニュースソースも温文研サイトです)。それもここでは一般客用の浴室の方が広いということですし、わたしも地元用浴室をのぞいた記憶はありません。というかその昔(初訪問時)はここも建て替える前で混浴だったような気がするんですけれどね。ま、いざ浴室へ。

熱めの湯が流し込まれている湯船はその形も含め記憶通りのものでした。熱めの湯が流しこまれていて、あまりに熱い場合に備えて横にバイパス用の塩ビパイプが置かれていますが、さすがに真冬、熱すぎて入れないということはありませんでした(笑)。でも本日ここまで入った湯の中では一番熱く、それもそのはずというかここの源泉はこの建物のすぐ裏にあるというのです。しかも湯端の湯専用源泉(湯本の湯源泉)だということで、新鮮この上ないお湯をタンノーいたしました(源泉情報は温泉お気楽会 by ゆささんより)。

お湯に浸かりながら天井を見ると、湯気が天井と壁の間に作られたすき間を吹き抜ける風にどんどん流されていく様が眺められます。左上画像が静止画なのがもったいないくらいです。そして右上のデッキブラシはまさにこの共同湯が日々きっちりと清掃されている証左、素晴らしい造形です。そんなわけであつ湯をしっかりといただいてこの湯をあとにしました。

左上画像、そうそうこの風景だったんですよ湯の花温泉といえば。昔はこの川沿いの道がメインロードだったんです。で、歩いて戻ると何だか切ない現実が(右上画像にマウスオンで拡大します)。藁葺き屋根の上に全面ビニールを張ってしまえばビニールの下に湿気がたまりどんどん傷むだけのはず。しかも落ちた雪で小屋根が壊れていますがそのまま。こちらの家の持ち主は別の場所に住んでいるのでしょうが、これが湯の花地域に限らない山村の現実です。「限界集落」の問題をわれわれはもっともっと考え、行動に移さなければいけないと強く思います。都会に住む者は相応の負担をして当然です。

で、話を戻しましょう。2湯に浸かったあと、残るは天神の湯と石湯。ただしこの2湯はどちらも混浴ですから女性には入浴難度の高いところでもあるんです。というわけでおしんこどんはダメもとということでとりあえず行ってみることに。しかし!



動く影がない=先客なしという予想というか期待はズバリ的中!(「ズバリ」って死語の1つなんでしょうか?たぶんそうだな)。メイン浴槽からのオーバーフローがないのは、その分の溢れ湯はもう一つの洗濯用湯船に流し込まれているからなんですね。うーんしかしここ天神の湯はいいです!浴槽の大きさも共同湯ならでの?ほどよい大きさですし、源泉は最初に入った弘法の湯と同じく「清滝の湯」ということのようですがきっちり熱めなのが嬉しいです。弘法の湯はやっぱり誰かが「たっぷり加水」していたんでしょうか?(笑)。

湯口のパイプは成分とサビとで?いい感じになっていました。とにかくいい感じの共同湯なので、洗濯場と思われるミニ浴槽にも浸かってみました。おしんこどんも嬉しそうですねー。結局最初から最後まで貸し切りで利用できました。実は翌朝も誰も入っていなかったし、もしかして穴場なのでしょうか?



この湯船風情に心惹かれるあなたはTakema&おしんこどんと友達になれると思います(笑)。

これで4共同湯のうち3湯に入湯したわけですが、さーて最大の難関である石湯がやっぱり残っちゃったのですね。もう夕方5時近いという時刻ゆえもう無理だろうなと思いながらも「念のため」また坂を下って橋を渡って歩いていきます。

石湯の湯小屋には夕日が当たりとってもいい雰囲気、でももしかして偶然無人なんてこともないかな?などと思いつつ戸を開けてみると‥

というわけで石湯は断念(笑)。また来るか、または明日か?(新たに入浴券を買う必要はありますが)。しかし石湯がこんなに混んでいるということは‥宿の湯はどうなのよ?戻ってみたらこれまたうふふなのであります。



石湯からの残念系帰り道は夕日がいい感じ。よーしまた明日頑張るぞー!(何を?)。

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