− 第2弾その4 石湯リベンジ成る!ついでに「神様の水」汲みも −



翌朝はかっちり冷え込みました。霧氷が朝日にきらめいて綺麗なことこの上なし。

さてそんなわけで朝なのであります。気温は一気に下がり、宿のおかみさんの言によると「今朝は-11℃」ということでした(ご主人は「-15℃」と言っていたような気もしますが)。ちなみに先週末はさらにもっと温度が下がったそうで、「ダイヤモンドダストが見えていますからとお客さんを部屋から引っ張り出した」ということでした。うーむまだ見たことがないんだよなー。うらやましい‥。

朝湯をいただき、朝食もささっと早めにいただいた後、われわれの行動は急に慌ただしくなります。それは「石湯リベンジ」。何とかきっちり入浴を果たしておきたいのです。となると、

というような仮説に基づき「最後のアタック」を試みようとしたわけです。しかしここで1つ問題が。それは「星酒店」さんはこんな朝早くから店を開けているのだろうかということ。ま、入浴券はいろいろなところで売っているはずなので、まだ開いていなかったら他の販売所を探せばいいだけなのですが。

しかしさすが星酒店さん、8時前にもかかわらずすでに盛業中?でありました(ヨカッタ)。新たに2枚の入浴券を購入し、これでいざ準備完了です。まだ日の当たらない旧石湯橋を渡り、さーどうでしょうかね今回の読みは?



というわけでこの一瞬を大切にすべく、そそくさと奥の脱衣場へ。すのこの上で着替え始めたら‥な、何だか変です。すのこの上が何だか妙に滑るような?そう思ってよくすのこを見てみたら表面が凍ってつるつるになっているようなのですね。

最初は「昨日のお客さんが足がびしょびしょのまま上がったりしたのかなあ、かなり混んでたし」とも思いましたが、多少斜めになった脱衣棚におしんこどんがメガネを置いたら、そのメガネがツツーっと横滑りしたのを見てその説は消えました。これはつまり‥

というわけです。なーるほどねー(自ら納得自己満足)。

さて肝心のお湯はといえば‥ん?何だかちょっと少ないぞ。流し込まれる石湯源泉の湯量からすると、どうやら早朝のうちに湯を抜いて掃除をし、まだ湯がたまりきっていないということのようです(ただしここは浴槽底からも湧出している源泉なので、上から流し込まれる源泉のみが全てではありません。念のため)。ということはオーバーフローが流れ込む洗濯湯の方に全く湯がないのも当然ですね。

そんなわけでいざ入ろうとしたわけですが‥「うはーあっつい!」。44度くらいはありそうで、冷えた身体(特に足ね)にこれはかなりキツーイ!でもここまで来て入らないというのも悔しいので、何度もかけ湯をして何とか入浴を果たそうと試みます。ちなみに加水用のホースが見えていますが、蛇口部分が凍り付いているので何の役にもたちませんでした(笑)。



というわけで、何とか2人とも湯に浸かることが出来ました。よーしやったぁ!

そんなこんなで湯の花4湯に全て浸かることができて満足いっぱい夢いっぱい気分のまま、半ば凍てついた坂道を上っていきます。途中、宿に向かう近道があるのですがわれわれはなぜかそのまま直進。そう、せっかくこの日1日有効の入浴券があるわけですからせめてもう1湯くらいいただいてしまおうという魂胆なのであります(笑)。そしてこれまた混浴の天神の湯へ。すると、何とこちらも先客なしでまたも貸し切り!というわけでこれまた十分に湯をタンノーいたしたわけです。



そんなわけで2日間分の入浴券トータル400円也、のべ5湯に入りましたから十分に元は取ったと思います(笑)。

ちなみにこの時点でも外気温は-10度を下回っているのが確実です。というわけで濡れタオルをぶんぶん振り回してみたら‥



予想通り「立ちタオル」のできあがりっと♪。寒い地域の方々「そんなのあたりまえだろ」と小馬鹿にしないで下さい(笑)。

さて昨夜は雪は降りませんでしたが車の周りには一面に氷が張り付いていて、すぐには走り出せません(上の両画像マウスオンで別画像に変わります)。そもそも日陰じゃなかなか溶けないだろうということで車を日なたに移動。太陽様の威力は絶大で、薄氷はみるみるうちに溶けていきました。

さて、まずは水汲みです。実は宿の方に「このあたりで山の清水を汲める場所はありませんか?」と聞いておいたのです。するとこの上の水引集落にあるということなので、多少雪(というか氷)の残る道を上っていきます。車の外気温計によるとこの時間でも「-10℃」の表示です。不安なのは「湧き水自体が凍っておるのではあるまいか」という懸念ですが、こればかりは行ってみなけりゃわからないっと。

お聞きしたとおり集落内にある広場(バスの転回場?)に車を止め、持参した10リットルポリタンク*2を持って歩いていきます。たぶんこっちだろうなという川の方に歩いていくと歩行専用橋が。うーんなかなか風情がありますね(滑ったら大ばかですが)。そしてその先に‥


ありましたありました。「水引の清水」というんですね。しかも古来からの由緒ある「神様の水」だそうで、ありがたくいただきます。ミニペットボトルにお賽銭?も入れさせていただきました。

と、すぐ脇に鳥居があるのを発見、なるほどこの上に神社があるのかというわけでお参りに上がっていくわけですが、この階段が何とも急であるだけでなく、段のそれぞれに固く締まった雪が載っているので結構大変というかキケンです(笑)。



この傾斜角ですからね、滑ったらただでは済みそうにありません。



おやしろの扉を開けてお賽銭、二礼二拍手一礼できっちりご挨拶してきました。

さてそんなわけでいよいよ次は「ひと山向こうの湯」を目指しましょう。誰もいなかったら共同湯、先客さんがいたらあの宿の湯にしようかとすでに行動パターンは決めてありましたが、さーてどうでしょ?
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